[相談]
インスタグラムでリア充アピールする友達にイライラします
有名人のストーリーを見ていたら、友達が高級レストランで食事をしている様子や、彼氏とイチャついている動画が流れてきてイラッ。「リア充自慢かよ」と毒づいてしまう自分にも嫌気がさします。(26歳・営業)
[アドバイスfrom秋山曜子さん]
SNSを見て毒づくのは人としてまともな心理状態である証拠です
人の心をザワつかせるからこそ普及したSNS
SNSは人間の弱さ、嫉妬心、虚栄心をかき立てるようにデザインされています。人々が参加やリアクションをせずにはいられない仕組みになっているからこそ、世界中の何十億人もが利用するまでに拡大したのです。したがってインスタグラムのストーリーを見て毒づいてしまうのは、人並みのまともな心理状態であるということであり、ふつうの人であればSNSに関わる限りは、そうした心理を抱くのは避けられないといえます。
そう考えるとインスタグラムでリア充アピールをしている人は、フォロワーからのネガティブ感情を集めているわけですが、さらに恐ろしいのは、人々からのジェラシーや反感をあおる目的で、わざと大げさに褒めちぎるコメントをするフォロワーがいるということです。ですからSNSというものはパンドラの箱のように一度開くと人間の邪悪さを導き出すものだと考えるべきです。
それとは別に、アメリカでは就職や結婚の身辺調査で必ずチェックされるのがSNSなので、恋人との動画などは通常ポストしません。ポストした情報は、削除してもインターネット上に残り続けるので、日本でもそうなる可能性に備えて控えたほうが賢明です。
Oggi7月号「ソロ女」として幸せに生きるための〝N.Y.流〟出張相談室」より
撮影/松木康平 撮影協力/Zoff、ホテルコンチネンタル 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
秋山曜子
あきやまようこ●成蹊大学卒業後、一般企業、マーケティング会社などを経て渡米。以来、雑誌編集やフリーライターなどを務め、’96年webサイト「CUBE New York」をスタート。読者からの相談にアドバイスする「Q&ADV.」コーナーでの斬新な視点からの切り口鋭い回答が人気を集め、今年2月、電子書籍『Q&ADV. from New York 悩みから悟り、挫折から学び、逆境から人生を切り開く ニューヨーク心理学』(CUBENew York Books)を発売。現在、AmazonにてVol.1~3が発売中。