築地市場、2017年正月もまさかの存続で年が明けました
12月30日まで大きな賑わいを見せていた築地場内・場外市場も正月4日までは休市日(大晦日の場外は自由営業日でした)。ひっそりと静まり返っています。
なので、毎年高額落札が話題となるマグロの初競りは1月5日早朝、ということになります。2016年は「築地最後の初競り」と報道されたのですが、さて、2017年1月5日、今度は本当の「築地最後の初競り」となるのかどうか、注目です。
筆者も築地に居を移してはや1年7か月。二度目の正月を築地で迎えることになります。
年末年始行事は築地町内で、と決めていたわけではありませんが、根が横着なこともあり結果としてそうなってしまいました。
年末は波除稲荷神社で「一陽来復」のお札を授かる
まずは、年末、冬至から年明けの節分までの間に授かる「一陽来復」のお札。東京で一陽来福といえば、早稲田の穴八幡宮。毎年、長蛇の列に並んでお札を授かっていたのですが、昨年からは地元、波除稲荷神社のお札にかわりました。玄関の高い位置に貼るというお札と、小さなお札、というか「福神金像」がセットになっています。小さなほうは財布に入れておきます。
▲波除稲荷神社で授かった一陽来復のお札と福神金像。この2つセットで800円を納めます。
築地町内の初詣。ライトアップされた築地本願寺はエキゾチックな雰囲気
そして、初詣。毎年、江戸総鎮守である神田神社=神田明神に参詣していました。これは築地本願寺、そして波除稲荷神社のダブル参詣にかわりました。
昨年は築地本願寺へは毎月参詣。昨年7月、築地本願寺を紹介したこのコラムで書きましたが、本願寺には参拝記念のカードが月替わりで置かれています。そして、12枚=1年分を集めると記念品がもらえる、ということで、年末、2016年のカードを持って、本願寺の受付を訪ねました。すると、「毎月のお参りありがとうございます」という言葉とともに記念品が。内容は本願寺をあしらった手ぬぐいと「親鸞聖人 関東ご旧跡」ガイドブック。1年間の参詣が報われました、かね。
▲2016年に集めた築地本願寺の参拝カード12枚。5月以降は本願寺の歴史がテーマになっており、このテーマはまだ続くそうです。
▲12枚集めた記念にいただいた手ぬぐいとガイドブック。「本願寺」は「hongwanji」と表記するのですね。
このコラムは正月の更新ですが、書いているのはもちろん年末。なので、1年前の本願寺の初詣を、写真とともにお届けしましょう。向かったのは年が明けてすぐ、午前0時を少し回った時刻。本堂がライトアップされて闇の中に浮かび上がっています。エキゾチックな雰囲気が倍増。このライトアップ、閉門の2:00まで、もしくは夜明けまで続くのでしょう。そして、本堂の両側には篝火が焚かれ、本堂前にはキャンドルアート「平和の灯火」が。昨年は築地本願寺のロゴマークとともに「2016 PEACE」の文字が形作られていました。
▲築地本願寺、正月のライトアップ。エキゾチックというほかに形容する言葉が見つかりません。
▲本堂前のキャンドルアート「平和の灯火」。それを取り巻く参拝客、年明け早々はこんな感じの人出です。
その横に、「平和の鐘」が設えられています。本願寺の除夜の鐘の鐘つきは、除夜会の開門(2015年は22:00~)とともに整理券が配られ人数が制限されますが、この本堂前の平和の鐘は、列に並べば誰でもつくことができます。本堂内に入ると、パイプオルガンや雅楽の演奏が。境内では甘酒もふるまわれています。明治神宮、川崎大師、成田山新勝寺といった、初詣で混雑する寺社とは全く異なった趣。そこそこ賑やか、という人出です。正月の築地本願寺、ぜひ松の内に初詣に訪れてみてください。
そして、もう一社。築地場外の波除稲荷神社です。境内はこじんまりしているだけに、ちょっと人が集まると賑やかな感じに。正月には本堂の前に「大祓 茅の輪」が設えられます。この輪を、左足から三度、8の字を描くようにくぐってからお参りします。これを行うことによって祓い清められるとのこと。少々列ができますが、それほどの待ち時間ではありません。ぜひご体験を。
▲年末、冬至を過ぎて訪れたら、波除稲荷神社にはもう「大祓 茅の輪」が設えられていました。
以上、築地町内の初詣をご紹介しました。
さて、豊洲新市場の地下水モニタリング調査結果が次に出るのは1月中旬とのこと。小池都知事はこの結果を移転判断のメルクマールにしたいと明言しています。まずはこれに注目。今年も築地市場を巡って話題が尽きない1年になるのかもしれません。
初出:しごとなでしこ
T.KOMURO
編集者。主として男性向け情報誌の編集長を歴任。2015年5月、住居を築地に移し、愛犬の悟空とともに週末TSUKIJIライフを楽しんでいる。