フルーティな紅茶と出会える「CONSERVATOIRE DES HÉMISPHÈRE」
左岸(セーヌ川から南)は伝統と文化が香る街。そんな雰囲気が詰まっている通りの一つがRue du Bac(バック通り)です。老舗デパートのボン・マルシェ百貨店から北へ行く小さな通りで、クラシカルな砂糖菓子のお店・雑貨店・花屋などがずらりと並んでいます。
お散歩してウィンドーを眺めるだけでも、パリのエスプリが感じられて楽しい通り。そこに一際目立つ上品な紅茶屋さんがあります。
Conservatoire des Hémisphères (コンサヴァトワール デ へミスフィア)
住所:96 Rue du Bac, 75007 Paris
美術館のような店内でお気に入りのフレーバーを探して
棚にお行儀よく佇む紅茶の缶、美しいモスグリーンとウッドが基調の店内に…うっとり。まるで美術館のような店内では、紅茶のフレーバーの探し方もアート探訪のよう。スタッフの方が丁寧にフレーバーの選び方をアドバイスしてくれます。
ドアノブがたくさん付いているような棚。こちらにブラックティー、グリーンティ、アンフュージョン(カフェイン無しのハーブティー)などのバラエティ豊かなサンプルが入っています。ゴールドのつまみを自分で引っ張って、香りを確かめます。
私は甘酸っぱいフルーツが入ったフレーバーがお気に入りで、今までこの2つをトライしました。
SAINTE VICTOIRE(マンゴー入りグリーンティ)
ARCHIBALD(苺とお花入りアンフュージョン)
夕食後は、ノンカフェインのフルーティなアンフュージョンを淹れると心も体もすっきり。日課のように楽しんでいます♡
フレーバーが決まったら、かわいい箱選びとラッピングのお楽しみ
私が訪れた時期は、ホリデーシーズン限定の箱がまだあり、写真左のレッドに紅茶を入れてもらいました。右のレオパード柄も紅茶にしては珍しい! 限定の箱は、随時パッケージが変わると思いますが、定番のモスグリーンの箱もとても素敵です。袋入りでも購入できますが、せっかくなので美しい箱に入れてもらうのがおすすめ。
「ギフト用ラッピングはいかが?」と提案くださって、ギフト用に包んでいただきました。カウンターにあるリボンからお気に入りのリボンを見つけて。私は薄紫のベルベットリボンを選びました。ブティックのムードを映す上品なカード、ラッピングにバッグもとてもエレガント。
スタッフの方に「こちらの紅茶ブランドは100年以上歴史があるのですか? とても伝統と歴史を感じられるので」と尋ねたところ、「つい数年前からデビューしたんです。ディレクターは、Officine Universelle Buly(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)で経験を積んだ後に、この紅茶ブランドを立ち上げました。」とのお返事が。まだ若いブランドさんでありながら素敵な重厚感がある世界観を打ち出されているので、驚きました。
パリには現在、2つのブティックがあります。自分のために、誰かのために、ゆっくりお気に入りのフレーバーを探しに訪れてみてはいかがでしょうか。
Ayami Okura
在仏エディター。パリで日々見つける、ロマンティックなファッション&ライフスタイルをご紹介していきます。
instagram:@ayamiokura