「とらや パリ店」でいただく、和スイーツなガレット・デ・ロワ
1年のうち年始の1ヶ月ほどしか店頭に出ない、galette des rois(ガレット・デ・ロワ)。フランスでは1月6日頃に、家族で切り分けて食べる風習があります。フェーヴ(陶器人形)がガレットの中に入っていた人は王冠を被ることができ、その一年は幸運が続くとのこと。
パリのブーランジェリー(パン屋)・パティスリー(ケーキ屋)で出会える、パイの中に甘いアーモンドクリームが入った伝統的なガレットは、頬張ると幸せな風味・・なのですが、日本が誇る和菓子の名店「とらや」のパリ店も見逃せません。和の要素が入った、あんこ入りのガレットがいただけます。
高級ブティック通り、Rue Saint-Honoré(サントノレ通り)から一筋入ってすぐに、丸みを帯びたエントランスが上品なとらやのサロンドテがあります。和菓子が恋しくなったら、訪れたくなるスポットです。
ヘルシーな和ランチ・軽食も美味しいので、旅行中に美味しい和のものが食べたい時にも、おすすめです。
とらや パリ店
10 Rue Saint-Florentin, 75001 Paris France
(2024年は1月20日頃までガレット・デ・ロワを販売。お持ち帰りのホールは事前予約が必要、約1週間後に受け取れます)
「とらやパリ店」のウィンドーディスプレイを飾っていた、ガレット・デ・ロワ。桃色のフェーヴがちょこんと乗っていて可愛いですね♡ 丸ごとホールでお持ち帰りするとつけてもらえる紙の王冠も、お店ごとにデザインが異なるので、ウィンドーを眺めるのが楽しいです。
抹茶ラテと餡子入りガレット・デ・ロワを店内で♡
渡仏してから毎年この味を楽しみに訪れるのですが、今年は店内でピースを味わうことにしました。ちなみに「とらやパリ店」の場合、お持ち帰り用のホールにはフェーヴが入っていますが、上のように店内でピースをいただく場合は入っていないとのこと。
せっかくなのでアップもお届けします(笑)。4分の1のピースで、パイとあんこのハーモニーを噛み締めました……幸せ!
そしてラッキーハプニングが。「ピンクの豆みたいなものが入ってる?」……と思ったらフェーヴが入っていました! 隣にいらした席の方に「ホールじゃないのに入ってたんですね!」と声をかけていただいたり、店員さんにも「あらっ入ってたんですね!」と驚かれたり。新年と共に新たな気持ちで頑張っていこう、と嬉しい気持ちになりました。
2024年のとらやパリ店のフェーヴは「氷の上」というテーマで、氷の上にお花が浮かんだデザインでした。コロンと小さく愛らしいフェーヴ、少しずつ集めていきたいです。
フランスと日本のお菓子文化のマリアージュ、和スイーツ好きにはたまらない逸品です。1月にパリを訪れる際はとらやパリ店をはじめ、パリの様々なお店で、お気に入りの「ガレット・デ・ロワ」を見つけてください。
Ayami Okura
ロマンティックなものをこよなく愛する、在仏ファッションエディター。フランスと日本のカルチャーを繋ぐことをモットーに活動しています。ファッション・アート・ライフスタイルまで、心ときめくものを探しながらパリの街をお散歩するのが日課です。モダンなトレンドスポットにも、アンテナを張り中!
instagram:@ayamiokura