TVアニメ『ホリミヤ』に出演! 内山昂輝さん・岡本信彦さん インタビュー
見た目は派手だけど実は家庭的な女子高校生・堀さんと、一見地味でネクラだけど実はピアスだらけな男子高校生・宮村くんの恋愛模様を描いた大人気コミックス『ホリミヤ』。2021年のTVアニメ化を経て、待望の新作アニメとして『ホリミヤ – piece -』が現在放送されている。
大人もキュンとする〝超微炭酸系〟な青春ドラマで、内山さんはネクラ男子・宮村を、岡本さんは実は小心者な生徒会長・仙石の声をつとめる。確かな演技力で作品を彩る、ふたりの人気声優にインタビュー。
なにげない青春の1ページをのぞき見しているような作品
◆アニメ『ホリミヤ – piece -』は、青春の1ページを切り取っている感じ
内山:原作の人気エピソードが詰め込まれた本作。「この話、このキャラクターたちのやりとりをアニメでも見たかった!」という内容が盛りだくさんで、どこを切り取っても面白い。そんなシリーズになっているよね。
岡本:作品の主軸は、堀さんと宮村くんをはじめとした高校生たちの恋愛模様。甘酸っぱい青春アニメだけど、個人的には群像劇っぽいとも思っていて。キャラクターたちの会話劇をベースに、青春の1ページを切り取っている感じが楽しい!
内山:彼らのなにげない日常をのぞき見してるみたいな感覚だよね。舞台の中心は高校だけど、それ以外にも日々の細かなエピソードが描かれていて。
みんなで堀さんの家のコタツに入っていたら、コタツの下で脚がゴチャゴチャに絡まって混乱する… っていうシュールなエピソードが気に入ってる(笑)。アフレコ現場でのセリフの掛け合いも楽しかったな。
岡本:お芝居をしていて個人的にいちばん楽しかったのは、僕が演じている仙石の家に、うっちー(内山さん)演じる宮村たちが泊まりにきた回。寝る場所ひとつにもアレコレ悩んでいる彼らがかわいくて愛おしくて、「お前ら、本当に仲いいな!」ってツッコミたくなった(笑)。
◆キャラクター達の関係性、リアルな空気感も魅力
内山:『ホリミヤ』は、キャラクターたちの関係性と、そこから生まれるノリがすごく魅力的だよね。
岡本:キャラクターがみんな優しくて、悪い人がひとりもいない。それも『ホリミヤ』の好きなところ。作品内で起きるドラマも、優しさのかけ違いがきっかけになっていることが多い。だれも悪意はないのに、すれ違いが起きてしまう… そんな空気感もリアルでいいよね。
内山:リアルといえば、この作品は時代設定が〝今〟じゃないんだよね。2007年にスタートした漫画がもとになっているから、登場するのは〝ちょっと前の〟高校生たち。僕自身もそうなんだけど、読者の方々が高校生だった時代に近いんじゃないかなと思って。
岡本:みんなまだガラケーを使っていて、LINEじゃなくてショートメッセージで連絡をとっていたりね。
内山:自分たちの昔を振り返るような感覚で、ノスタルジーな視点からアニメを見るのも面白い気がする。
岡本:励まされる部分もたくさんある。日々、壁にぶちあたりながらも、一歩ずつ成長して大人になっていく。そんな彼らを見て「自分もちょっと頑張ってみよう」と思ってもらえたらうれしいです。
生み出す演技があれば、生まれ出る演技もある
◆お互いが演じたキャラクターの印象は?
内山:信くん(岡本さん)と信くんが演じる仙石って、どこか重なる部分があるなと思っていて。
クセが強い登場人物が多い『ホリミヤ』の中で、仙石は良識的なキャラクター。周りをまとめて、バランスをとってくれる存在。みんなを支えてくれるところに、信くんを感じるんだよね。
アフレコでもイベントでも、どんな現場でも常にみんなのことを気使ってくれているから。
岡本:ほんとに? (笑) そう感じてもらえてうれしい。僕は、『ホリミヤ』でうっちーの珍しい演技を感じられたことが楽しかったな。ほら、ふだんはデンジャラスなキャラクターを演じていることが多いでしょ?
内山:まぁ、そうかも(笑)。
岡本:一方で、宮村は甘酸っぱい青春を謳歌している等身大の男子高校生。少し影はありながらも、悪意のない爽やかな笑いを聴けたことが印象的だった。
◆お互いへの秘めた想い、声優としての印象は?
岡本:うっちーは、デフォルメとナチュラルさのバランスがすごくいい役者さん。自然に演じているのに、アニメの絵に負けない存在感がある。業界でも希少価値の高い人なんじゃないかな。
内山:僕は、信くんが持っている音の強さ、そしてハスキーで独特な〝いい声〟と、演じる役の幅広さがうらやましい。仙石みたいなキャラクターも、仙石とはまったく違うキャラクターも、ぴったりとハマるから。
岡本:でも、ちゃんと〝役者〟なのはうっちーだと思う。僕は心を箇条書きにして、演技を意図的につくっていくタイプ。でもうっちーは、心の変化をそのまま言葉にして芝居をしているタイプ。
〝演技を生み出す〟んじゃなくて、〝演技が生まれ出る〟ってすごい。10年以上前から一緒にやっているけど、経験を積むほどいい役者になっていくな、と。
内山:10年以上一緒にやっているからこそ、昔演じていたキャラクターでも、そのままの声の感触で演じられる信くんがすごいなと僕は思う。変わらないものを持ち続けるって、簡単なことじゃないから。
それから、〝優しいお兄さん〟なところもずっと変わらない。年下なのに無愛想で生意気な僕にも、初めて会ったときからすごく優しく接してくれて。これからもスイーツ情報教えてください(笑)。
岡本:えっ!? 今は『たべっ子水族館』がオススメです!(笑)
Information:TVアニメ『ホリミヤ -piece-』大好評放送中!

SQUARE ENIX・「ホリミヤ -piece-」製作委員会
TOKYO MXほかにて、毎週土曜23時30分〜放送中。また、ABEMA・U-NEXT・アニメ放題など各種配信プラットフォームでの配信も!
※放送情報は、編成などの都合により、予告なく変更になる場合があります。
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[内山さん分]すべてスタイリスト私物
[岡本さん分]ジャケット¥63,800・パンツ¥35,200(Sian PR〈クルニ〉) その他/スタイリスト私物
2023年Oggi10月号「耳恋 」
撮影/三宮幹史(TRIVAL) スタイリスト/村田友哉(SMB International./内山さん分)、青木紀一郎(岡本さん分) ヘア&メイク/福島加奈子(内山さん分)、森 雅弘(岡本さん分) 構成/旧井菜月
再編集/Oggi.jp

内山昂輝(うちやま・こうき)
8月16日生まれ。1993年から劇団ひまわりに所属し、子役として活動。2005年、ゲーム『キングダム ハーツII』出演を契機として、声優活動も盛んに。主な出演作に『機動戦士ガンダムUC』バナージ・リンクス役、『呪術廻戦』狗巻 棘役など

岡本信彦(おかもと・のぶひこ)
10月24日生まれ。大学時代から声優活動を始め、2009年に第三回声優アワード新人男優賞を獲得。主な出演作に『とある魔術の禁書目録』一方通行〈アクセラレータ〉役、『青の祓魔師』奥村 燐役など。