それは友人の広告代理店ウーマン、クリコちゃんからの電話で始まった。
クリコ「黒島さーん、お好きな夏の定番ドリンクは何ですか?」
突然何の前振りもなく始まったその一言に、私は好き勝手を言い始める。
黒島「私の夏の定番はね、シュワっと泡よ泡! 昼間はシャンパンってわけにもいかないから、ペリエの大きなボトルをお家に常備してるの」
クリコ「それでしたら、南フランスのペリエ体験しに行きませんか?」
黒島「(ん!? 南フランス?)はい!今抱えてる全ての仕事を打ち捨ててでも行かせていただきますっ!」
クリコ「あ…違います(汗) いや、場所は表参道なんです」
黒島「なんだ…」(そこまで世の中は甘くなかった)
…とほほ。でも、行きます! もちろん!
「PERRIER VISUAL TASTING」って何?
待ち合わせは「コミューン2nd」という、ハイエンドな表参道の表通りから一本入った、気分がゆるめのおしゃれスペース。
色々なフードカーが集まって、フェスのような雰囲気のオープンスペース。
(余談だが、ここは仕事が終わった夕暮れ、待ち合わせの前に一杯アペロるのには最高だ)
そんなコミューン2ndが、ペリエ一色に彩られていた。
可憐な野の花をメインに爽やかで優しい雰囲気。外国人の人も多く、日本ではない空気がすっかり場を満たす。
クリコ「さぁさぁどうぞ!」
会場には「ビジュアルテースティング」の文字。
黒島:(一体なんだ?)
まだ、よくわかってないままに奥に通される。
どうやら、ペリエをフルーツコーディアルなどで割った七つの違う味のドリンクが楽しめると言う。
(しかも400円と、お手ごろな値段)
夏なのですかさず「レモンとすいか」味をチョイス。
で、何が起こるのか!? と、クリコちゃんについて行くと…大きなステージに椅子が4つ並んだ場所へと誘導された。
そこに待ってましたとばかりに、ペリエのツアーガイドの方が大きな機械とともに登場。
『今まで大きな画像を見て気分が悪くなったことがあったり、乗り物酔いがひどかったりしませんか?』
この機械をつけて、映像を見るのか! やっとここで理解する私。
黒島:(映画館の大きな画像で見る3D映像とか、ムッチャ弱いんですけどーっ 汗)
しかし、呼ばれてきている手前、もうここでそんな弱音は吐けないではないか。もう、後ろには引けないではないか!
黒島:(もう、楽しむしかない…)
映像は全部で2分くらいとのこと。意を決して、ごつい機械を装着し、ステージへ。
ガタン!
ビジュアルテースティングの旅、それは急に足元から浮き上がるドキッとする滑りだしで始まった。
いやいや、目で味わうだけじゃない。魔法の2分。ここからはあなたの五感でしかと確かめてください。
それも7種類の違う旅。ご希望とあら7つの魔法の世界をじっくりご堪能できるそう。
上も下も横も周りも、360度全て見わたせるこの不思議な世界!
VRはリアルに近い擬似体験
体験が終わった時にはすっかり日も暮れて、あのペリエカクテルにはお酒は入っていなかったはずなのに、南フランスでのひとときを過ごしたかのような、いい気分、そして浮遊感。
美しいデザインと奇想天外なペリエ南フランス体験。すっかり行ったような気分になったね、確かに。
よっぽどのゲーム好きとかでないと、流行っているとは言え、まだまだVR映像なんてしょっちゅう楽しむ、ところまでは行っていませんよね。(いや、消費家が流行乗り遅れているだけだったらごめんなさいっ汗)
でもこれからはこうやってVRで距離や時間を飛び越えて、いろんなことを体験できるようになるんだね、これからの未来は、それも近いうちに必ず。
リアルに近い擬似体験。
イントロはVRで味わって、気持ちが乗れば続きはリアルで、なんていう世界の旅体験も旅行代理店が始めるかもしれない。
3Dゲームとかだと、怖ろしかったり、びっくりしたりするものが多いけど、ゆっくり楽しむこんなVRもあるんだな、と実感。
いやお家にこのごついゴーグルは必ず一家に一台、という時代も近いのかも。やっぱりドキドキ恐れてないで、新しい体験、未来の遊びに飛び込まなくちゃな。
ぜひあなたも、まずはペリエの楽しいVR体験で、チルアウトして来てください!
(表参道では7月31日まで、Don’t miss it!)
【以下、ネタバレ注意】
思わずキョロキョロと見上げる。
こんなインスタスペースもあります!(インスタアップで1本ペリエもらえます)
あー楽しかった!
満足一杯の消費家クロシマでした♪
#今回の消費はとびっきりの味覚体験~
#不思議体験なくてもペリエは大好き(ライム味)
#ドキドキと機械のせいで髪が乱れておりますが、ご愛嬌ということで
初出:しごとなでしこ
黒島美紀子 MKシンディケイツ代表
消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。