暑さ吹き飛ばす、「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留」でアフタヌーンティー
猛暑だった昨年の夏に匹敵するくらい、うだるような暑さが続いている今夏。ややもすれば家の中でばかり過ごしてしまいがちですが、たまには日頃の鬱憤も暑さも忘れて、優雅なひとときを過ごしてみませんか?
今回ご紹介するのは、都心にいながらにしてそんな至福の時間を提供してくれる、この夏おすすめのアフタヌーンティー。
場所は、JR新橋駅(汐留口)から徒歩3分、ゆりかもめ汐留駅からは徒歩約1分と、ショッピング帰りに立ち寄るにも好都合な場所に位置する「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留」。
アフタヌーンティーは、24Fのバー・ラウンジ「THE BAR」およびオールデイダイニング「ハーモニー」で提供されていますが、今回伺ったのは「THE BAR」。
この開放的で落ち着いた瀟洒な空間でいただくのが、軽食(セイボリー)5種と、白桃とマンゴーを使ったスイーツ5種。
白桃とマンゴーなんて、お中元やお見舞いなんかでしかなかなかお目にかかれない… そんな高級果物をふんだんに使った料理を堪能できるなんて、贅沢の極み…!
ドリンクは、コーヒー紅茶フリーのプランと、SIROCCOティーフリーのプラン(プラス1,500円で)から選べます。
このSIROCCOティーってご存じでしょうか? スイス・チューリッヒ生まれの老舗ティーブランドで、ヨーロッパやアジアなどの五つ星ホテル、大手航空会社のビジネス・ファーストクラスで提供されているそう。
この格式高い紅茶を好きなだけ(アイス&ホットどちらでも)楽しめるなんて、これまた贅沢の極み!(2回目…笑)
ちなみに平日限定で、コーヒー紅茶フリーのプランを選んでも、ウェルカムティーとしてその日のSIROCCOティーを1杯楽しめるんです。
今回のウェルカムティーは、SIROCCOティーの「ホワイトピーチ」と桃ジュースで作ったピーチセパレートティー。目の前で「ホワイトピーチ」を注いでくれます。
そして食器として使われているのは「バタフライブルーム」シリーズ。ウェッジウッドというと「ワイルドストロベリー」が有名ですが、どことなく南国リゾート感溢れる色鮮やかな「バタフライブルーム」が今回のアフタヌーンティーのメニューにピッタリ。
■セイボリー
アフタヌーンティーというとどうしてもスイーツに注目しがちですが、ここのアフタヌーンティーは、セイボリーもスイーツに引けを取らず絶品なんです。
1. アボカドとカマンベールのオープンサンドウィッチ
トーストした全粒粉入りミニ食パンに、アボカドとツナマヨネーズを混ぜ合わせたディップ、炙ったカマンベールチーズをのせた温かいオープンサンドウィッチ。ねっとりしたアボカドが、ツナと炙ったカマンベールの旨味で引き締まって、全粒粉の香ばしいパンと相性抜群!
2. マンゴーと生ハムの冷製カッペリーニ
甘味の強いマンゴーと塩気のある生ハム… これはもう、危険なあまじょっぱの成立です! カッペリーニには白ワインビネガーの酸味がきいていて、口の中で甘味・塩気・酸味が混然一体とそれぞれの味を引き立てているよう。
3. 北海たこの炙りカルパッチョトマトソース
さっと湯通しして炙ったタコを、トマトソースとキュウリと共に食べる、夏らしい一品。臭みやクセのない淡白なタコに、旨味たっぷりのトマトソースが絡んで美味。
4. 焼きナスと蒸し鶏、コンソメジュレのカクテル
洋風のナスの煮浸しをイメージしたという料理。焼きナスと蒸し鶏の上にコンソメのジュレがかかっています。ナスの皮の焦げた香りが食欲をそそる! コンソメジュレもおいしいのなんのって。もっと食べたい! なんならこれでスープにしてほしいと思うほど。
5. パテ・ド・カンパーニュ プティサラダと共に
豚肉・鴨肉・フォワグラを使ったパテ・ド・カンパーニュは脂がよくのっていて食べ応えがあるのに、バジルソースで和えたスプラウトやハーブが挟んであって後味はさっぱり。SIROCCOティーは、フルボディな「ゴールデンアッサム」のミルクで合わせましたが、ミルクによって脂がうまく流れてくれる感じで好相性でした。
■スイーツ
スイーツを担当されているのは、シェフパティシエの久米川 麻也(くめがわ まや)さん。なんでも、“洋菓子のワールドカップ”として注目を集める「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」2010年大会で国内予選2位を受賞した、素晴らしい経歴の持ち主なのだとか。
6. マンゴープリン スパイシーマンゴーソース
濃厚で甘いマンゴーにキリッとしたブラックペッパーが味の引き締めとして一役買っている、新感覚のプリン。どのスイーツも絶品でしたが、個人的にはこの斬新でインパクトのある組み合わせがとても気に入りました。
7. マンゴーのパート・ド・フリュイ
マンゴーの果汁やピューレを固めて作られるゼリー状のお菓子、パートドフリュイ。マンゴーの芳醇な香りをギュッと詰め込んだような味で、ころんとかわいい箸休めのような一口サイズのお菓子ですが、存在感抜群!
