おうちで洗濯できるダウンアウターもあるって知ってた?
日中は暖かさを感じる日も増え、防寒重視のアウターの出番がだんだんと少なくなってくる時季になりました。となると考え始めるのが、アウターの「しまい洗い」についてではないでしょうか。
ライオン株式会社の調査によると、91%の方が「冬物のしまい洗いを家でしたい」と回答したのだとか。中でも家で洗濯をしたい代表的なアイテムについて、「ニット・セーター」「ダウンジャケット・ダウンコート」を選んだ方がそれぞれ30%以上いるという結果に。

▲春の衣替えでクリーニングには出さずにおうちで洗いたいアイテムは?(N=274)
クリーニングを利用したいけれど、クリーニング代が気になる…。とはいえ、ダウンジャケット・ダウンコートをおうちで洗濯するのはハードルが高そうなイメージもあるかもしれません。ダウンジャケット・ダウンコートの洗い方のコツ、いつまでに洗うべきかについてチェックしていきましょう。
【ダウンジャケット・ダウンコート】家庭での洗い方・干し方
冬に大活躍のダウンジャケット・ダウンコート、実はおうちで洗濯できるものも。上手に洗う4つのポイントと、ふっくら仕上げるための干し方のコツを紹介します。
STEP1:自宅で洗えるか、洗濯表示をチェック
まず「洗濯表示」を必ず確認し、自宅で洗えるか洗えないかの判断を行います。
「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合は、自宅での洗濯が可能。また従来の絵表示の場合は「洗濯機マーク」や「手洗いマーク」がついていれば、家で水洗いできます。
ただし、フードについているファーは水洗いできないので、必ず取り外して別処理しましょう。

STEP2:汚れが特にひどい部分があれば前処理をする
特に汚れやすいエリや袖口、ポケット口などを中心に、気になる部分がないかチェック。また、前身ごろや肘の部分などにシミがついていないかもじっくり確認しましょう。

汚れが気になる場合は、薄めた洗剤液で前処理
水を入れた洗面器などにおしゃれ着用洗剤を適量加え、洗剤液をつくります。やわらかいスポンジに洗剤液をつけて含ませ、汚れの部分を軽くたたきましょう。スポンジのかたい方でこすってしまうと、生地を傷めてしまうので注意が必要です。

食べ物などのシミ部分には、シミ用の部分洗い剤または液体酸素系漂白剤の原液をつけておきます。
必ず衣類のタグに記載されている「洗濯表示」を確認し、漂白剤の使用可否を確かめてから使用しましょう。
STEP3:洗濯槽でダウンジャケットを手洗いする
洗濯機で洗うと、ダウンジャケットが水に浮いたまま洗濯が終了してしまい、汚れが十分に落ちないことがあるため、手洗いがおすすめです。一方、ボリュームのあるダウンジャケットを、普通の洗面器やバケツで手洗いするのは難しいもの。
そこで紹介したいのが「洗濯槽」を「洗いおけ」がわりに手洗いをする方法です。脱水は洗濯機で行ってもOK。洗い方や脱水のポイントもチェックし、中の羽毛を傷めないよう注意しながらやさしく手洗いしましょう。
準備. ファスナーを閉じ、洗濯ネットに入れる
ファスナーやボタン、フックなどは、洗濯中に引っかかって布地を傷めることがあるため、洗う前にあらかじめ閉じておきます。また、フードにファーがついている場合は取り外しておきましょう。

洗うときに洗濯ネットに入れると、洗濯機の中で袖が広がらず、押し洗いしやすくなります。

1. 洗濯槽の中で押し洗い
洗濯槽にダウンジャケットが浸るくらいの量、かつ30℃以下の水を入れます。おしゃれ着用洗剤を適量入れて洗剤液をつくったら、ダウンジャケットを浸して、全体を上下に40回程度押し洗いしましょう。
このとき、両方の手のひらでダウンをやさしくゆっくりと洗濯液中に沈めたり、浮かせたりを繰り返し、ダウ
ンの中に洗剤液を通すようにして洗うのがポイント。もみ洗いすると中の羽毛を傷めてしまうので避けましょう。

