一説には1日に集中できる時間は4時間といわれています。仕事をしていると、集中できれば30分で終わることに何故か何時間もかかって「今日は効率が悪いなあ」と感じることありますよね。体調が悪い、途中で電話がかかってきた、メールをチェックしてしまったなど、集中を阻む理由はいろいろ。そうした集中をさげる要因をできるだけ少なくして、生産性を高める取り組み「JINS MEME BUSINESS SOLUTIONS」を取材してきました。
オフィスワーカーの集中度を可視化する
JINSが手がけるセンシング・アイウエア「JINS MEME (ジンズ・ミーム)」は3点式電位センサー(特許取得済み)と6軸センサー(加速度・ジャイロセンサー)を搭載した、いわば自分を内観するアイウエア。JINS MEMEで取得されたデータは、bluetoothと連携したスマートフォンのオフィシャルアプリケーション上で可視化され、心と体の情報としてリアルタイムでみることができます。
集中力を計測できる公式アプリケーション「JINS MEME OFFICE」を用いて、日々の中での集中時間の総量を可視化、カレンダーと同期し、その日の集中力と質を振り返ることもできます。
▲アプリ JINS MEME OFFICE iTunesはこちら
このアイウエア「JINS MEME」とアプリ「JINS MEME OFFICE」を活用し、企業の生産性向上をサポートする取り組みが「JINS MEME BUSINESS SOLUTIONS」です。
多様な働き方の効果を図る一助に
JINS MEME開発担当の井上一鷹さんは、「近年、労働人口の減少や長時間労働の上に成り立つ働き方の問題意識が高まっています。企業側でも、勤務時間の変更、テレワークの導入、フリーアドレス化など働き方改革に取り組み始めていますが、依然としてその取り組みの成果に対する疑問は多く残っています。その効果を図るひとつのものさしとして、JINS MEMEを活用頂けたらと思っています」と開発の背景を説明します。
集中力という指標から働き方を効率化するJINS MEME。例えば、自分の集中できる時間を把握することで、重要なタスクをその時間帯にシフトして行うことも一つの方法。
これまでのデータでは集中力が高まる時間帯に重要な仕事を行うことで、15分も集中する時間が伸びることがわかっています。1日15分の集中時間は、1年で考えると61時間にも。
生産性の高いオフィスコミュニケーションのために
株式会社PhoneAppli との連携では、オフィスワーカーの集中度をリアルタイムに可視化し、社内ポータルに表示することで社内コミュニケーションの効率化を図るサービスも開始予定。
「働く環境においては在宅ワークで連帯感が低下したり、デバイスの普及でいつでも連絡が取れる反面、集中力の低下に繋がったりということが起きています。生産性の高いオフィスコミュニケーションを創出するため、ポータルとなるWeb電話帳に社員の集中度合いをリアルタイムに表示。同僚の集中度を自身も周囲も確認することができるようになります」(株式会社PhoneAppli 石原洋介代表)。
「コネクテッドオフィスワーカー」は、出社・退社という状況だけでなく、集中度が高い場合は作業の邪魔をしない、集中の低い場合は電話や対面の会話といった即時性の高いコミュニケーション取るなど、コミュニケーションを選択できるのが利点。集中を途切れさせないことで労働時間の短縮や残業減少といった本質的な働き方改革へのサポートを目指します。
集中力から生産性を捉えたJINS MEME。一様ではない自分に合った働き方を探してみませんか。
JINS MEME 公式サイトはこちら
文/庄司真紀
初出:しごとなでしこ