1月11日は鏡開き。今年はお餅をどうやって食べる?
鏡開きとは、お正月に神仏に供えた鏡餅を下げて食べることで、地方によって様々ですが1月11日に汁粉などにして食べることが多いものです。
近年では、鏡餅はパック入りのものが増えました。カチコチに硬くなることも少なく、いつでも食べられるようになり、鏡開きの意識が薄れているのかもしれません。
汁粉も、いろいろなスイーツがあるなか頻繁に食べられるものではないかもしれませんが、地域によって呼び名が異なるなど、奥が深い!
和菓子ジャーナリストの高由貴子さんによると、
東日本では小豆粒あんの汁ものを“田舎汁粉”、サラサラとしたこしあんの汁ものを“御前汁粉”と呼びます。そして、豆粒を潰さないように煮た粒あんや、あるいはこしあんを使った、汁気の少ないものを“ぜんざい”とよびます。
西日本では、小豆粒あん仕立ての汁ものを“ぜんざい”、さらさらとしたこしあん仕立ての汁ものを単に“お汁粉”とよびます。また豆を潰さないように煮た豆粒たっぷりの汁気の少ないものを亀山(かめやま)と呼びます
と解説しています。そんなぜんざい・汁粉を、1月11日の鏡開きにおいしく食べてみませんか。
ぜんざい・汁粉をよりおいしく食べるためのヒミツは「塩こんぶ」
「最近の若い方はあまり甘味処を利用されないためか、ぜんざいや汁粉に塩こんぶが添えられていることをご存じないようです」と驚く高さん。
「甘味でも特に、ぜんざいや汁粉に塩こんぶはマストアイテムです。甘く煮た小豆をいただきながら、塩味でアクセントをつけることは、甘さをより引き立てつつ味を引き締めます。
また箸休めで召し上がると、塩味と旨味で甘くなった口の中をリセットできるので、最後までおいしくいただけます。
ぜんざいや汁粉は、水で煮た豆に砂糖と少量の塩を加えただけのシンプルな食べもの。素材そのもののおいしさをじっくりと味わうものです。
付け合せとはいえ、重要な役割を果たす塩こんぶも、肉厚ですっきりとしたうまみのものを選ぶとよいと思います」
と、アドバイスも!
あずき缶があれば温めるだけ! フジッコ担当者が提案する鏡開きの楽しみ方
そこで今年の鏡開きの楽しみ方を、フジッコの昆布ブランド担当の山下氏が提案。
「市販のあずき缶にお好みの量の水を足して、鍋またはレンジで温めます。餅もお好みで、煮ても焼いてもよいでしょう。
組み合わせは、肉厚の北海道産昆布で着色料、甘味料不使用の『ふじっ子 減塩塩こんぶ』がおすすめ。
昆布のうま味と食感をしっかり感じられ、ぜんざいや汁粉も塩こんぶも、どちらもよりおいしく食べていただけます。
そして食べる人も新年から笑顔にしてくれるはずです」
年神様にお供えした鏡餅をいただいて、2018年を健やかに過ごしましょう!
初出:しごとなでしこ