※ダウンジャケットが入る大きさであれば、洗面台の洗面ボウルなどを使用するのもよいでしょう。
2. すすぎと脱水を繰り返す
洗いが終わったら、洗濯機のおしゃれ着コースなどの弱水流コースで1分程度脱水し、再び水を溜めます。1と同じ要領で、水の中でダウンジャケットを上下させてすすいだら、再び1分程度脱水を。この作業を2回繰り返します。
ダウンジャケットの表の布地は水を通しにくいため、脱水中に洗濯機が大きく揺れ、途中で止まってしまうことがあります。その場合には、洗濯機での脱水は止め、洗面ボウルの中で衣料を丸めてぎゅっと押し絞り、さらにタオルドライして、できるだけ水分を取り除きましょう。
STEP4:脱水後の「手わざ」がふんわり仕上げのカギ
脱水したあと、そのままハンガーにかけて乾かすのはNG! ふんわり仕上げるためには、干す際に「手わざ」をプラスします。しわや型くずれも防げる大事なプロセスなので、面倒でもぜひ実践を。
1. すばやく取り出す
脱水が終わったら、洗濯じわや型くずれを防ぐため、すばやく取り出します。
2. 振りさばく
羽毛のかたよりを減らすため、ダウンの肩を持って軽く振りさばき、形を整えます。

3. 陰干しする
形を整えたダウンジャケットをハンガーにかけ、風通しのよい場所に陰干しします。
4. 乾燥途中で中の羽毛をほぐす
表面が乾いてきたら、両手ではさんで軽くたたきながら中の羽毛をほぐします。

ダウンジャケットは乾きにくいので、2~3日かけてゆっくり乾燥させましょう。羽毛に湿気が残っていると、保管中にイヤなニオイやカビが発生する原因となります。
乾燥の目安は、手のひらでダウンジャケットをギュッとはさんで、水分が手につかなくなるくらい。しかし念のためもう1日干すと、しっかり乾燥できるでしょう。
春の衣替え・しまい洗いはいつまでにすべき?
つい面倒で後回しにしたくなりますが、冬物のしまい洗いは「遅くてもゴールデンウィークが明けるまでに済ませる」のがおすすめ!
なぜかというと、衣類を食べる害虫がゴールデンウィーク明けの時期から成虫になり、衣類に卵を産み落とす可能性があるためです。産み落とされた卵は孵化して幼虫になり、衣類を食べてしまうことも。ちゃんと洗ったはずなのに、翌シーズンに取り出してみたら虫食いの穴が…なんてことにもなりかねません。
さらに、食べこぼしや皮脂などの汚れがついていると虫食いの原因に。なるべく早めにケアをするのがベターですが、GWが終わるまでを期限と考えるとよいでしょう。
おうち洗濯で使いたいアイテムはコレ!
ダウンなどのおしゃれ着洗いや、手洗い洗濯時に|おしゃれ着用洗剤

▲アクロンやさしさプレミアム 4月9日発売予定
衣類ダメージの原因の一つともいえる「すすぎ工程」が0回に。それでも汚れをすっきり落とし、洗剤残りも防ぐ。
シミ部分につけておきたい|液体酸素系漂白剤

▲ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル
漂白はもちろん、抗菌バリア成分(抗菌剤)が繊維をコーティングして洗濯後も菌の増殖を抑制。ジェルタイプだから汚れにしっかり密着。
冬の寒さを共に乗り越えたダウンジャケット・ダウンコートを丁寧に「しまい洗い」して衣替えを完了し、気持ちよく春の服装にシフトしていきましょう。
*さらに詳しいダウンジャケット・ダウンコートのお手入れ方法はこちらをチェック!
情報提供:ライオン