- 1 カレー好きで孤独を感じている日本人女性はネパール旅行すべき
- 2 今のネパールを感じれる「タメル地区」 昔ながらのネパールを感じれる「ダバール広場」
- 3 ネパール観光ならストゥーパは外せない!
- 4 まずは、ここへ! 日本語達者なオーナーのカレー店へ 「Mustang Thakali Chulo」(ムスタングタカリチューロ)
- 5 タカリ族が作る、絶品ダルバート 「Thakali Bhancha」(タカリバンチャ)
- 6 本当は教えたくない! ガイドブックに載っていない名店 「Bhojan Griha」(ボージャン・グリーハ)
- 7 安定感のある高級店でコースメニューを 「Nepali Chulo」(ネパーリ チューロ)
- 8 日本的カレーライスのネパール版! 「Lotus」(ロータス)
- 9 地元民も通うモモ(ネパールの小籠包)の有名店 「New Everest Momo Center」(ニューエベレストモモセンター)
- 10 現地人の為のディープなお店 「Kurishna Fastfood」(クリシュナ ファーストフード)
カレー好きで孤独を感じている日本人女性はネパール旅行すべき
カレーの国というと多くの方がインドを思い浮かべることでしょう。しかし日本にあるインド料理店の店員さんの、かなり多くの割合の方がインド人ではないという事実をご存じでしょうか? 実際のインド人は半分以下と言われています。ではインド人に見える人はいったい何人なの?というと、色々な国があるのですが、かなり多くの確率でネパール人なんです。インド料理店をよく見てみると「インド・ネパール料理」と、こっそりネパールが隠れていることの何と多いことか! そのようなお店はマニアからは「インネパ」と揶揄されたりすることも少なくないのですが、ネパール人によるネパール料理のお店は本当に美味しいお店が少なくありません。
本来ならネパール料理店と謳ってネパール料理を出せば良いものの、一般的にネパール料理といってもピンと来ない方が多いのも事実。だからネパール料理に近い有名料理であるインド料理を出すお店が多いんですね。しかし、時代はネパールです!
話題のお笑い芸人・ブルゾンちえみさんも、元彼が3人連続ネパール人なんだとか! そう、ネパール人に日本人女性はモテるんです! おいしいカレーがあり、しかもモテるかもしれないとあれば、カレー好きで孤独を感じている日本人女性はネパール旅行すべきですよ\(^o^)/
今回は、ネパールの首都カトマンドゥでおすすめのお店を色々と紹介したいと思います。カレーのみならず、観光スポットなんかも少し入れてみましょうかね。
今のネパールを感じれる「タメル地区」
昔ながらのネパールを感じれる「ダバール広場」
ネパールの首都・カトマンドゥの中心地区ともいえるタメル地区は上記のような美味しい飲食店も多ければ、ファッション関係のお店やショッピングモール、スパなどその他様々なお店が軒を連ねています。ここを歩いていると今のネパールを強く感じることができるでしょう。
▲タメル地区
少し歩いてダルバール広場へ行けば、昔ながらのネパールが満載。かつての王宮広場であり、ヒンドゥー教関係の建物や名所旧跡が沢山集まっています。観光客も多いので、お土産を買うならダルバール広場がおすすめ。様々なスパイスやお茶を売っているお店もあり、家で本格ネパールカレーを作りたい方にも見逃せません。
▲ダルバール広場
ネパール観光ならストゥーパは外せない!
