1999年、13歳で歌手デビュー。「Boyfriend-partⅡ-」「恋におちたら」などヒット曲でブレイクし、その後も日本の音楽シーンを牽引するトップアーティストとして、進化し続けるCrystal Kayさん。
新曲「Faces」のリリース記念インタビューでは、音楽、プライベートについて本音で語ってくれました。
先月、31歳の誕生日を迎えました
—新曲「Faces」は、心に届くフレーズがとても印象的で優しいバラードですね。
Crystal Kay:前作の「Lovin’You」からご一緒している松尾潔さんが、今作もプロデュース&作詞を担当してくれました。彼が書く歌詞は、なんでこんなに心にす〜っと入っていくんだろうと思うくらい心地よくて。歌い込んで、パフォーマンスをしていくほどに、体の一部になっていく感覚です。先月、31歳をむかえて、すこし大人になったせいか、最近はバラードを歌うことが楽しくなりました!
—バラードが苦手と感じた時期があったのですか?
Crystal Kay:若いときから大人っぽいバラードをよく歌っていました。その中で、ときどき、どういう感情からこの言葉は生まれるんだろう…とか、バラードだからこそ大人ぶることばかりが気になって、気持ちが歌詞に追いつかず、プレッシャーが大きかったことはありました。もちろん、今聴くと、共感できる歌詞ばかりです(笑)。仕事でもプライベートでも、いろいろな経験を重ねたことで、感じ方もモノの捉え方も少しずつですが、かわってきたと思います。自分の経験から、歌詞の意味を深く理解できるようになったり、近くに感じることで、歌うことの楽しさの幅が確実に広がっています。
—楽しさの幅とは…?
Crystal Kay:歌うことは小さいころから大好きですが、10代よりも20代、20代よりも30代の今がいちばん歌う楽しさを感じています。自分のリアルな感情を歌詞にのせることで、自分の声を理解するきっかけになりました。それこそ、うまく歌わなきゃいけないとプレッシャーを感じていた若いころに比べて、今は、どうパフォーマンスをすれば、より想いが伝わるのかを考える余裕を持てるようになりました。先月にビルボード&ブルーノートで開催したライブも、楽しさの幅を広げてくれた出来事のひとつですね。アコースティックなライブで、バンドと一緒に思いっきり自由にやらせてもらいました。音楽好きが集まるラグジュアリーな雰囲気のなかで、バラードからポップス、メドレーまでを存分に楽しんでもらえたと思います。最近、ハマっているギターの弾き語りにも挑戦しました。お客さんの席が舞台の目の前で、話し声も聴こえる距離! 表情まで感じ取れるから、お客さんのテンションもガンガン伝わってくるんです。大阪公演のときだったかな、アンコールがあり、舞台に戻る途中、CDにサインを求められたりしました(笑)。びっくりしたけど、こんなラフな空気感もありだなって。
—ライブでは新曲「Faces」も披露されていましたよね?
Crystal Kay:そうです。今、沢井製薬さんの新CMで全国のみなさんに聴いていただいています。この曲は、聴いている人と私が歌詞で近づける曲だと思っています。そのときの感情や願いなど、誰かのためのテーマソングになってくれたら、うれしいです。私も家族や友人、ファンのみなさんなど、大切な人を想って、愛を込めて歌った曲です。ぜひ、聴いてみてください。
Crystal Kay
配信限定シングル「Faces」(読み:フェイシズ)
※配信中
Crystal Kay 公式サイト
文/木村真悠子 写真/安井宏充
初出:しごとなでしこ