会合に出席した上司との帰り道、「いやぁ〜、素晴らしいホスピタリティーだったなぁ」と満足げに上司が呟いたら、何に感動していると思う?
「ホスピタリティー」は、ビジネスシーンの会話でもたびたび耳にするだけに、意味を間違えて認識していたらちょっと恥ずかしい!
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「ホスピタリティー」あなたは、どちらの意味で使いますか?
1.いやし
2.もてなし
正解は?
2.もてなし
英語の《hospitality》が語源で、「心がこもったもてなし」という意味です。冒頭の上司は、出席した会合でのもてなしに感動したというわけ。癒されたわけではありません。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では72%が正解していましたが、27%つまり3割近い人が誤った意味を正しいと思ってしまっています(2018年2月25日現在)。
ホスピタリティー【hospitality】
(1)心のこもったもてなし。手厚いもてなし。歓待。また、歓待の精神。
(2)⇒異人歓待
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(2)の「異人歓待(いじんかんたい)」は、民俗学の言葉で、旅人を神の化身に見立ててもてなしをする風習のことです。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