ネパールの観光名所は色々ありますが、やはり名物はストゥーパなんです。ストゥーパとは仏塔。ネパールのストゥーパは半球形の台の上にブッダアイを施した仏塔が立ち、てっぺんから地面に沢山の旗が連ねられ、風にはためいていて美しく存在感があります。
特に有名なのがネパール最古の寺院であるスワヤンブナートのストゥーパと、ネパール最大のボダナートのストゥーパです。
スワヤンブナートは小高い丘の上にあるのですが、最高に気持ちの良い風が吹いていて、呼吸するごとに体内の邪気が出ていくような気持ちになる超パワースポット。
▲スワヤンブナート
そしてボダナートのストゥーパは街を見守るがごとく巨大で、ストゥーパのまわりに多くのお店もあったりして、ストゥーパを見ながら食事ができたり、泊まることもできたり、街に密着しています。神社仏閣が好きな方なら絶対に見に行くべきです。
▲ボダナート
続いて、お待ちかね! ネパールの行くべきカレー店をご紹介します。
まずは、ここへ! 日本語達者なオーナーのカレー店へ
「Mustang Thakali Chulo」(ムスタングタカリチューロ)
タメル地区にあるこちらのカレー店。オーナーは日本にいた経験もあり、日本語が達者。日本人向けのツアーも適正価格で組んでくれますし、ネパールの情報を色々と教えてくれるので、まず最初にこちらに行けば何かと安心です。イチオシメニューは様々なネパール料理が一皿に盛り付けられたスペシャルセット。こちらのセット、主食をご飯ではなくディドにもできるということでお得です。ディドとはネパールのそばがき的なもの。これとカレーが意外にも良く合うんです。カレーも本格的ネパール味。値段も良心的ですし、カレー以外のメニューも色々と美味しいので、ここでまずネパール料理とはこういうものだということをオーナーから教わると良いでしょう。
▲ムスタングスペシャルセット(ディド)
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★★
安心度:★★★★★
タカリ族が作る、絶品ダルバート
「Thakali Bhancha」(タカリバンチャ)
こちらも同じくタメルにある人気店。最初に紹介したムスタングタカリチューロからも歩いて10分程の位置にあります。店名のタカリバンチャとは、タカリ族の台所という意味。タカリ族とはネパールの中でも料理に特化した民族として有名であり、本人達もそれを誇りにしているんだとか。タカリバンチャという店名は世界各国にあり、日本にもあるのですが非常に美味しいです。その総本山的存在ともいえるこちらは、現地人にも観光客にも人気。スペシャルタカリタリはいわゆるダルバート。ダルバートというのはネパールの代表料理であり、豆スープとご飯とカレー味のおかずと青菜炒めなどが一緒になっている、ネパールカレー定食です。そしてこちらでおすすめなのがムスタングコーヒー。コーヒーにラムと蜂蜜が入っているホットカクテル的なものなのですが、最高に美味しくておかわりしちゃうくらい。タカリタリとムスタングコーヒーで是非ネパールを味わってほしいです。
▲スペシャルタカリタリ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★☆
ムスタングコーヒー:★★★★★
本当は教えたくない! ガイドブックに載っていない名店
「Bhojan Griha」(ボージャン・グリーハ)
ネパール料理店のオーナーでもある友人に、ネパールで美味しいお店はどこ?と聞いて最初に教えてくれたのがこちら。お店は、バックバザーサダックから横道に少し入ったところ、National Integrated Collegeの隣にあります。おそらく、ガイドブックに載っていません。個人的にここで一番ヒットだったのがカシコチョエラです。チョエラとはスパイスで焼いた肉と野菜をマリネしたもの。ネワール民族のお祭り料理だそうです。僕は日本でも色々なお店でチョエラを食べてきたのですが、ここのチョエラは抜群! 今まで食べたチョエラの中で一番美味しかったです。山羊肉の質の良さはネパールだからこそですし、味付け自体も完璧。青唐辛子の爽やかな辛さがアクセントとなっていて箸が止まりません。アルタレコも他の高級店がただじゃがいも揚げただけのものだったりすることが少なくない中、ちゃんとスパイス数種類使って味付けた逸品。その他何を食べても美味しくて、お店の雰囲気も良く、サービスもしっかりしていて非の打ちどころがなく、プロがおすすめするお店だけありました。
▲アルタレコ、カシコチョエラ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★★
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★★
穴場度:★★★★★
安定感のある高級店でコースメニューを
「Nepali Chulo」(ネパーリ チューロ)
もうひとつ高級店をご紹介しましょう。こちらも先述のネパール料理店オーナーにすすめてもらったお店です。場所は、カトマンドゥ中心部からラジンパットロードを北上、パンゴールマーグの一本南の脇道を左折するとあります。こちらでは王道のコースをいただきました。カトマンドゥの高級ネパール料理店は、だいたいコースをすすめられます。どの店でもだいたい最初にポップコーンが出て、続いて前菜にアルタレコとモモ、最後にダルバートがメインで出てくる形が主流。こちらもそうなのですが、メインの中にバンデルタレコがあるのが特徴。タレコは揚げるという意味ですが、バンデルとは猪。猪を素揚げしてスパイスなどで味付けたものが出ます。これがまた美味しくて。噛みごたえある肉は噛めば噛む程に味が出て、肉を食べているなぁという気分を存分に味わえます。全体的に上品な美味しさなのですが、その中にあるワイルド味。バランスの良いコースです。
▲ノンヴェジコース
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★★
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★☆
安定感:★★★★★
日本的カレーライスのネパール版!
