静かな空間で緑を眺めながら満喫! 箱根らしさが詰まった絶品アフタヌーンティー
先日の記事で「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」の宿泊レビューをお届けしました(記事はこちらから)。
とても素敵なホテルだったので、チェックアウトするも名残惜しい…… まだまだ余韻に浸っていたい。きっと私だけでなく、宿泊した人皆がそう思わずにはいられないかと♡
そこでそんな方々にぜひ体験していただきたいのが、ホテル内の「リビングルーム」でいただくアフタヌーンティー。
チェックアウトが12時でアフタヌーンティーは12時~14時半まで。つまり、チェックアウト後、そのままリビングルームでアフタヌーンティーを堪能できるというわけなのです!
ちなみに宿泊客でなくても利用できますよ。箱根は都心からの日帰り旅行先としても人気のエリアなので、アフタヌーンティーだけ味わいに箱根に、というのもとってもおすすめ!
とはいえ、アフタヌーンティーなら都心でも体験できるし…… なんて思っている方もいるかもしれません。
でもそんなことはありません! ここでは、箱根でしか味わえないアフタヌーンティーを楽しめるのです!
そもそもアフタヌーンティーと聞いて、みなさんはどんな印象を持ちますか?
きっと少しばかり気取ったイメージもあるのではないでしょうか。もちろんそれが良さでもあるのですが、敷居が高いように感じている人も多いかと思います。
でもここは箱根、そんなイメージを良い意味で覆してくれるのです。
まず食器類にこだわりが。一般的には、アフタヌーンティーでは白い食器や銀のスタンドが使われることが多いと思いますが、ここではウッド調の食器が使われています。
そんな工夫も相まって、中庭の木々をゆったり眺めながら、午後の静かであたたかなひとときを堪能できます。
それでいてただ落ち着く、というわけではなく、洗練された空間と絶品の料理の数々で、優雅さや特別感もちゃんと感じられますよ!
さて、11月30日まで開催中の秋限定アフタヌーンティー『Afternoon Tea – Autumn Sky』では、秋の食材をふんだんに使った見た目も秋らしいスイーツとセイボリーが登場。
■ドリンク
まずはアフタヌーンティー限定の“特製ウェルカムドリンク”のブルーベリービネガーを合わせたアイスティーですっきり!
ドリンクは、紅茶(ポットサービス)、コーヒー、日本茶、中国茶、フレーバーティー、ハーバルティーなどから好きなだけ選べます。
■スイーツ&セイボリー
▲モンブラン – ペストリーシェフ風戸スタイル
メニュー表にはモンブランとの表記がありましたが、運ばれてきたデザートを見てビックリ!これがモンブラン……??
実はこれ、ペストリーシェフの風戸氏が〝レストランデザート〟を意識して創作されたもの。グアバムースに栗のスープが添えられていて…… そう、まさにレストランの前菜スープのような感覚で楽しめます。
もったりした栗が酸味のあるグアバムースで後味が爽やかに。風戸氏曰く「いかにアフタヌーンティーを最後まで楽しめるか」ということにこだわってメニューを考えられているのだそう。
たしかにアフタヌーンティーって少し重たいような、甘ったるいような感じがして、なんていうか食傷気味になってしまうこともあったり。でも今回、数々のメニューを通して、一貫して食べやすいよう細部まで配慮されていることを実感。
グリッシーニとココアパウダーで〝秋の庭〟を演出。目でも秋らしさを感じられるのは贅沢ですね♡
▲[手前から]全粒粉スコーン&抹茶とさつま芋スコーン 、赤い実ジャム、レモンとミルクチョコジャム 、クロテッドクリーム
そしてあつあつの状態で全粒粉のスコーンに、抹茶とさつま芋のスコーンが運ばれてきます。
全粒粉といえどぼそぼそしていなくてふんわりサクサク。抹茶とさつま芋のスコーンは、抹茶がすごく濃厚でした!
添えられてある自家製のジャムとクロテッドクリームにも工夫が。小田原産のレモンとミルクチョコを使ったジャムは、甘さを抑えてありスコーンとの相性抜群。
またクロテッドクリームは一般的にはもったりとしているところ、クリームチーズをベースに発酵バターと生クリームをオリジナルでブレンドしていることで軽くさっぱりとした味わいに!
箱根の伝統木工工芸品、寄木細工をモチーフにしたウッドトレーも気分を上げてくれます。
続いては、下段のセイボリー。
▲[左から時計周りに]エスカベッシュ、トマトファルシ、生ハムとチーズのバケットサンド(下段)
白身魚ののエスカベッシュはまろやかな酸味がきいていてとても食べやすいです。
トマトファルシはトマトにミートソースが詰められているのですが、このミートソースがとろっとしてお肉の旨味も出ていておいしいのなんのって。もっと食べたい! なんならパスタともあわせてみたい、なんて思ってしまいました。
生ハムとチーズのバケットサンドは、程よい塩気があってパンとの相性が最高。そして朝食のパンを食べたときにも思いましたが、こちらのホテル、パンがとってもおいしい!
そして中段。
▲[左から時計周りに]季節のフルーツ 、スイートポテト、アップルパイ(中段)
パート・ド・フリュイという赤いゼリーを添えた梨や無花果などのフルーツは、フレッシュな季節感を感じられます。
スイートポテトもモンブランと同じく、風戸氏ならではの解釈で作られたもの。丸くてかわいい一口サイズのスイートポテトは、カリカリした芋けんぴ風のさつま芋と合わさってひとつの料理として完成されています。
そしてりんごチップスで挟んだアップルパイ。しっかりキャラメリゼされたりんごは甘酸っぱさとほろ苦さが見事に両立されていました。
最後に上段。
▲[左から時計周りに]紫芋のサントノーレ、ビスコッテイ 、無花果のパフェ、チョコレートギモーヴ、栗とラズベリーマカロン (上段)
紫芋のサントノーレ。王冠のようでかわいいグレープフルーツ風味のメレンゲは、驚くほどキメが細かく、口に入れた瞬間しゅわっと溶けていく……!
アーモンドとピスタチオ入りビスコッティには、ほんのりスパイスのきいたかぼちゃのクリームが添えられていて、ここでも味や食感の変化を楽しめます。
無花果のパフェには、なんとコーヒーゼリーが入っているのです! この斬新な組み合わせも風戸氏のアイデアで、これが驚くほどにおいしい! 甘くて芳醇な無花果に、コーヒーのほろ苦さが合うのか…… 新しい発見です。
三角形の形をしたチョコレートギモーヴは、軽いタッチでふわっふわやわらか。
栗とラズベリーマカロンは、濃厚な栗に酸味のあるラズベリーが好相性で、思わず舌鼓を打ってしまいます。マカロンって特段好きなお菓子ではないのですが、これは格別! 箱に詰めて持って帰りたいと思ってしまいました(笑)。
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ラグジュアリーホテルらしくもあり、自然豊かな箱根らしくもある、唯一無二のアフタヌーンティーを味わいに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
Afternoon Tea – Autumn Sky
時間:12:00PM~2:30PM(L.O.)
料金:¥5,200/¥6,200グラスシャンパン付(ともに税込み、サービス料別)
【アクセス】〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320(小田原駅⇔ホテル間、または、強羅駅⇔ホテル間の無料送迎シャトルバスあり)
※記事中の感想は筆者個人の感想です
※トップ画像:ホテル提供
取材・文/川原莉奈