名前は知っているけれど、今更聞けない! ライドシェアってなに?
新時代の移動手段として、注目したい配車サービス。日本では、今、「MOV(モブ)」というタクシーをスマホで呼べるサービスが話題を呼んでいますが、アメリカでは、タクシーではなく一般ドライバーによるライドシェアサービスがすでに一般化しています。
ロサンゼルスの街中では、黄色いタクシーをほとんど見かけなくなりました。これから旅行にお出かけになる場合にも、きっと役に立つ「Lyft(リフト)」のサービスをご紹介したいと思います。
■アメリカでの人気の「Uber(ウーバー)」と「Lyft(リフト)」
最近、ニュースなどで話題になっている、「ライドシェア」とは、車に乗せたい人と、車に乗りたい人をマッチングするサービスのことです。アメリカでは、このライドシェアが浸透していて、主に「Uber(ウーバー)」と「Lyft(リフト)」という(運営する会社が違う)2つのアプリが人気です。
ドライブが好きな人が、空いている時間を生かしてお金を稼げるとあって、プロのドライバーだけでなく、普通の主婦から会社員までけっこう気軽に登録している人が多いようですよ。一方、車に乗せてほしい人にとっては、タクシーよりも格安で、目的地まで、事前に納得した定額料金で利用できるので、安心感が高いというメリットもあります。
2018年現在、筆者が実際にロサンゼルスで何度か利用してみた感想としては、同じサービスであっても、「Uber(ウーバー)」より「Lyft(リフト)」のほうが利用しやすかったです。
実際、車に乗せてほしい側の立場から、2つのアプリを比較すると、車もつかまりやすいし、料金も安いのが「Lyft(リフト)」でした。乗せる側のドライバーさんにとっても、「Lyft(リフト)」のほうが、利益率がいい(ウーバーは手数料としてとられるお金が高いらしい)ので、同時に注文がはいったら、「Lyft(リフト)」のお客さんを優先して迎えに行くとおっしゃっている方もいたくらい。
筆者が実際に旅行中に「Lyft(リフト)」を利用してみてわかったメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
アメリカで「Lyft(リフト)」を使ってみたら予想以上の快適さだった!
まずは、自分のスマホに「Lyft(リフト)」のアプリをいれて、メールアドレスやクレジットカード情報、携帯番号などを一通り登録します。そこから、実際に車を呼んでみます。迎えに来てほしい場所と、行きたい目的地、希望の車種(車のグレード)や料金を確認したら、10秒くらいで迎えの車が決定しました。
事前にどのグレードの車が、何分くらいで迎えに来れそうか、時間の目安を確認できるのもポイント。高級車を手配すると、それだけ料金は割高にはなりますが、数ドルの差で、旅行のひとときが快適なものにアップするので、けっこうおすすめ。
■メリット1:お互いの居場所をGPS機能でピンポイントで確認できる
このアプリのいいところは、お互いの居場所がGPSでリアルタイムで確認できるところです。分単位で、お迎えの車が近づいてくるのがわかるので、待っている時も安心感がありました。また先方のドライバーにも、こちらの居場所がみえるようになっているので、多少ピックアップをお願いした場所からズレた場所に立っていても、探してもらうことができました。事前にアプリに、こちらの顔写真も登録しておくと、ドライバーにも見つけてもらいやすかったです。
■メリット2:料金が事前に決まっているから渋滞しても安心!
また「AからBまで30ドル」というように、車を呼ぶ時点で、料金が決まっているので、渋滞に巻き込まれてもタクシーのメーターがくるくる回ってひやひやするような場面がありません。ほとんどのドライバーさんは、グーグルの渋滞状況を、スマホで適宜確認しながら、効率よく運転してくださったので、予定時刻よりも早めに到着できるケースが多かったのも旅行中はとても助かりました。
■メリット3:料金はタクシーの半額! チップもクレジットカード決済
旅行中の利用で、最もメリットを感じるのが金額面だと思います。実際、同じ道のりを単純にタクシーと「Lyft(リフト)」で比較したところ、タクシーの料金の半額以下で利用できました。
また、日本はチップの文化がないので、海外旅行でチップの計算に慣れておらず、もたついてしまうこともしばしばありますよね。「Lyft(リフト)」でも、よほどのことがないかぎり、ドライバーさんへチップをお支払いするのですが、この支払いも、アプリに登録したクレジットカードで、車を降りてから作業すればOK。
■デメリット:ドライバーがプロではない
旅行中の移動をとても快適にしてくる「Lyft(リフト)」のサービスですが、デメリットがあるとすれば、日本のタクシーのように、ドライバー側に一定の基準がないことです。乗車後に5段階評価のレビューをつけることができるので、ドライバーのスキルに関しては、ほぼ過去のお客さんたちがつけた評価を頼る以外に方法がありませんでした。
配車依頼をしてからスグであれば、キャンセルは無料でできますので、評価があまりにも低いドライバーにあたってしまった場合は、お断りするのも一つの手段かなと思います。
ただ総じていうと、筆者が10回ほど利用した実際の感想は、みんな運転が上手だし、地元の情報を教えてくれるようなフレンドリーな方が多く、とても便利だと思いました。特に、こちらが、英語がイマイチなアジアからの観光客だとわかると、タクシー乗るたびに足元を見られて、嫌な思いをすることのほうが多かったのですが、「Lyft(リフト)」のドライバーさんたちはみな親切で、本当にドライブが好きな方が空いている時間にお客さんを乗せているんだなという印象を受けています。
日本でよく言われる「タクシーの運転手はプロだから」というのも、ストーカーしてしまったりする困った運転手のニュースなどをみたりすると、高い料金を支払うほどの安心感って別にないよなとも感じるところ。
実際、都内のタクシーは、未だにカーナビを搭載しているだけで、それを使うことなく「道がわからないので、教えてもらっていいですか?」と、平然と聞いてくる運転手もいますし、直線1キロのルートを黙っていたら遠回りされて、いつもの倍の料金とられたりすることもしばしば。
女性がスーツケースを持っていても、トランクに乗せる作業を手伝ってくれないドライバーもいるわけで、そのあたりのおもてなしレベルは、すでにアメリカの「Lyft(リフト)」の運転好きなドライバーさんたちのほうがよっぽど頼りになるとも感じたわけです。
レンタカーをして自分で運転するという選択肢もあると思いますが、左ハンドル右側通行、慣れない標識や言語のなかでの運転は、旅行の際に骨が折れるもの。日本ではなじみが薄いライドシェアですが、海外旅行の際にはぜひ利用してみてはいかがでしょう。

朝岡真梨
ライター/50か国・200都市を超える海外旅行経験をもとに観光スポットやグルメ記事を執筆。夫婦で温泉ソムリエの資格を取得し、国内のみならず世界中の温泉旅行を楽しんでいる。