はたらく女性は「iDeCo(イデコ)」に注目 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. 美人のマネー学
  4. はたらく女性は「iDeCo(イデコ)」に注目

WORK

2017.01.18

はたらく女性は「iDeCo(イデコ)」に注目

ファイナンシャルプランナーの花田浩菜です。

今回は、制度改正により注目を集めている「iDeCo(イデコ)」について、はたらく女子が注目すべきポイントをまとめました。

01

最近よく聞く、「iDeCo」って?

昨年からニュースで目にしたりするようになった、「iDeCo」(イデコ)。聞いた事はあるけど、よくわからない?なんて方もいるのではないでしょうか。
「iDeCo(イデコ)」とは、「個人型確定拠出年金」と呼ばれるもので、「個人型DC」とも呼ばれています。漢字で見てしまうとさっぱり!と思うかもしれませんが、簡単に説明すると国民年金や厚生年金以外の「自分で運用先を選べる」年金制度です。積立てるお金を上限以内で自分で決め、運用するあくまで「年金制度」なので、貯金と違って原則60歳まで運用している資産を引き出す事ができません。これを「NISA」のような愛称にしたものが「iDeCO」として2017年の新たな改正に向け、様々なところで目にするようになりました。

今までと変わった内容の1つが、「入れる資格のある人が増えた!」ということ。

今までは原則20歳以上の自営業者や学生、勤め先に年金制度のない会社員のみでしたが、今年からそれ以外の会社勤めの方、専業主婦の方、公務員も入る事ができるようになり、ほぼ全ての方に加入対象が拡大されました!
というわけで、会社勤めの方、パートではたらく方、自宅ではたらく方など、どんなはたらく女性に対しても「入れる!」ようになったわけですね。

でも、入れるからと言って何がメリットなの?と思う方も多いはず。
働く女性に対して受けられるメリット、デメリットの両方をチェックしていきましょう。

「iDeCo(イデコ)」で受けられるメリットとは?

✔️将来に向けて積立てながら節税できる♡

「iDeCo」では、それぞれ会社員、自営業、専業主婦などそれぞれで「掛け金の上限」が変わってきますが、例えば専業主婦の方で月の上限は「2.3万円」、企業年金のある会社員の方で「1.2万円〜2万円」となります。

この上限の中で最低毎月5000円以上の額を自分で決め、将来に向けて運用していく訳ですが、なんと!「iDeCo」では将来に向けて積立てながら、「積立てしている額」は所得税・住民税から控除してくれる=積立てた分は節税できる!という会社員の方では今までできなかった嬉しいメリットがあります。

具体的には、例えば年収400万円の方で所得税の税率は20%、住民税率を10%として計算してみましょう。毎月2万円をiDeCoで積立てるとすると、1年間で72000円の節税、30歳から始めて60歳までの30年間で計算すると216万円(!)もの節税効果に繋がります。

毎月2万円の将来に向けての積立てでこれだけ大きな節税効果があるのは嬉しいですね♡

✔️増えた分に税金はかからない!

「iDeCo」では積立ての運用先は様々。投資信託だけでなく定期預金もあります。自分で運用先も選んで積立てをしていきますが、その中で運用した元金よりもお金が増えた分には税金もかかりません! 銀行の預金では1円でも増えた分には20%の税金が引かれてしまうので、節税ができる上に増えた分には税金が掛からない点は嬉しいところ。

✔️受け取る時にも税金の優遇がある!

そして「受け取る際」にも税金面での優遇が有ります。年金で受け取る、一時金で受け取ると2種類の受け取り方が有りますが、どちらにも優遇が有ります。ただ、「受け取る時も非課税!」というわけではないので、受け取る際には年金、一時金どちらがおトクか?を考えてもらうことをおすすめします!

「iDeCo(イデコ)」デメリットは?

✔️100%元本補償される訳ではない!

もちろん、「運用」なので投資信託やその他の運用商品を選べば100%元本が保証される訳ではありません。ただ、「iDeCo」では選べる商品の中に元本保証型の「定期預金」もあります。しかし、貯金と異なるのは「口座を持っている時の維持費」が掛かる金融機関もある為、定期預金で増える分よりも維持費が上回ってしまうと元本割れとなるので、慎重に商品も選びたいところ。

✔️受け取り方に注意!

メリットの面でも触れた「受け取り方」。実は「iDeCo」で将来受け取る際には他の年金や、企業から受け取る退職金と合算した額で計算をします。一時金で受け取る場合には「退職金所得控除」の対象となり、企業から受け取る退職金と共に計算され、年金で受け取る場合には「雑所得」として公的年金と合わせた額と計算し、公的年金控除の対象になります。事前に決める必要はなく、受け取る際に選ぶ事ができ、また60歳になってすぐに受け取る必要もない為、会社からもらえる退職金や将来の年金額を考える際に自分に合った「受け取り方」を考えることが必要です。

✔️掛け金はすぐに引き出せない!

「iDeCo」は預金ではなく、あくまでも「年金制度」。その為、「お金が足りない!引き出したい!」となった時にも原則60歳まで引き出せません。掛け金は最低5000円以上で「年に一度」だけ変更が可能です。拠出を途中で止め、60歳まで運用だけする事もできますが維持費等も掛かってきてしまい、節税効果の恩恵も受けられない為、「60歳まで無理なく続けられる額」で始めることをおススメします。

02

今回ご紹介した2017年からスタートした働く女子にもぴったりな「iDeCo(イデコ)」。今回は「iDeCo」のメリット・デメリットについて説明しましたが、企業で働く女性に注目な「加入の手続きのポイント」については次回ご紹介していきますね。

税金もオトクに、自分の将来は自分で守れる女性への第一歩となりそうです♪

参考HP:iDeCoナビ

初出:しごとなでしこ

花田浩菜 ファイナンシャルプランナー

学生時代からCanCamなどを中心に読者モデルを始める。大学卒業と同時に金融関連会社に就職し、その後フリーランスのファイナンシャルプランナーに。現在は月刊誌やweb上で連載を持ち、様々な媒体で女性のライフスタイルを大切にしたマネーコラムや経済情報を発信中。趣味は旅行と食べ歩き。instagram→hanadahirona

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.22

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。