「30歳からのカジュアルセンスの磨き方」とは?
スタイリスト兵藤さん&エディター三尋木さんがトーク♡

(左)スタイリスト 兵藤千尋
辛口シンプルを軸にしたカジュアルスタイリングの名手。Oggiで約10年にわたり活躍、読者がときめく旬のポイントを知り尽くす。
(右)エディター 三尋木奈保さん
三尋木 夏に向けて、カジュアルな装いが気になる今。きれいめ派の大人が気をつけるべきポイントは?
兵藤 カジュアルな服を着ているのにコンサバに見えてしまう…というお悩みをよく聞きますが、ジャストサイズの服を選んでいるのが原因かも…。今のカジュアルはメンズライクが主流なので、オーバーサイズの服を一点取り入れるだけでこなれ感がアップしますよ。
三尋木 このテーマでも何点かメンズ商品を使っているけど、街になじんでいる=時代に合ってるなと実感!
兵藤 「普通の服を着ているのになんだか素敵」が私の理想像。でも、普通の服を普通のサイズ感で着ていたら単なる普通の人になってしまうわけで…ゆったりしたシルエットや、そこにプラスする遊びのある小物で「定番を少しだけくずす」ことを常に意識したいですね。
三尋木 千尋ちゃんにとって、センスがいい人って?
兵藤 センスって、いろんなものを見たり経験したりして磨かれていくものですよね。SNSの平面的な情報だけを鵜呑みにするのではなく、五感を使っておしゃれに向き合うことが大切かなと。自分の足で出かけてさまざまな服を試してみる、街中にいる自分を引きの視線で想像してみる…これを日々続けていると視界がクリアになって、今の自分と理想のおしゃれがピタッと重なるようになるんです! 感性をしなやかに動かしていると、時代や自分自身の変化にも柔軟に対応できる。それもセンスのよさにつながるのだと思います。
TIP1|ボートネックがこの夏のマイブーム
「長年クルーネック推しだった私ですが、最近になってボートネックに開眼。カジュアルスタイルにも〝ちょっとだけ〟女っぽさを足すバランス感覚が、今の自分の年齢に必要な気がして。首周りの微差で全身の雰囲気が変わるのを楽しんでいます」(兵藤千尋さん)
ボーイッシュなオールインワンにほのかな色気が漂って


横広がりのネックラインが、縦長のオールインワンを間延びさせずにキレのいい女っぽさを吹き込む。
オールインワン¥115,500・帽子¥13,200(マディソンブルー〈マディソンブルー〉) 手に持ったジャケット¥42,900(シオタ) バッグ¥115,500(ショールーム ロイト〈バイ・マレーネ・ビルガー〉) 靴¥86,900(ネブローニ〈ネブローニ〉) 時計¥20,900(エイチエムエスウォッチストア 表参道〈マトウ〉) 〝ケネスジェイレーン〟のイヤリング¥15,840・〝ソコ〟のリング[人差し指]¥34,980(ZUTTOHOLIC) ネックレス¥118,800(ホワイトオフィス〈GIGI〉) リング[中指]¥15,400(TOMORROWLAND〈フィリップ オーディベール〉)
ネックレスのじゃらづけも黒のボートネックならすっきり


クルーネックよりも大人っぽく、Vネックほど肌見せしない、絶妙な抜け感がカジュアルを洗練に導く。遠目にも、近づいて見たときも、ボートネックの直線的なラインが着こなしのポイントとして際立って。
カットソー¥12,100(セント ジェームス代官山店〈セント ジェームス〉) スカート¥24,200(B Edition NEWoMan SHINJUKU〈BACCA〉) 〝ザ・ジャクソンズ〟のバッグ¥16,940・〝SEE ME〟のネックレス[長/ハート]¥46,200(H.P.FRANCE) 靴¥14,850(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店〈VINILO〉) ネックレス[短]¥242,000(エスケーパーズ アナザーワールド〈mariko tsuchiyama〉) ネックレス[中]¥41,580(ZUTTOHOLIC〈アルポ〉)
TIP2|ダークカラーのワントーンはツヤ感投入で印象的に
「夏にあえてのダークカラーのワントーン、好きなんです。素肌の面積が多くなる分、軽やかに決まるし、トーンをそろえることで生まれる洒落感が、より印象的に際立つ気がして。光沢素材を投入してメリハリを出すのがコツ」(兵藤千尋さん)
揺れる光沢スカートがリッチ。今年らしいブラウンのワントーン

