キャリアアップキャリアダウンetc. 「私のリアル転職」実例、よかったことも悪かったことも、すべて語ります! キャリアアップする人、起業する人、休職する人…さまざまな転職経験者に、以前の働き方や退職を決意した瞬間、転職活動の極意など、ホンネで語りつくしてもらいました!
宇佐美 瞳さん 29歳|小さいころからの夢を仕事にしたい!
損害保険会社の電話オペレーター→ブライダルMC中心の司会業へ
<前職>
業種:損害保険会社
月収:22万
残業:なし
<現職>
業種:フリーランス(司会業)
月収:35万
残業:なし
<経歴>
22歳 新卒で損害保険会社に入社
25歳 将来を考え始める
26歳 退職、ブライダルMCの事務所に所属、レッスン開始。派遣で企業受付に
27歳 ブライダルMC事務所を移籍、講演業を開始
失敗続きだったフリー転進後。軌道に乗るまでかかった年数は約2年
小さいころからアナウンサーや人前に出てイベントを進行する仕事に憧れていたものの、自分に自信がなく目ざすことすらしなかった学生時代。幅広く就職活動をし、内定をいただいた損害保険会社に就職。サービスセンター勤務で電話応対が主な仕事内容でした。事故当事者からの電話は悲痛なものも多く、結構メンタル的にもつらかったです。同期や上司もどんどん辞めていってしまい、自分も長くは続けられないなと感じ始めたのが入社3年目。そこからふと、自分が後悔しない生き方をしたいと思い、会社を退職。
一念発起して、MC業にチャレンジすべく、レッスンを受けさせてくれるブライダルMCの事務所にフリーのMCとして登録。それから約1年間、思ったよりも収入が安定せず派遣の仕事でどうにか食い繫いでいった感じです。より好待遇を求めて、別の事務所に移籍してからは、徐々にお仕事が入るようになってきて2年後にはスケジュールがびっしり埋まるくらいまでに。
というか、休みをつくるのがすごく怖くて、休みなく来るお仕事をこなしていたんです。そうしたら商売道具でもある喉を壊してしまい、2週間分の仕事に穴を開けてしまったことがあって…。そこでフリーランスの自己管理の大切さを実感、〝意識的に休みをつくる〟のも仕事なんだと感じました。でも仕事の楽しさを転職後に思いっきり知ることができたので、これからも心と身体の声を聞きながら頑張っていけたらなと思っています。
フリーランスになる前にしておけばよかったことは?
十分な貯蓄。これに尽きる!
税金やら社会保険やら、フリーランスは生きるための出費が意外と多いんだなと感じました。貯金を切り崩す覚悟も必要だと思います。
自宅にナレーションの仕事用のレコーディングスタジオをつくりました。
体が資本。今では飴やはちみつが手放せなくなりました。
これから転職予定の人へ
「勢いだけではダメ! ある程度業界を理解したうえで…」
当然ですが、転職後の業界調査はしっかりと。また、似たような仲間をつくっておくと悩みが共有できるので気持ちが楽になります。
Oggi11月号「Around 30 転職のリアル」より
メイン画像/Shutterstock 構成/大椙麻未、酒井亜希子・佐々木 恵(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部