読者からはあちゅうさんへ、本音で聞きたい仕事の疑問・お悩みをぶつけてみました。Oggiブレーンから寄せられた同世代に生きるアラサーの気持ちに、はあちゅうさんがアンサー。明快な言葉にきっと心が軽くなるはず。お悩みに効くおすすめ本もご紹介!
アラサー読者が本音で聞きたい仕事のコト
Q1.今までバリバリ働いてきたけど、最近モチベーションが迷子です…。
相談者(教育関連会社勤務・31歳):総合職で頑張るのは楽しいけれど、クタクタな毎日に疲れたり、マンネリも…。
A.動いている人を見て、体を整える。
はあちゅうさんのアンサー:やる気が落ちたときは、キングコング西野亮廣さんのように同世代で「常に動いて挑戦している人」を見ます。私がダラダラしている間にもどんどん新しいことを手がけているので、刺激をもらえますね。あとは、体の調子を整えます。マッサージに行ったり、運動をしたり、お風呂にゆっくり浸かってよく寝る。体か心、どちらかでも整えられると、連動してもうひとつも上がっていくので、前に進む力が湧いてきます。
Q2.やりたい仕事と、お金になる仕事が違います…。
相談者(ブライダル関連会社勤務・31歳):フラワーアレンジメントを仕事にしたいけど安定やプライベートは捨てがたくて。
A.「0.5歩」、踏み出してみて。
はあちゅうさんのアンサー:私もずっと作家になりたくて、ブログを続けていたことでお声がけいただき、会社員の傍ら土日だけ作家活動を始めたんですね。慎重派なので、少しずつ副収入を得てお給料より稼げるようになってから会社を辞めました。0→1で実現するには時間がかかるし、0.5歩踏み出してやりながら考えるのがおすすめ。私自身はたとえ華やかでもやりたいことじゃないと続けられないと実感。本当にやりたいことか見直してもいいのかもしれませんね。
Q3.時短勤務の人に不満を感じてしまう…。
相談者(社団法人勤務・36歳):出張や重い仕事は外されていて、自分のためによくないと思いつつもモヤモヤ。
A.自分を傷つけないために、「見ない」と決める。
はあちゅうさんのアンサー:できないと思わず、「この人のことは気にしない」と結論を出したら見ないでいられます。私、10年くらい続けていたエゴサーチを最近やめまして。ファンの方とつながれるし、世の中の人に自分がどう思われているか気になって仕方なかったのですが、「#MeToo」の後は検索して出てくるのがつらい言葉ばかり。見るたびに自分を傷つけているなと気づき、イヤなことを考えるより人生の質を高めるために時間を使おうと決めたらすごくラクになりました。
Q4.フリーランスって、孤独ではないですか?
相談者(金融関連会社勤務・28歳):独立を考えていますが、フリーランスの孤独に耐えられるか心配です。
A.集団にいたときのほうが孤立を感じました。
はあちゅうさんのアンサー:会社員のときは恵まれた環境にいたのに、自分のやりたいことができていないな、この気持ちは理解してもらえないんじゃないかなと感じていました。フリーランスになってからは進みたい道で背中を見せてくれる先輩がたくさんいます。SNSを通じて、同じ時代を生きる仲間だと思える人に出会えるので心強いです。
Q5.仕事を選ぶときに重視していることは?
相談者(フリーランスPR・30歳):同じくフリーランスですが、労力の割に報酬が少ない仕事を断る勇気がなくて…。
A.報酬以外に得られるものがあるかどうか。
はあちゅうさんのアンサー:自分が成長できるとか、いい人脈が築けるなとか、やったことないからやってみようとか、未来につながると思えたら報酬が少なくても受けます。ただ、それがなくて自分の時間を削るだけだなと感じたらお断りするように。最初は怖いですが思いきって手放してみたら、もっと理想の仕事が舞い込んできました。
Q6.職場のパワハラ、逃げるべき? 我慢すべき?
相談者(IT関連会社勤務・32歳):待遇を変えられたり、細かく監視されたり。仕事自体は面白いのですが…。
A.働きやすい環境に逃げていい!
はあちゅうさんのアンサー:大企業なら担当窓口に相談してしかるべき対応を。でも、ベンチャーや中小企業だとなかなか難しいですよね。部署異動しても元上司が見える所にいると働きづらくなるので、転職してしまっていいと思います。仕事は面白いとのことなので、近いことができる会社はあるはず。仕事以外の部分で悩まされる環境からは逃げて、自分が集中できる状態に早くもっていったほうがいいと思います。
仕事に効くおすすめ本
ひと夏で300冊を読んだこともある読書家のはあちゅうさんが、自身も影響を受けたとっておきの本をテーマ別にリストアップ。
『一瞬で自分を変える法』
世界No.1コーチのメソッドでやる気を引き出す! 著者は世界的VIPのコーチングも担当。すべては心と行動がつくるということが腑に落ちる。自分は変えられるんだ! と、論理的に理解できます。『一瞬で自分を変える法』アンソニー・ロビンズ ¥1,400/三笠書房
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』
成功者たちの思想に触れて気合いを注入。同じテーマにおふたりが回答。仕事で大成功している方も、すごく苦労をされているとわかる。骨身を削って出てきた言葉に気合いをいただけます。『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城 徹、藤田 晋 ¥650/講談社 ※文庫版
Oggi6月号「今、はあちゅうさんに聞いてみたい仕事・恋・人生」より
撮影/小倉亜沙子 構成/佐藤久美子
再構成/Oggi.jp
はあちゅう
作家、ブロガー。1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中に女子大生カリスマブロガーとして活躍。電通、トレンダーズを経てフリーに。月額課金制個人マガジン「月刊はあちゅう」を運営。著書に『半径5メートルの野望』(講談社)など多数。