お茶、どうやって選んでる?
水分補給が大事なこの夏。コンビニにはペットボトルで様々なお茶が並びますが、いつもどう選んでいますか? 漢方の本場、中国でも長年養生に役立てられてきたお茶。せっかく飲むなら、その効能で選んでみましょう!
【緑茶】は体の熱冷まし&シャキッとしたい時に
緑茶は効能が広く、体の熱を冷ます効果は他に比べるとやや高めです。殺菌効果もあるので風邪予防としても有名ですが、日本人が食後に緑茶を飲む習慣は、この殺菌作用と消化作用が有効だから。頭や目をシャキッと目覚めさせたい時にもおすすめ。
【ウーロン茶】は脂の多い料理と一緒に
トクホのお茶でも有名ですが、消化を助ける効能のあるウーロン茶は、特に油の分解が得意。脂っこい食事のおともにはぜひ。食べすぎたな、と思った時の罪滅ぼしにも、こちらのお茶を。プーアール茶も同じく脂質の多い食事や、肉料理のおともにおすすめです。
【紅茶】は体の冷えが気になる時に
他のお茶は体の熱を冷ます作用が高い中、紅茶は体を温める性質が。同じく温性の生姜や黒砂糖を入れれば、ぽかぽかのドリンクに。ただし、温める性質があるとはいえ、キンキンに冷えた紅茶を飲んでは本末転倒。冷えや寒気を感じる時はぜひ、常温かホットの紅茶を。
【ジャスミン茶】はリラックスしたい・緊張を解きたい時に
その華やかな香りが気の巡りを良くしてくれるジャスミン茶。鬱々、イライラ、モヤモヤといった精神不安を感じる時は、仕事で緊張した場面が続く時などはぜひリラックス作用のあるこちらを。
【麦茶】はノンカフェインで、どんな時でも飲める穏やかな作用
ノンカフェインなので安心していつでも飲めるお茶。穏やかに体の熱を冷まして消化を促進し、夏にとりたいミネラルも豊富。夏場、日常的にゴクゴク飲んでも安心な理由はここにあります。カフェインが苦手な方はぜひこちらで。
今まで何気なくお茶を選んでいた人は、効能に着目して選んで、不調も改善しちゃいましょう!
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。