日本でも大きな話題となった韓国ドラマ『わかっていても』。その日本版リビルド作品『わかっていても the shapes of love』で、たとえ傷つくとわかっていても好きな気持ちを止められない主人公・美羽を演じるなど、注目を集める南沙良さん。デビューから10年の節目を迎える今年、初のフォトブック『不安定な安息』を2025年3月18日（火）にPARCO出版から発売します。
今回はそんな南さんに、素顔が垣間見える10の質問についてお聞きしました。
南沙良をもっと知るための10の質問
■南さんが“わかっていても”やってしまうことは？
夜にラーメンを食べちゃうことです。あとはお皿洗いを後回しにしちゃったり、洗濯物を溜めちゃったり…。わかっていても、やめられません（笑）。
■好きなカルチャーは？
音楽ではちゃんみなさんが好きです。『No No Girls』も観ていましたし、推しもいます！HIP HOPが好きでLANAさんやAwichさんもよく聴いています。映画ではサメ映画が大好きです！ なかでも『ダブルヘッドジョーズ』は思わず笑っちゃうような展開なんですがすごく面白いので、ぜひ観てみてください！
■好きなファッションは？
オーバーサイズのストリート系が好きです。普段はカジュアル系のファッションが好きですね。
■好きな食べ物は？
カニが好きです！そのままお刺身で食べるのが一番好きです。
■好きな言葉は？
吉本ばななさんの『キッチン』に書かれている「大丈夫、大丈夫、いつかはここを抜ける日がやってくる」というフレーズに、いつも励まされています。
■好きな天気は？
晴れです。気分もよくなりますし、温かいぽかぽか陽気が大好きです。
■好きな色は？
水色です。家の家具はグレーなどの落ち着いた色が多いですが、小物は水色にすることが多いですね。
■好きなお味噌汁の具は？
しじみのみそ汁が大好きです。
■好きな場所は？
家です。最近引っ越したんですが、日当たりが良すぎて寒い日でも冷房が必要なくらいなんです。何事もほどほどが大事だなと勉強になりました（笑）。ちなみに、いまはその家で２匹のわんちゃんを飼っています。名前は小さい方がホルモンで、大きい方がサンチュです。
■どんな大人の女性になりたいですか？
私は話すことが苦手なので、しっかりと自分の気持ちを話せるようになりたいんです。それこそ『わかっていても』の美羽のように、自分の意見を言える大人になれたらいいなと思っています。
続いて、話題のドラマ『わかっていても the shapes of love』の撮影秘話についてもお話を伺いました！
――ドラマ『わかっていても the shapes of love』は、韓国ドラマの話題作を日本で再構築するということで大きな注目を集めましたが、最初にお話を聞いたときはどんなことを思いましたか？
私もお話をいただく前から『わかっていても』を観ていたので、そういった方々にも受け入れてもらえるような作品になればいいなと思いました。とはいえ、やっぱり、プレッシャーは感じましたね。日本版は舞台が鎌倉となり、少しずつ設定も違いますし、私が演じる美羽のヘアスタイルも違うので、そのぞれの良さを感じてもらえたら嬉しいです。
――南さんは、演じる“美羽”というキャラクターをどう捉えていましたか？
美羽はとても人間らしい子ですよね。いろんなことを諦めていそうで、実はまったく諦めがついていないんです。さらに美羽は、横浜流星さんが演じる“漣”と出会い、どんどん気持ちが変化していくんですが、セリフが少ないからこそ、繊細な表情で表現ができたらいいなと思いながら演じていました。
――たしかに、今作はどのキャストも恋愛感情を視線で表現しているように感じました。監督からはどのようなディレクションがあったのでしょうか。
実は監督さんからはほとんど何も言われなかったんです。それもあって、自分で考えることも多かったですね。現場で役を作っていくというのではなく、現場では美羽としてそこに存在することで出る視線や仕草などを大事にしていました。
――美羽はミステリアスな漣に対して、どんどん気持ちが引き込まれていきますが、共感はできましたか？
それが、あまりできなくて（笑）。この恋愛を選んだとしたら、その先は絶対に苦しいし、辛いことがわかるんです。私はそんな未来がわかっていたら、選ぶことはないですね。でも、それをしてしまうくらい漣には魅力があるんだろうなというのもわかるんです。
――その漣の魅力はどこにあると思いますか？
自分にはないものを持っているところが大きいと思います。今作では、漣とは対照的に、優しくて美羽を想ってくれる琉希を佐野玲於さんが演じているんですが、私的には絶対に琉希くんの方が美羽は幸せになれると思うんですよね…！
――わかります！ でも漣が好きになるのもわかります！
あはは。美羽が漣といるとき、琉希といるときでまた表情も違うので、そこも見てもらえたら嬉しいです。
――今作には、美羽と漣のロマンチックなシーンもかなり多いですが、印象的だったシーンを教えてください。
前半で、漣がデッサンをするために美羽の足首を撫でるシーンがあるんです。
――あ～！（大声）
“あ～！”ってなりますよね（笑）。
――なりますね…。あの状況は人生で経験する人はまれでしょうし…。