「Lotus」(ロータス)
変わり種カレーならこちら。日本人オーナーによる、日本的カレーライスのネパール版という個性的なカレーを出しているお店です。例えばカレーオムライスなんてメニューもあるんです。オムライスのライスはドライカレーになっていて、それを薄焼き卵で包み、カレーソースをかけたもの。このカレーソースが日本式カレーとネパールカレーの中間的な立ち位置で面白い美味しさ。ドライカレーは王道のドライカレーで、一皿で二つのカレーが食べられるお得なメニューです。値段も安く、店内には日本の本や漫画も多数あり、カフェ利用も可能なので、日本人の休憩所としても良いお店です。
▲カレーオムライス
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★☆
個性:★★★★★
地元民も通うモモ(ネパールの小籠包)の有名店
「New Everest Momo Center」(ニューエベレストモモセンター)
続いてはカレーではないのですが、ネパール料理の代表的存在のモモのお店です。モモとはわかりやすくいえばネパールの小籠包。味付けた挽肉を生地で包み、蒸しあげたものです。これを通常はゴルベラアチャールなどにつけて食べるのですが、こちらのお店はオリジナルのスープ状のソースをかけて食べるスタイルです。こちらのモモはバフ、つまり水牛の肉を使ったモモ。白いスープはパクチーがアクセントとなっており、クセになる美味しさ。これが10個で100円しない驚きの安さ! ハーフサイズもあり、ハーフだと半額です。女性には入りにくいお店かもしれませんが、入って損無しの値段と味です。
▲モモ(1/2)
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ★★★★★
雰囲気:★★★☆☆
人気:★★★★★
現地人の為のディープなお店
「Kurishna Fastfood」(クリシュナ ファーストフード)
最後にもうひとつ入りにくいお店を。見た目もかなり現地感強いですし、入ってみても中には観光客などいません。HPなど当然ありません。しかしこのようなお店こそ、本物の現地を味わえるんです。メニューも無いので相当敷居は高いのですが、こちらのおすすめはカジャセット。ネパールの軽食セットです。チウラという干したお米と、豆のスープ、そして豆のスパイス和えなどいくつかのネパール料理が一皿にのっていて、値段は驚きの130円程度! ノンベジで頼むとバフということでしたが、この水牛のタレコが素朴な美味しさ。最終的にはチウラにスープをかけて全部混ぜて食べて大満足。場所はナラヤンヒチパスとハッティーザーサダックのT字路付近。カタール航空オフィス並びです。勇気がある方は是非!
▲カジャセット
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★★★
雰囲気:?????
現地感:★★★★★
このようにネパールは本当に美味しいものだらけでしかも安く食べられるお店が多いです。パワースポットもありますし、最高の旅先なのですが気をつけなくてはいけないのは砂埃がすごいということ。首都であるカトマンドゥは急激な人口増加により電力不足と水不足が深刻な問題となっています。その水不足を解消する為に街中で水道工事をしているんだそうです。
道路に穴を開けて工事をしている為、その砂埃と粉塵が沢山あり、水不足なのでそれを水で流すわけにもいかず、結果的に街中で砂埃が酷くなるという状況なんだとか。なのでマスクは必須。できれば帽子などもかぶって行動した方が良いでしょう。しかしその分を差引しても、ネパールは素晴らしい国です。美味しい料理と優しい人々と多くのパワースポット。皆さんも是非行ってみてください! 僕もまたいつか行ってみたいと思っています。
初出:しごとなでしこ
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均900食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/