元貧困女子ファイナンシャルプランナーの石川福美 (いしかわふくみ) です。
毎日のニュースから不景気な情報が届き、将来になんとなく不安を感じる。でも金融って小難しいし、今を生きる私たちOLは、仕事に趣味に遊びに大忙し!
でも、人生は予測不可能なことの連続です。一寸先は貧困女子…そうならないための、自分の身をかしこく守る力が必要です。
私は貧困女子出身。OLライフを楽しむ中、ある日突然病気で働けなくなり、保障も知識も貯金も持たない私は、貧困女子へまっしぐら。
お金に困った切実な体験から、今を楽しみながらも将来の不安に備える、バランスのとれたマネープランを考えるFPの道へと進みました。
今回のテーマは、お金にも適財適所でしっかり効率的に働いてもらう! そのために大切な考え方をお伝えします!
資産を管理するときに大切なこと、それはお金にもしっかりと役割を分担させることです。まずは、資金を4つの目的別に分類します。
すぐに使うおカネ≪短期資金≫
家賃・光熱費・食費など、毎月の生活費。
5年以内に使うおカネ≪中期資金≫
結婚や旅行、引っ越しなど、ある程度まとまった資金。
10年以上先に使うおカネ≪長期資金≫
子どもの教育費、老後などの資金
すぐに用意できるおカネ≪緊急予備資金≫
突然の病気や事故、そのほか、突然まとまった費用が必要になったときのための資金
ちなみに昔の私は…この「緊急予備資金」をまったく準備していなかったのです。体力だけは人一倍自信があった自分が、まさか病気になるなんて考えもしなかったからです。医療費としての急な出費や、働けなくなって収入が減少したことに対応できず、ずるずると貧困女子の道を歩むことに!!
ではこの緊急予備資金はいったいいくらあればいいのか? 個人差がありますが、一般的に「一切の収入がなくなった状態で、3~6か月生活していけること」という目安があります。もちろん、これだけあれば絶対大丈夫!という数字は存在しませんから、様々なリスク対策をしておきたいですね。
話がそれました…次に、それぞれの資金に役割を持たせます。
『短期資金と緊急予備資金』は…
〈役割〉すぐに使える資金であること。
〈適した環境〉銀行預金、キャッシュでの管理が適しています。
※積み立てや増やすことよりも、必要なときにすぐに使える状態にしておくことが大事です。
『中期資金と長期資金』は…
〈役割〉増えてくれる資金であること。
〈適した環境〉運用や積み立てに回すことに適しています。
※すぐに使わずともいずれは必要となるため、少しでも増えてもらいたいお金です。そのため、資産運用などで積極的に増やしていく努力が必要と言えます。
ではそれぞれ、どのくらいの割合で資金の役割を分担させればいいのか?
それは一人ひとりのライフステージやリスク許容度によって大きく変わってきます。
例えば、独身のうちは資産形成に最も適した時期である為、資産運用に回す資金を手厚めに。お子様がいる方は、経済的に守るべき人がいる為、緊急予備資金を手厚めに、といった感じですね。
このようにお金には、どちらかに偏ることなく、目的に合わせた場所を与えてあげることで、効率性がぐっと上がります。なによりも今使えるおカネと将来に回すおカネをきちんと把握することによって、私たちの将来に対する漠然とした不安を軽くすることができます。
こんな時代だからこそ、かしこくしっかり自分のおカネを管理していきましょう!
初出:しごとなでしこ
ファイナンシャルプランナー 石川福美
貧困女子出身のアラサーファイナンシャルプランナー。各メディアやセミナーなどで、自身の経験からくる将来対策・万一のリスク対策の必要性について、多くの女性へ向け発信している。さまざまな金融商品を組合せることによって、”今の充実”と”将来の安心”のバランスを考えたライフプランニングを目指す。株式会社クレア・ライフ・パートナーズ所属。