モテる条件ってなんだと思いますか? やっぱり顔? それともスタイル? いやいや、性格でしょ。
……実は、その中のどれでもありません。
「モテ」に重要ポイント、それは「しぐさ」。所作が美しいと女性らしい、とは昔から言われていますよね。その人のもつ「雰囲気」は、見た目だけでなく、動いた瞬間に現れるもの。それを決定づけるのがしぐさです。そして、しぐさは少し意識するだけで、劇的に変えることができるんです。
芸能人の卵を5000人以上磨き上げた、『オトナ女子のためのモテしぐさ図鑑』の著者であるポージングディレクター 中井信之さんに美人の必殺技をうかがいます。
ソデを揃えてもつことで美しい所作になる!
ヒロインになれる「パリコレ脱ぎ」
上着や羽織を脱ぐ。そんな一瞬のしぐさをだけでも、雰囲気美人かそうでないかがわかってしまいます。育ちの良さを一瞬でアピールできる上着の美しい脱ぎ方「パリコレ脱ぎ」をぜひマスターして!
【POINT】
上着を脱ぐときのポイントはソデ。ソデがバラバラだと急にだらしなく見えてしまいますよね。たとえば右利きの方でしたら、
「左側の肩をはずし、右手をうしろにもっていく」
↓
「うしろ手で左右のソデ口をつかみ、胸の前にもってくる(左腕が抜ける)
↓
「左手で両ソデ口をつまみ、引っ張る(右腕も抜ける)」
↓
「右手でエリをつかみ、左腕でふたつ折にして抱える」
という順番で脱いでいきます。
裏生地のあるコートは両肩から一気に落として◎
裏生地があってすべりやすく、ある程度の重みがある上着は鎖骨のあたりの身ごろの内側に両手をかけ、両肩をいっぺんにはずします。ヒジを曲げながら上着が落ちるスピードを調整して、両手をうしろ手にして(背中に回して)エリのあたりを受けとるようにキャッチします。そのまま、前に回して畳んでもちます。裏生地がついていて重たいものだったらキレイにストンと落ちます。ランウェイのモデルがさっと上着を脱ぐような感覚ですね。
ずるくていい女は早く脱ぐより、美しく脱ぐ
合コン会場の居酒屋。気のいい人は「うしろが詰まってるから早く脱がなくちゃ!」と、とにかく早く脱ぐことを最優先。からだをもじって乱暴に脱いだり、ソデを引きずっていたり。たかが上着の脱ぎ方ですが、一瞬の立ち居振る舞いが雑だとすべてが雑な人に見えます。たとえば、新人アーティストの「ワンフレーズ」を聞いただけで、その曲をダウンロードするか判断されるように、あなたはそれだけで「圏外の女」判定を受けるかもしれません。
脱ぎ方が雑かそうでないか。男性はその一瞬のワンフレーズを見ています。バサバサと動かしながら一気に脱ぐ「羽ばたき脱ぎ」はしていませんか? さらに、ソデを地面に引きずったり、脱いだコートをそのへんにグチャっとおいたり…「そんな女は、部屋も汚いなんて思われてしまうかも?
これから夏になり薄着になりますが、室内の冷房対策などでカーディガンを羽織ることも多いはず。練習しておいてソンはないしぐさですね。貴婦人役が回ってきた女優のつもりでトライしてみて!
「脱ぐ」は究極のセクシーしぐさ 「脱いだあと」の扱いにも注意
「脱ぐ」という行為はとくに、男性との「夜」を連想させます。上品かつセクシーな脱ぎ方であなたを意識し出す男性もいるかもしれません。決しておざなりにしないこと。また脱いだあとの服の扱いも注意。ソファにグチャッと丸める、なんて最悪です。ハンガーがあれば丁寧にかけること。丁寧な服扱いは、その女性が大切に育てられてきたことを想像させます。大切にされてきた女性は、男性からも「大切にしたい」と思われるものなのです。
もう一度おさらい!
✔︎右手のうしろ手で両方のソデをもつ
✔︎ソデを揃え、左手にもち替える
✔︎右手でエリをもち、左腕にかける
脱ぐときは「パリコレ脱ぎ」で、「モテ」いただいちゃいましょう♡
文/松崎愛香
初出:しごとなでしこ
『オトナ女子のためのモテしぐさ図鑑』中井信之著
芸能人の卵を5000人以上磨き上げてきた“ポージングディレクター”による「しぐさ図鑑」。好印象を操作する、オトナ女子のためのの必殺技が満載。