8. 白桃タルト
フレッシュな季節感を感じられる、柔らかくて優しい甘さの白桃にタルトが敷かれたとても上品な一品。思わず舌鼓を打ってしまいます。
9. 白桃ムースとゼリーのプティガトー
ストロベリーが入ったサクサクのタルト生地を器として、その中に桃のムースを流し込んだスイーツ。甘味と酸味が見事にバランスよく調和していていて、味や食感の変化を楽しめます。
10. ピーチメルバ風 白桃パフェ
そしてトリを飾るのは、今回の主役ともいえる白桃パフェ。なんと、白桃1個分丸ごと使われているんです! 白桃はコンポートされていて、噛むたびじゅわっとジューシーな甘味が口いっぱいに広がって幸せすぎる! とはいえ、シロップが甘すぎず桃本来の味をしっかり感じられ、最後まで飽きずに食べられました。
カスタードクリームも、卵のコクがしっかり味わえてこれでシュークリームを作ったらさぞ美味しいだろうな… と思ったら、併設されているブティックにシュークリームが売っていました。日によってラインナップは変わるようですが、今度はシュークリームをお目当てに来るぞ! そして最下部にはベリーソースが入っているので最後の一口は爽やかに締めつつ…完。
桃とマンゴーという、果物の中でも比較的甘めの食材を使っているから、どうかすると食傷気味になってしまいそうですが、一貫して食べやすく、むしろ終始桃とマンゴーを存分に楽しめるメニューに感激しました!
そしてSIROCCOティーについて。紅茶専門店に足しげく通うほど紅茶好きの家族のおこぼれにあずかり、おいしい紅茶というのはそれなりに飲んできたつもりでしたが、特に「ブラックバニラ」は、今まで飲んだ紅茶で1,2を争う美味しさでした。
通常、バニラのフレーバーティーって高額なバニラビーンズが使われることはほとんどないようなのですが、この「ブラックバニラ」にはバニラビーンズ自体がブレンドされています。しかもバニラビーンズの中でも、特に世界最高品質と名高いマダガスカル産のバーボンバニラと呼ばれる品種を贅沢に使っているのだとか。なんという太っ腹ぶり。華やかな甘い香りがダイレクトに感じられつつ、けれどバニラという言葉を聞いて想像する甘ったるさが全くなくて驚きました!
新鮮なレモンと完熟したオレンジがバランスよくブレンドされた「インペリアルゴールド」もすっきり爽やかでとても美味しかったです。
結果的に5種類のSIROCCOティー+コーヒーを飲み、半ばお腹たぷたぷになりながらも大満足で帰路についたのでした…!
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AFTERNOON TEA with “SIROCCO”「白桃&マンゴー」
【開催期間】2024年7月1日(月)~2024年8月31日(土)
【提供数】平日:1日15食限定、土・日・祝日:1日30食限定
【提供場所】24F バー・ラウンジ「THE BAR」/オールデイダイニング「ハーモニー」
【提供時間】THE BAR:13:00~15:00(L.O.)/ハーモニー:13:30~14:30(L.O.)
【料金】コーヒー・紅茶フリーお一人様 7,500円/SIROCCOティーフリーお一人様 9,000円(共に消費税・サービス料込)
※記事中の感想は筆者個人の感想です
文/川原莉奈