日本中が憧れる、鎌倉湘南
今、東京近辺に住む人が移り住みたい場所。
それは文句なしに鎌倉湘南、ではないだろうか。
都心から1時間ちょっと。
なのに、山ではトレッキングもできるし、海ではサーフィンもマリンスポーツも楽しめる。さらには、農業も盛んで、鎌倉野菜という独特の野菜も元気に育っている。
鎌倉湘南へ移住した知り合いは、早くから時代に乗っている奴も多くいて、週に数回だけ東京に来てミーティングをこなしたりして、リモートワークを実践してたりする。
そんなオピニオンリーダーな住人たちのおかげで(!?)、オーガニックやビオのマーケットが開催されたり、美味しい酵母パンが買える店も多かったりと、街全体の意識も高いのだ。
おまけに、地元の漁港で買い物をしたり、地元のクリエイターの手作りのニットや可愛いアクセサリーを販売している店もあったり…地域の小さなコミュニティでの助け合いの中、この地に住んでいる子供はのびのびと自然と大人に見守られて育つ。
大人も負けてはいない。朝から何本か波乗りをこなしてから都会へ通勤…
そんなちょっとヒッピーみたいな生活が成り立っている、独特な地域なのだ。
どうやら関東の人たちだけでなく、日本中どこでも「鎌倉・湘南」は憧れの地となってきているらしい。
でもね…
それがね…
なかなか、行けないんですよ…
憧れの彼の地に。
東京の中で見つけた「鎌倉湘南」
そんな私に飛び込んできたニュース、それが「Lib Tokyo」のオープン!
ほとんど前情報が無いなか、ご招待受けたのが大丸東京店。
百貨店の中の新しいお店。それも6階。大して期待せずに(失礼)、向かった私の前に拡がったのは、周りのお店とは別の世界だった。
間仕切りのない広々とした空間に集まる「洋服」や「植物」。
シンプルだけど温かみのある大きな木のテーブル。
すぐに目を引いたのは色とりどりのシャツ。ちょっとシワ混じりのゆるキャラ。でもこのリネンのボタンダウン、ちゃんと会社にも来て行けそうな絶妙なライン。
たくさんの明るいカラーに魅入られて思わず立ち止まった私に、たまたま声を掛けてくださったのが、ここのディレクターである、高須さんだった。
彼は、鎌倉の隣、葉山の有名ショップ「Sunshine+Cloud」のオーナー。
はにかみながら笑う高須さん。日焼けした肌にピンクがよく似合う。(葉山のお店の売れ筋ナンバーワンはピンク色のものだそうだ。そりゃ、これみたらみんな真似したくなるね)
そして売り場で楽しそうに(そしてちょっと心配そうに?)立ち働きながら、自分の店とお客様を見守っている。
私は、といえばやっぱりこのシャツ、どうしても欲しくなった。
私は買いたいものを選ぶのがすごくはやい。多分直感的なんだろう。
そして、お店の売れ筋とは真逆のグレーをゲット(笑)。
短めの丈とやや広めの襟ぐり。ちいさなバンダナ巻いて、ずんずん歩きたいね、と妄想。
大きな売り場の時々にある柱は全部本棚になっている。海や旅にまつわる本が1000冊以上集められているという。たくさんのグリーンとたくさんの本に囲まれた売り場。自分の周りに、普通に置いておきたいようなモノがさりげなく目に入ってくる。
クリエイティブなスタンダードカジュアルのあの名ブランド「YAECA」も入っている!
奥には楽しいさざめきがたゆたう小さなカフェ。
時間のスピードがここだけ違う。
行きたくてもなかなか行けない「鎌倉湘南」の匂いがぎゅっと凝縮したような。
決してハレではない、普段。
でもその「ふだん」が、気負いなくちょっと洗練されている。
そんな彼の地そのものをショップが体現していた。
そんなゆったりとした一瞬を味わうために我々、日々頑張ってるんだよね。
なでしこの皆さんも気ぜわしい日々のちょっと合いた隙間に、もしくは忙しい東京への出張の帰り際に、ぜひのぞいて見てください。
何のために自分が頑張ってるのかを(都会のど真ん中で)思い出せる場所、それが「Lib Tokyo」でした。
ハローサンシャイン!
#リピートまちがいなし
#海辺に住みたくなる
#雨の日でもハローサンシャイン
#今回の消費は可愛いシャツ!
初出:しごとなでしこ
黒島美紀子 MKシンディケイツ代表
消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。
数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。
また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、
消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。