[相談]
何かと干渉してくる母親にうんざり…
「いつ結婚するの?」「仕事はちゃんとしてるの?」「その服、派手じゃない?」など、何かにつけ口うるさい母。「もう大人なんだからほっといて」と言っても聞く耳をもたず…。帰省が苦痛です。(27歳・事務)
[アドバイスfrom秋山曜子さん]
母親がなぜ口出しするのか尋ねてみて。冷静に話し合えないのは甘え
何度言ってもダメなら言い続けるのはムダ
親にとって、子供はいくつになっても子供なので、干渉型の母親から独立した大人のステータス、すなわち自分の主張、選択、行動の自由を獲得するためには、ひとりの人間としての尊厳を認めてもらう必要があります。いつまでも子供の立場で、何度言ってもダメなことを言い続けても解決策にはなりません。
一般に母親が成人した子供に干渉する理由には、「それまで子育てに注いできた自分の時間や関心の行き場がない」「自分のサポートなしでは危なっかしいと思うなど、子供を信頼していない」「子供を自分の所有物と考えて、自分の思うとおりになってほしいと考えている」などがありますが、この状況でも、まずは母親が自分に干渉する理由がなんであるかを見極めるところからスタートしなければなりません。人間の行動にはすべて理由があります。それを把握して、最も効果的な対処をしなければ問題が解決することはありません。
Oggi7月号「ソロ女」として幸せに生きるための〝N.Y.流〟出張相談室」より
撮影/松木康平 撮影協力/Zoff、ホテルコンチネンタル 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
秋山曜子
あきやまようこ●成蹊大学卒業後、一般企業、マーケティング会社などを経て渡米。以来、雑誌編集やフリーライターなどを務め、’96年webサイト「CUBE New York」をスタート。読者からの相談にアドバイスする「Q&ADV.」コーナーでの斬新な視点からの切り口鋭い回答が人気を集め、今年2月、電子書籍『Q&ADV. from New York 悩みから悟り、挫折から学び、逆境から人生を切り開く ニューヨーク心理学』(CUBENew York Books)を発売。現在、AmazonにてVol.1~3が発売中。