超豪華食材が彩るアフタヌーンティーで暗くなるまでうっとり時間
ロンドンを訪れるなら、一度は本場のアフタヌーンティーを体験してみたい!…なんて人はきっと多いはず。東京でたびたびラグジュアリーホテルのアフタヌーンティーを取材してきた私はもちろん、有名どころを押さえておきたい!とやる気満々です。
とくに11月半ばを過ぎるとスタートするフェスティブ・バージョンは、内容が通常よりグンッと華やかになってときめき度も爆上がりなんです。
▲2023年9月にオープンした5つ星ホテル「The Peninsula London(ザ・ペニンシュラ ロンドン)」
ロンドンのアフタヌーンティーといえば筆頭に名前の挙がる「ザ・リッツ・ロンドン」や「クラリッジス」などは、数ヶ月前からトライしてもダメだったりするほど、軒並み予約難で有名。でも今回伺った「ザ・ペニンシュラ ロンドン」はオープンしたばかりのせいか、ひと月ほど前に11月末の日時で予約ができました(友人Rちゃん、ありがとう!)。
▲エントランスに位置する「ザ・ロビー」
アフターヌーンティーの会場はオールデイダイニングの「ザ・ロビー」。3階分という吹き抜けの空間に、シーズンらしく巨大なツリーが飾られ、非日常気分を盛り上げてくれます。広いスペースは程よく空いていて、ツリーが見えるテーブルへ案内してもらいました。
▲美しい泡のお供はオニオン・グジェール。
フェスティブ・アフタヌーンティーはスパークリングワイン付き。ノンアルコールのダージリン・スパークリング・ティーを選ぶこともできます。(ジントニックも!)
▲超豪華食材が並ぶセイボリー。
そして、早速ラグジュアリー食材が登場! キャビアにトリュフ…とインパクトのある品がひと皿に。キャビアは特に希少なチョウザメのオシェトラ種のもの。チーズはローカルのバロンバイゴットで、2017年にブリティッシュ・チーズ・アワード金賞を受賞したものだそう!
▲サンドイッチは3種類。
スモークサーモンやエッグの定番に、中央のダックコンフィがほんのりアジアンな存在感。それぞれ個性的な味わいに、さっぱりした白茶がちょうどよく…でもこのタイミングで既に1時間ほど経過。アフタヌーンティーといえばの、あの3段スタンドがまだ登場していない⁈
▲上品な佇まいのスコーン。デザートはホリデーらしいビジュアルのモンブランやアップルパイなど。
満を持して、ついに運ばれてきた3段スタンド。下段にはプレーンとクランベリーの2種のスコーン。洗練された薄めのシェイプできめ細かな食感。クロテッドクリームに苺&ミントのジャム、レモンカードが添えられています。ペニンシュラの名を冠した、ほんのり甘く香り高いライチティー(ブラックティー)に切り替えて、至高のマリアージュを堪能しました♡
スコーンを制覇する頃には2時間経過。お腹はすっかり満たされてしまい、デザートが入る余裕がない…。そんなときは頑張る必要ありません!ロンドンのアフタヌーンティーはたいていの場合、食べきれなかったフードはお持ち帰り可能。今回もデザートは包んでもらい、おうちで楽しむことに。
まだまだこの素敵空間が名残惜しかったので、台湾烏龍茶に切り替え窓際のソファへ移動。いつの間にかメザニンでは生演奏が始まり、照明もムーディな雰囲気に変化していきます。
▲今のロンドン、15:30〜16:00にはサンセット。
うっすらと日が暮れていく空を眺めながら、厳選された希少なフードとお茶、そしておしゃべりを堪能する贅沢な午後のひとときを過ごしました。
ちなみにペニンシュラのフェスティブ・アフタヌーンティーはお値段£120、スパークリングウォーターを追加したりで結果トータル£150ほど。日本円に換算すると約3万円…。
なかなか刺激的ですが(汗)、時間制限なしのアフタヌーンティーは本来のエレガンスを再認識させてくれる経験に。ロンドンでも最近は1時間半や2時間制など、慌ただしいものがほとんどなんです。その分、日本のように趣向を凝らした期間限定の、イベント要素の高い内容のものが増えてきました。
…とはいえ、素敵な空間でゆったりとお茶を嗜む、そんな優雅な時間にお金を払う。それこそ本来のアフタヌーンティーの在り方なんだな〜と、たまーの贅沢を満喫したエレガントな午後でした♡
The Peninsula London(ザ・ペニンシュラ ロンドン)
ロンドン旅の参考に!ラグジュアリーホテルのアフタヌーンティー3選
最後にさっくり、友人やインスタグラムのフォロワーさんに聞いたおすすめを3軒、ご紹介します。
■1:ダントツ人気「Mandarin Oriental Hyde Park, London(マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク ロンドン)」
▲「Mandarin Oriental Hyde Park, London(マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク ロンドン)」
鳥かごのように吊るされた2段トレイにときめきが止まりません♡ そして、なんといってもふわふわのサンドイッチが大好評! ロンドンらしくお代わり自由なので、食いしん坊も大満足です。
Mandarin Oriental Hyde Park, London(マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク ロンドン)
■2:元ディオールのアトリエ!キュートな世界観に心酔「sketch(スケッチ)」
▲「sketch(スケッチ)」
18世紀の歴史的建造物に、レストランやバーなど5つのスペースが共存。アフタヌーンティーが楽しめる「the Gallery(ザ・ギャラリー」はピンクのソファが可愛過ぎる空間。サプライズなイベントがあったり、まるで白昼夢のような忘れられない経験を約束します。
■3:忘れてならない老舗中の老舗「The Ritz London(ザ・リッツ・ロンドン)」
▲「The Ritz London(ザ・リッツ・ロンドン)」
重厚でクラシカルな内装は一見の価値あり! ベテランのサーバーの完璧なサービスはもはや伝統芸です。日本人パティシエによるケーキも美味しい。ただ、完全に時間制で、同じ枠を予約した人たちが一斉に着席し退散する…といった形式が味気なく感じる人も。
▲18世紀創業、紅茶で有名な「フォートナム&メイソン(Fortnum & Mason)」
いよいよクリスマス! ホリデーにロンドン旅行を計画されている人がいたら、ぜひ参考にしてくださいね♪