赤みをおびたブラウン系のワントーンは、腕と足首の肌見せで清涼感を吹き込んで。
ニット¥27,500(エイトン青山〈エイトン〉) スカート¥18,700(オンワード樫山〈アンクレイヴ〉) 腰に巻いたブルゾン[メンズ商品]¥64,900(ワンダリズム〈ブラームス〉) バッグ¥121,000(J&M デヴィッドソン カスタマーセンター〈J&M デヴィッドソン〉) 靴¥105,000(TOMORROWLAND〈フランチェスコ ルッソ〉) サングラス¥69,300(アイヴァン 7285 トウキョウ〈アイヴァン 7285〉) 〝les bon bon〟のネックレス[短]¥14,300・〝quip queint〟のネックレス[中/2連]¥19,800(フーブス) ネックレス[長]¥104,060(ZUTTOHOLIC〈エムシースタジオ〉) バングル¥127,600(ショールーム ロイト〈ニナ・エ・ジュール〉)
お利口なネイビーはアイテム選びでラフな方向に振りきって

バサッとはおったシャツに、カーゴパンツとビーサン…風通しのいい脱力感のあるアイテムを重ねると、知的なネイビーもこなれたカジュアルに昇華。パンツはツヤ素材を選んできれいめを担保。
シャツ¥59,400(マディソンブルー〈マディソンブルー〉) タンクトップ[カップ付き]¥17,050(メイデン・カンパニー〈スープレ ルース〉) パンツ¥25,300(conte 青山店〈コンテ〉) バッグ¥39,600(ロンハーマン〈パロロサ〉) 靴¥7,700(LITTLE LEAGUE INC.〈スリーパーズ〉) バッグに入れたストール¥17,600(マニプリ〈マニプリ〉) 時計¥9,900(ビヨンクール〈アイスウォッチ〉) イヤリング¥17,600(ヴァンドームヤマダ〈ランバン オン ブルー〉) チョーカー¥13,200(フラッパーズ〈バンボレイラ〉)
TIP3|オーバーサイズの白Tはスラックスで辛口に引き締める
「私の最愛白Tといえば、ヘインズのBEEFY。タフな味わいの地厚なコットン、狙った感のないスタンダードなボックス型…不変的なメンズっぽいカジュアル感が直球で好みなんです。センタープレス入りのスラックスパンツできちんと感を足して」(兵藤千尋さん)
着る人の個性とこだわりを語るパーフェクトな組み合わせ

カジュアル慣れした味わいが出せるBEEFY-T(兵藤さんの愛用はMサイズ)。マニッシュな雰囲気を生かしつつきれいめ方向に寄せるために、ボトムは太めのストレートパンツを選択。ハリのある端正な素材&フルレングスの量感で、タフなTシャツに負けないバランスを形づくって。
Tシャツ¥2,420(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター〈ヘインズ〉) パンツ¥52,800・サスペンダー¥12,100[共にメンズ商品](アルファ PR〈ヒューベント〉) 手に持ったジャケット¥63,800(イレーヴ〈Y〉) バッグ[茶]¥38,900(トゥティエ) バッグ[緑]¥8,690(ATONSTAPLeS〈エイトンステイプルズ〉) 靴¥39,600(ジャランスリウァヤ 日本橋〈ジャランスリウァヤ〉) 帽子¥29,700(ブリクストン トウキョウ〈ブリクストン〉) 時計¥26,400(クルース) イヤリング¥110,000(アガット〈アガット〉) ブレスレット¥104,500(ホワイトオフィス〈GIGI〉) リング¥187,000(フォーティーン ショールーム〈モニス〉)
マディソンブルー TEL:03-6427-9228
セント ジェームス代官山店 TEL:03-3464-7123
エイトン青山 TEL:03-6427-6335
ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター TEL:0120-456-042
2025年Oggi7月号「『センスがいい今どきカジュアル』夏のネタ帳」より
撮影/倉本侑磨(Pygmy Company) スタイリスト/兵藤千尋 ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) モデル/飯豊まりえ(Oggi専属) 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
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