そうなんです（笑）。 あのシーンは絶対にドキドキしちゃうと思います。
――美羽は意外とフラットに受け入れていましたよね？
もし私自身だったら驚きすぎて飛び跳ねて避けちゃうと思います（笑）。
――さらに漣の“これは反則だよな”と思う仕草はありましたか？
全部です！（笑） でも、自分だけが特別だと思っていたことを、みんなにしているということは反則ですよね。
――間違いなく、反則ですね！ちなみに役を外した現場では、みなさんとどんなコミュニケーションを取っていましたか？
横浜さんは、最初に「何か疑問に思ったことがあったらすぐに言ってね」と言ってくださったんです。それがすごく頼もしくて、素敵なお兄さんでした。私自身、ものすごく人見知りなんですが、横浜さんは現場を和やかにしてくれたので、さすがでしたね。さらに現場では私が一番年下で、キャストのみなさんがお兄さん、お姉さんだったので、みなさんからお菓子をもらったりと、終始“末っ子”をしていました（笑）。
――美羽のキャンパスライフも、すごく憧れませんか？
すごく素敵ですよね。私は高校生の時からこのお仕事をしていたので、高校もなかなか通えていなかったんです。なので、今回の撮影はみんなが和気あいあいとお話をしていて、本当のクラスメイトのような感覚で、すごく楽しかったんです。
――いい疑似体験ができたんですね。
できました！ 学校って、撮影に行くだけでもワクワクするんですよね。学生役はとても楽しいので、年齢が許す限り演じ続けたいです（笑）。
――今作は美羽と漣だけでなく、様々な恋愛が描かれていますが、南さんが思う物語の魅力を教えてください。
それぞれのキャラクターの葛藤もしっかりと描かれていますし、私と同世代の方が見たら、共感してもらえると思いますし、Oggi世代のお姉さんが見ても、「わかるな」「こういうこともあったな」って感じてもらえる作品になっていると思います。
芸能生活10周年を迎え、1stフォトブック『不安定な安息』を3月18日(火)発売！ 渋谷PARCO GALLERY Xで写真展も開催決定
自身初となるフォトブック『不安定な安息』を2025年3月18日（火）にPARCO出版から発売することが決定！ 本作は、かつて電子書籍文芸誌「yom yom」で連載エッセイを手掛けた際にタッグを組んだ写真家・石田真澄氏と再びコラボ。全編にわたる撮り下ろし写真に加え、南さんによる書き下ろしエッセイや手書きの日記も収録されており、彼女の素顔に迫る充実の一冊となっています。
――1stフォトブックの見どころを教えてください。
今回のフォトブックでは、石田さんが自然体な私を切り取ってくださいました。そしてエッセイも書かせていただいています。いつもより素直な私が詰まっている一冊になっていると思います。発売に先立って3月4日（火）～9日（日）にはPARCOギャラリーXにて展示会も行わせていただきます。お渡し会なるものも初めてやらせていただきますので、ぜひ皆さん来てくださったら嬉しいです。
記念すべき芸能生活10周年を迎える南さん。彼女のこれまでと、これからの魅力が詰まったフォトブック『不安定な安息』もぜひ手に取ってじっくりと味わってください。
『不安定な安息』
著者：南沙良 写真：石田真澄
仕様：Ｂ5判（257×182mm）／並製／112ページ／オールカラー
定価：3,500円＋税 発行：PARCO出版 ISBN978-4-86506-468-1
★刊行記念写真展の会場にて先行発売／一般発売：2025年3月18日（火）予定
南沙良写真展『不安定な安息』開催概要
●会期／2025年3月4日(火)〜3月9日(日)
●会場／GALLERY X BY PARCO（東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO B1F）
●営業時間／11:00〜21:00
※入場は閉場時間の30分まで ※3/4（火）、3/9（日）はイベント開催のため14時閉場
●入場料／ 500円(税込) ※各種割引優待対象外
●主催・企画制作／PARCO
●協力／レプロエンタテインメント
Profile
2002年6月11日生まれ。2014年にモデルデビュー。2017年に映画『幼な子われらに生まれ』で女優デビュー。2018年に『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演。今作で第43回放置映画賞新人賞、第61回ブルーリボン賞新人賞などを受賞。大河ドラマには『鎌倉殿の13人』に続き、『光る君へ』にも出演。実力派女優として映画、ドラマ、ＣＭなどに多く出演中。現在DMMTVオリジナルドラマ「外道の歌」が配信中で、その他、実力派女優として映画、ドラマ、ＣＭなどに多く出演中。
インナーに着たニット¥9,900・ボトム¥11,000・シューズ¥14,300／ LA BELLE ETUDE、ニットチュニック ¥13,200 ／ J1U by LA BELLE ETUDE（お問い合わせ先 labelleetude_info@auntierosa.com）
撮影／大月和弘 スタイリスト／藤井希恵（THYMON Inc.） ヘアメイク／瀧川里穂 取材・文／吉田可奈
