割り箸鉄砲ってどんなもの?
引き金を引くと輪ゴムが飛んでいく、楽しい割り箸鉄砲。輪ゴムと割り箸だけで作れる、シンプルな工作です。身近な材料で工作でき、アイデア次第で自由にカスタマイズしやすい点が人気の秘密。狙いを定めて撃つため、性能が明確にわかり、ゲーム性があるところも魅力です。
高学年になると、説明を見ずにどんどん作ることができる子供も多いのではないでしょうか。ここでは、より小さな子供に付き添う大人がアドバイスしやすいよう、工程を解説しながら、連射式への発展までを説明します。夢の連射式が、案外簡単に作れるので、楽しいですよ。

単射式と連射式
単射式は、輪ゴムを先端から発射棒にセットし、トリガー(引き金)を指で引くことによって発射棒が傾き、発射されます。
同じ銃に工夫を施すと、連射も可能です。連射用には多くの輪ゴムをセットしますが、このうち2本目、4本目はストッパーの役目を担います。これにより、たくさんの輪ゴムをセットしても、一度に発射されず、1本ずつ順番に打つことができる、というのが仕組みです。
それでは、単射式の作り方、連射式への発展、の順に作り方をみていきます。

用意するもの
・輪ゴム:計12本程度(鉄砲の制作用:青6本、発射用:赤3本、連射用ストッパー:緑3本)
・割り箸:2膳
・ハサミ
そのほかに、定規、鉛筆があると仕上がりがきれいですが、3年生以下なら難しいため、おおまかに切っても問題ありません。
単射式の作り方
基本の「割り箸鉄砲」を作ってみましょう。準備するものから見守りのポイントまで紹介します。
1. 準備
割り箸1膳を割り、ハサミで半分に切ります。このうち1本だけは、さらに半分に切ってください。これで5つのパーツに分かれます。

割り箸を切るのは、ごく一般的な工作用のハサミです。切りたい部分をハサミで甘噛(あまがみ)しながら傷をつけ、手で折るときれいに仕上がります。
この工程は、小さな子供もできる作業です。大人は、自身の手で切れるよう声がけをして、作業を見守ってあげてください。少しでも自分の手でできると、成功体験からの自信につながります。
ポイント:割り箸のカット
〈1〉ハサミが正しく持てていますか? 親指を入れる場所が間違っていませんか? 刃先は、子供の体に対して正面に向けてあげてください。体と平行に向いていると、上手に切ることができません。
〈2〉刃の奥を割り箸に当て、開く・閉じるを繰り返して切り込みを入れます。割り箸を回転させて、周囲まんべんなく切り込みを入れましょう。

左右同時に異なる作業を行うため、年齢によっては難しい部分です。子供の様子をみて、大人が割り箸の回転を補助し、子供はハサミを動かすと、うまくいくかもしれません。失敗しても、いくらでもやり直せます。
〈3〉切り目の両側を、両手でしっかりと握り、折り取ってください。ボキッと気持ちよく折れる感覚を楽しめます。

2.銃身を作る
もう1膳の割り箸を割り、その間に半分に切った割り箸を挟み、輪ゴムで固定します。挟まれた割り箸の先端は、1.5㎝ 程度(おおよそでOK)飛び出させます。

ポイント:輪ゴムのかけ方
〈1〉割り箸に輪ゴムをかけて引っ張ります。ここは、猫の手。

〈2〉輪ゴムを持った手を、クルッと回転させると、輪ゴムの根本がクロスします。

〈3〉そのままの手の向きで、人差し指と親指を使って輪ゴムを広げ、割り箸にかけます。

〈4〉1~3の動作を、輪ゴムが短くなるまで繰り返し、固定します。
この工程でも、左右の手は異なる動きをします。割り箸を握る手が緩んだり、輪ゴムを「引っ張りながらかける」ができなかったりと、最初は頼りないかもしれません。要領を掴んでグングンとできるようになっていく場合も多く、成長の力強さが感じられるでしょう。
続いて先端部分に、短く切った割り箸を十字に当てて、固定します。

3.グリップを作り、銃身に固定する
半分に切った割り箸2本を使って、V字を作ります。これを銃身後部の隙間に挟み、2箇所で固定します。ここがグリップです。

4.トリガー(引き金)を固定する
短く切った割り箸をトリガー(引き金)として、固定します。銃身に対して斜めにするのがポイント。

「トリガー」の上部は、輪ゴムをセットする「発射棒」も兼ねます。この部位が鉄砲の要。
5.試し撃ち
銃身の先端から発射棒に、1本の輪ゴム(赤)をかけます。グリップを握って、トリガーを指で引くと、輪ゴムが前に飛び出します。

ポイント:撃つときの注意
人や動物に向けて撃ってはいけません。なにもない方向に向けて撃つようにします。2人以上で遊ぶ場合は、撃つ時間と、撃った輪ゴムを拾いに行く時間を分けると、混乱しません。
ポイント:調整
うまく飛ばないときは、次の点を確認してください。
■トリガーの位置
トリガーとグリップの位置が近すぎると、傾きが弱く、発射されません。手が小さい子供によくあるので、トリガーの位置は離して、両手で構えるとよいでしょう。または、トリガーの長さを短く切ってもOK。

■輪ゴムをかける場所を間違えている
発射棒より後ろのグリップ部分に輪ゴムをかけてしまうと、飛ばないので注意です。

連射式への発展
単射式が飛ぶようになったら、次は連射式へ発展させます。
1.トリガーの調整
トリガーを一旦はずし、銃身に対して直角になるように固定し直します。
単射式は輪ゴムを前方部分にセットしましたが、連射式は前後共にゴムがかかります。真っ直ぐに固定して、輪ゴムをセットできるように調整します。
2.連射用輪ゴムをセットする
輪ゴムの1本目(赤)は、通常通りセットします。
2本目(緑)は、トリガーから後方に向かい、グリップの下部にかけてください。これが、ストッパーの役目を担います。
3本目(赤)は前から、4本目(緑)は後ろへと、順番にセットします。最後に前方から(赤)の輪ゴムをセットし、(緑)のストッパーで止めて、完了です。

慣れてくると、ゴムを増やすこともできるので、チャレンジしてください。
3.試し打ち
(緑)のストッパーを外したら、これまで通りトリガーを指で引いて輪ゴム(赤)を飛ばします。その次の(緑)もストッパーなので外し、その次の(赤)の発射準備に入ります。
輪ゴムが全部なくなるまで、続けて連射してください。
ポイント:調整
連射式の難しい点は、トリガーの角度です。輪ゴムが前方に向かってうまく飛ぶか、外れてしまうかを左右します。「どうしたら、うまく飛ばせるのか? 」が命題になるので、工夫を凝らしてください。何度でも作り直せるので、答えを探しながら工作の醍醐味を味わってください。
工作こそ、大胆な失敗ができる場面
単射式、連射式の割り箸鉄砲は、うまく飛ばすことができたでしょうか。小さな子供のたどたどしい手の動きには、思わず手伝いたくなりますが、工作こそ失敗ができる場面です。大胆に失敗することを、おおいに励ましてあげてください。繰り返すうちに、立派な割り箸鉄砲が仕上がるでしょう。



