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WORK

2017.09.13

建築家・永山祐子さん(42歳)の30代は「仕事と育児の両立がイメージできなかった」

本誌10月号で25人の著名人からメッセージをいただいた「あなたの30代ってどうでしたか?」企画。建築家として20代で独立した永山祐子さんにとって、ふたりのお子さんを出産した30代は、仕事と育児の両立が大きなテーマでした。

35歳で妊娠。「この仕事を続けていけるだろうか」とかなり悩んだ

26歳で独立して建築事務所を設立しました。いただいた仕事に対して「自分のキャパで大丈夫かな?」と不安に思うこともありましたが、常に、必死に挑戦してきました。

第1子を妊娠したのは、事務所の体制もだいぶ整いつつあった35歳のときです。建築のプロジェクトは5年後の仕事を受けているようなものなので、子供を産むからといってセーブすることも途中でやめることもできません。でも仕事と育児の両立はまったくイメージできなくて、妊娠中は「この仕事を続けていけるんだろうか」とかなり悩みました。

何ごとも、漠然と悩んでいるときがいちばんつらいんですよね。そしてパニックになって判断を間違える。でも、それをひとつひとつの細かい問題に分解していくと、「これくらいなら解ける」という課題に変わるんです。そうしたらあとは、感情を入れずに、ドリルのように物理的に解いていくだけ。

私の仕事と育児についていえば、時間と手が限られている中で、私がやらなくてもだれかに頼んだり、買い物は全部宅配にしたり、事務所の隣に育児室をつくったり…、あらゆる方法を試しました。もちろん周囲の人の協力は必要だけれど、今は女性も、仕事と育児、どちらも選択できる時代になってきているかな、と思います。

「こうしなきゃ」と思うと計画通りにいかなかったときに結構苦しい

「〇歳までに〇〇したい」と人生を計画的に考えるのが得意じゃないんです。「こうしなきゃ」と思うと、計画通りにいかなかったときに結構苦しいと思うので。私は「将来、こんなふうになりたいから、とりあえず今できることからやればいいんじゃない」といいかげんに考えておいて、できたら「えらい!」と自分を褒めるくらいが性に合っているような気がします。

リノベーション中だった自宅が先日やっと完成しました。それも、「将来こんなライフスタイルにしたいから、こんな家がほしい」と考えていたらいい物件が見つかって…。やんわり準備はするけれど、出会いやチャンスもあって形になる。頭の片隅でちょっと考えておくだけでも、意外とアンテナに引っかかってくるものですよ。

前回は法政大学総長・江戸文化研究者・田中優子さん(65歳)の30代は「人生最後の充実期」

次回はスポーツキャスター・高橋尚子さん(45歳)の30代は独立、そして引退

Profile
青木淳建築計画事務所を経て、’02年に「永山祐子建築設計」を設立。’04年「ルイ・ヴィトン 京都大丸店」のほか、’13年「豊島横尾館」を手がけ『2014年度JIA新人賞』を受賞。

取材・文/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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