メープルシロップと言えば、パンケーキにかけたりお菓子に使われるイメージが強いですよね。とは言え、「メープルシロップを買ってもそんなに頻繁にパンケーキを焼かないし…」と、せっかくのメープルシロップを持て余してしまっていたりしませんか? メープルシロップの魅力を知れば、もっと幅広く使ってみたいと思うかもしれません。
メープルシロップはどうやって作られる?
メープルシロップがカエデの樹液から作られるものというのはよく知られていますが、実際どのように作られるかは知らない人も多いのではないかと思います。カエデの樹液そのままの状態でメープルシロップとして使えるわけではないのです。
メープルシロップの産地は、カナダのケベック州が有名です。産地ではカエデの木々に樹液を採取するためのバケツがつりさげられており、水のようにさらさらで透明な樹液がそこに溜まるようになっています。
このフレッシュな樹液はかすかに甘みを感じる程度で、いわゆるメープルシロップの味とは程遠い状態です。これを煮詰めることで琥珀色の香り高いシロップに変身するのです。
40リットルの樹液からたったの1リットルしかシロップを作れないので希少価値の高い甘味料なのです。そのため、純度の高いものほど高価になります。
メープルシロップにも種類がある
メープルシロップは樹液の採取時期によって味わいが変わります。カナダのメープルシロップにはその違いを以下のグレードに分けられて売られています。
Canada No.1 – Extra Light(エクストラ・ライト)
Canada No.1 – Light(ライト)
Canada No.1 – Medium(ミディアム)
Canada No.2 – Amber(アンバー)
Canada No.3 – Dark(ダーク)
エクストラ・ライトがシーズン最初に採取したもので、色もはちみつのような明るい黄金色です。以下順にライト、ミディアムと続き、色もだんだん濃くなります。ダークがシーズン最後に採れたもので、かなり濃い琥珀色です。メープルの香りも味わいもダークに近づくほど強く濃くなります。日本ではエクストラ・ライトからミディアムまでが一般的に広く売られていますが、カナダ在住経験のある筆者はやや濃いめのアンバーとダークが好きでいつも探して購入しています。
お菓子だけじゃない、いろいろ使えるメープルシロップ
実はメープルシロップは栄養の宝庫! カルシウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラルやアミノ酸などがたっぷり含まれていて体にとても良いのです。砂糖やはちみつと比べてもカロリーが低く栄養価も高いのでダイエットしている方にもおすすめ。
コーヒーや紅茶に砂糖の代わりに入れると、香りもよく、味わい深くなります。
筆者がパンケーキ以外で、よくメープルシロップを使うシーンは、カマンベールチーズやブルーチーズにかけて食べるというもの。はちみつを使う方も多いと多いかと思いますが、私はメイプルがけのほうが好みです。
ほかに、テレビでも取り上げられ話題になったようですが、焼いたお餅にかけるのもおすすめです。単純ですが、相性がいい。ゴマやシナモンシュガー、きなこをかけてアレンジしても楽しめます。
ほかのお料理にもよく合いますよ。お料理に使う砂糖の代わりにメープルシロップを使うと、カロリーも抑えられるだけでなく、味にもコクが出ますよ! 意外にも煮物などの和食にも合うので一度試してみてください。
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使い道があまりなさそうなイメージのメープルシロップにも知られざる魅力がいっぱいです。カロリーオフで栄養価も高いスーパーフードとして、毎日の生活に上手に取り入れていきたいですね。もっとメープルシロップを身近に!
初出:しごとなでしこ