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LIFESTYLE

2024.11.17

【岡田将生さんインタビュー】正義があって、貫いているものがありながら、どこかチャーミング。そんな人に憧れます

ただいま放送中のドラマ『ザ・トラベルナース』では中井貴一さんと、そして最新映画『アングリースクワッド』では内野聖陽さんと、頼れるバディを演じている岡田将生さん。自身にとってのバディとは? そして30代まっただなかの今、仕事への向き合い方は?

2025年こそは「勉強の年」に。その先の40代に向けてインプットを増やすと決めています

CM出演を機に芸能界デビューをしたのが16歳のとき。それから19年。現在、30代まっただなかの岡田将生さん。20代とは異なる、仕事への、そして自分への向き合い方を感じています。そうした思いとどうつきあい、いい仕事に反映させたのか。「正直に」生きるのがポリシーの岡田さんらしい「正直な」お仕事論に迫ります。

仕事の疲れを取ってくれるのは、やっぱり愛犬

──この数年、そして2024年は、出演作が途切れることなく続きました。忙しい中での、岡田さんなりの乗り切り方は、あるのでしょうか。

忙しいときのいちばんの楽しみは、やっぱり食事です。三度のご飯をどれだけ楽しめるか――たとえば早く仕事が終わればたまには外食に行くようにして、翌日も頑張ろうと自分に気合を入れる。本当は、時間をつくって自炊をしたいところですが、まずはスーパーに行くことから。いま冷蔵庫に何も入っていないので(笑)。

(映画『アングリースクワッド』では)パスタをつくるシーンがあったのですが、鍋にパッとパスタを入れて広げるのがなかなかできなくて(笑)。何度も挑戦したのは、いい思い出です。

──最新出演映画『アングリースクワッド』公務員と7人の詐欺師~では、内野聖陽さんと息の合ったバディぶりが見どころのひとつですが、忙しさを乗り切るときの岡田さんのバディ的存在というと…?

僕にとってのバディ。実家にいる愛犬ですね。仕事で忙しいときでも、実家に帰ればじゃれ合うし、子供のころから一緒にいたペットには本当に助けられてきました。仕事の疲れをとってくれるのも、やっぱり愛犬です。

>岡田将生さんが語る映画『アングリースクワッド』公務員と7人の詐欺師の見どころは、<前編>で

自分を貫く女性はかっこいい

──映画『アングリースクワッド』には、さまざまなタイプの女性が登場し、それぞれ異なる「かっこよさ」を見せています。岡田さんが考える「かっこいい女性」はどんなイメージでしょうか。

女性でも男性でも、「貫きとおす人」にかっこよさを感じます。ひとつのことに一心に突き進む姿には、自分も影響を受けますし、そうありたいと思います。最近でいえば、朝ドラ『虎に翼』で一緒だった伊藤沙莉さんにも感じたことですし、映画『アングリースクワッド』の真矢ミキさん、川栄李奈さん、それぞれの役にも通じるところがあります。ひとりひとりに正義があって、貫いているものがある一方で、どこかチャーミング。そんな人に憧れます。

──映画ではそんな仲間やバディが中心に展開しますが、一方で「家族」というテーマも通底しています。

家族のつながりは、映画の大きなメッセージのひとつでもあります。そして家族は、僕が仕事をする上でも欠かせない存在。初めはこの仕事に反対していた親も、徐々に味方になってくれて、今も大変なときは会いに行く。そしてご飯を食べさせてもらうだけで、ちょっと心が軽くなったりする。親元を離れてみるといっそう、ありがたみがわかるものです。

2025年は「勉強の年」、そして自分を客観的に見る年に

──35歳になってしばらく経ちましたが、仕事への向き合い方は20代と30代で変化ありましたか?

10代で仕事を始め、20代はとにかくがむしゃらに、そしてできるだけたくさんの人と出会って影響をもらえるよう心がけてきました。幅広い役を演じられるように、という思いがあったからです。

30代になって、ただがむしゃらだけではなく、ひとつずつのことに時間をとって向き合ったり、自分の時間を大切にするようになった気がします。たとえば、ひとつの仕事が終わったら自分の時間をつくるようにあらかじめスケジュールに組み込んでおく。

これまで、あいた時間があればすぐに仕事を入れたり、できるだけ時間が「空かないように」と考えがちでした。けれど、いい仕事をするための準備として、自分の時間が必要です。たとえば、語学の勉強や体づくりなど。

2024年は作品が続いてなかなか着手できなかったけれど、来年こそは、インプットと充電の年にすると決めています。それが、来年だけでなく後の40代のためになるだろうと思っているので。

そうすれば、この仕事を、この業界を、客観的に見ることにもつながるのではないかと。少し離れたところから見てみれば、今まで気づかなかったことがきっとあるはずで、それこそが今の僕にとって必要なインプットになるのだろうと思っています。

そして、どんなときも自分に、周囲に、「正直に」。僕は嘘をつけないし、つこうとしても顔に出てしまって上手くできません。気持ちに嘘がないように話そうとするので、うまくしゃべれないときもあるけれど、そのほうが相手もきちんと自分の言葉で話してくれる気がします。

最近ついた嘘、ですか? …友人と食事をしているとき、「明日は朝早いから」と言って、少し早めに帰る。こんな小さな嘘なら、許されますよね?(笑)

(役では)詐欺チームのリーダーをしておきながら、現実では詐欺師にはまったく向いてないようです(笑)。


Profile
岡田将生(おかだ・まさき)
1989年8月15日生まれ、東京都出身。2006 年デビュー。近年の主な出演作に、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年)『虎に翼』(2024年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年関西テレビ)、『ザ・トラベルナース」(2022年テレビ朝日系)、『1122 いいふうふ』(2024年prime video)など。映画には『ドライブ・マイ・カー』(2021年)、『1 秒先の彼』(2023年)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(2023年)、『ゴールド・ボーイ』(2024年)、『ラストマイル』(公開中)など。現在、ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)に出演中。
公式Instagram:masaki_okada.official



映画『アングリースクワッド』公務員と7人の詐欺師
内野聖陽
岡田将生
川栄李奈 森川葵 後藤剛範 上川周作 鈴木聖奈 / 真矢ミキ
皆川猿時 神野三鈴 吹越満 / 小澤征悦
監督:上田慎一郎 脚本:上田慎一郎 岩下悠子
原作:「Squad38(38 사기동대)」邦題「元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~」
©STUDIO DRAGON CORPORATION created by Han Jung-Hoon distributed by CJ ENM Co., Ltd
監督:上田慎一郎 脚本:上田慎一郎 岩下悠子
https://angrysquad.jp
11月22日(金)より全国公開
©2024 アングリースクワッド製作委員会


カーディガン・シャツ・パンツ(ヒューベント) ネクタイ(エンジニアードガーメンツ) シューズ(パラブーツ)
撮影/天日恵美子 スタイリスト/小林麗子(dot inc.)ヘア&メイク/大石祐介(DerGLANZ) 取材・文/南 ゆかり

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