暇さえあれば、ついつい触ってしまうスマホ。財布よりスマホを忘れてしまった方がソワソワする方も多いのではないでしょうか。今回はスマホに夢中になることでついおろそかになりがちなパブリックスペースでのマナーについてです。
パブリックスペースで電源コンセントの無断使用はマナー違反!
最近では電源コンセント付きのカフェ等が増えたおかげで、スマホやパソコンの充電が切れそうになっても安心です。とはいえ、出先の移動時間などにはスマホの使用頻度も高まり、どんどん充電が減ってしまいますよね。
充電可能なお店ではないのに、店員さんの目を盗んで電源コンセントを無断使用するのはマナー違反(実はこれ窃盗罪にあたります)! ましてや、繋がっているコンセントを外して、勝手に自分の充電器と付け替えるなんて、言語道断。
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カフェやホテルなどのパブリックスペースでは「このコンセントから充電してもいいですか?」と聞かれたとしてもお断りをするケースがほとんどです。たくさんの人の目に触れることで他の多くの人に「私も使っていいんだ」と思われても困ります。見栄えも悪いですし、風紀を乱す原因にもなります。「バレなければいい」という精神ではなく、周りへの影響も考えられるようになるといいですね。
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所構わずスマホで撮影は卒業! 写真撮影もTPOが重要
スマホが普及する前までは、カメラをいつも持ち歩くわけにもいかないので、時や場所、人を選んで撮影していたはずです。しかし今では、肌身離さず持ち歩くスマホ。特別な時間だけでなく些細な日常の一コマでさえ、スマホで簡単に撮影が出来るようになりました。
<レストランにて>
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例えばパートナーと高級レストランへ食事に行ったとしましょう。オシャレな内装、素敵なお皿に盛り付けてある料理、嬉しくて写真いっぱい撮ってしまいますよね。実は時々、彼女が写真に夢中で、面白くない顔をしている彼を見かけることがあります。これでは彼が可哀想!
それに、お店側にとってもあまり面白くないかもしれません。熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに召し上がっていただき、美味しいと思ってもらいたいはずです。食事や会話を楽しむことより、写真撮影やSNSアップが目的になっていませんか? 撮影に夢中になりすぎると、一番美味しい状態の料理もパートナーの気持ちも冷めてしまいますよ!
<本屋にて>
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本屋で気になる本の一部をスマホでパシャパシャ。「ちょっとしたメモのつもり…」、「友人に本を紹介したくて…」と悪気がないかもしれません。しかしこの行為は、本を購入せずに情報だけ持って帰るようなもので、本屋からすれば気持ちのいいものではありませんね。スマホを触っているだけでも勝手に撮影していると間違われる可能性もありますので、本屋でスマホ使用は控えましょう。静かな店内に響くシャッター音、通話はもちろんNGですよ!
<美術館・コンサート会場にて>
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最近では撮影OKなコンサートもありますが、例外を除いてコンサート会場や美術館等での撮影・録画は禁止です。「こんなにたくさんの人がいるから見つからないだろう」、「思い出として自分の保存用に」、「ブログやTwitterに載せたいから」など、どんな理由があっても、ダメなものはダメ。一人の迷惑行為が、その場全体の空気を壊してしまいます。ファンとしてのマナーが悪いとアーティストも悲しみます。
スマホ時代の身近なマナー問題は、スマホに夢中になることによって周りが見えなくり起こることがほとんど。自分中心の考えになっていませんか? パブリックスペースはみんなのものです。まわりを見渡し、今使用していい場所なのか、場の空気にふさわしいのか今一度確認してみましょう。
初出:しごとなでしこ
古岡めぐみ 現役ホテルマン・マナー講師
沖縄「カヌチャベイリゾート」や、大阪「大阪マルビル大阪第一ホテル」など、名だたるホテルでの勤務経験をもつ現役ホテルマン。お客様からの多くの支持を集め、また後輩育成にも力を注いできたことを認められ、過去に社内表彰されること多数。
現在は富山県内のホテルフロントスタッフとして勤務しながら、これまでの自身の経験をもとに接客マナーやホスピタリティなどのセミナー講師としても活動している。