元貧困女子ファイナンシャルプランナーの石川福美(いしかわふくみ)です。
人生は予測不可能なことの連続。一寸先は貧困女子…そうならないための、自分の身をかしこく守る力が、今の時代を生きる私たちには必要です。
お給料の全てを好きなことのためだけに遣えない、しっかり貯金もしなくっちゃ!と思っている方は多いはず。でも
「これって何のために貯めているのか…」
「いったいいくら貯めたらいいのだろう?…」
などという疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
今日は、しっかりと準備しておきたい目標額についてのお話です。
備えあれば憂いなし! 貯金をする理由を理解しておこう
まず、しっかり備えておかなければいけない理由としては大きく2つあります。
(1)緊急予備資金(予想していなかった万が一のリスクへの対応資金)
この先何が起こり、その時にいくら必要なのか、わからなければ不安ですよね。緊急予備資金の目安額として【収入がない状態で3〜6ヶ月生活できる資金】という数字がありますので、対策初心者の方はこれをまずは目標にしていきましょう!(もちろん実際には、人により必要な対策金額は異なります)
「万が一」が現実化した時にすぐに動かせる流動性の高い資金として、銀行預金やキャッシュでもしっかり準備しましょう。
【Point】家計簿をつけましょう。
自分が生きていく上での最低限必要な生活費を知っておくことが大切です。もしもの場合には、どの支出項目を削減することができるのか、自身の数字を把握しておくことがリスク対策の第一歩です。
(2)将来必要となる資金(子どもの教育資金・親の介護資金・老後の生活資金など)
ここでは誰にでも共通して必要な“老後の生活資金”についてお話します。
こちらも目安として以下のような数字があります。
20代:年収の2倍程度
30代:年収の3倍程度
40代:年収の4倍程度
50代:年収の5倍程度
※こちらも家族構成や持ち家かどうかによって変わってきます。
これは、老後生活がスタートするまでに備えが必要な資産の目安です。こんなに貯まっていない!という人がほとんどではないでしょうか? しかし、公的年金収入だけでは不足してしまう老後生活費の補填にはこのくらいの資産が必要となるのが現実です。(なぜこのような数字が出てくるのか、これについては別の回でご説明しますね)
「30代で年収の3倍の資産があること」のはあくまで通過点で、
「50代で年収の5倍の資産があること」が最終ゴールです。
短い期間で大きな資金をつくるには、大きな負担がかかり、高いリスクをとらなければならなくなります。早くから時間を味方につけて、低リスクで無理のない資産形成をしていきましょう!
初出:しごとなでしこ
ファイナンシャルプランナー 石川福美
貧困女子出身のアラサーファイナンシャルプランナー。定期的に開催している女性限定セミナーや、各メディアなどで、自身の経験からくる効率的な将来対策・万一のリスク対策の必要性について、多くの女性へ向け発信している。さまざまな金融商品を組合せることによって、“今の充実”と“将来の安心”のバランスを考えたライフプランニングを目指す。株式会社クレア・ライフ・パートナーズ所属。