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LIFESTYLE

2023.05.02

【耳恋】声優・笠間 淳さん&梅原裕一郎さんが演じた殺し屋とは?人気アニメ『REVENGER』の魅力に迫る

働く20代・30代の女性が知っておきたい、旬の男性声優をクローズアップする人気インタビュー連載『耳恋』。今回のゲストは、公式ノベライズが発売されたばかりの人気アニメ『REVENGER』に出演している笠間 淳さんと梅原裕一郎さん。作品について、そしてそれぞれの仕事論について語っていただきました!

アニメ『REVENGER』に出演! 声優 笠間 淳さん・梅原裕一郎さんにインタビュー

2023年1月から全12話にわたって放送・配信されたアニメ『REVENGER』をご存知ですか? 同作は、現実とは異なる歴史を辿った江戸時代の長崎を舞台に、5人の殺し屋が躍動する〝ダークヒーローアクション史劇〟。…と言葉だけをなぞると、働く私たちとは縁遠いハードな作品のように感じますが、さまざまな過去を背負ったキャラクターたちが〝生き方〟を問いかけ、人生に〝気づき〟を与えてくれる人間ドラマなんです。

アニメはすでに最終回を迎えていますが、各配信サービスではまだまだ視聴が可能。さらには公式ノベライズも発売されるなど、『REVENGER』人気は終わりそうにありません!

ということで、働く女性がチェックしておきたい人気男性声優へのインタビュー連載〝耳恋〟でも、『REVENGER』をクローズアップ。ストーリーの軸となるキャラクターを演じた笠間 淳さんと梅原裕一郎さんに、その魅力を語りあっていただきました!


▲『REVENGER』らしい羽織をまとった笠間 淳さん(右)と梅原裕一郎さん(左)。撮り下ろしポートレートとともにインタビューをお届けします!

笠間さんが演じるのは、信じていた人の裏切りによって許嫁の父を手にかけてしまい、帰る場所を失ってしまった主人公・繰馬雷蔵(くりま・らいぞう)。自ら命を絶とうする雷蔵に手を差し伸べ、人々の恨みを晴らすための暗殺を請け負う〝利便事屋〟=〝REVENGER〟へと誘う碓水幽烟(うすい・ゆうえん)を梅原さんが演じています。

作品の魅力から、おふたりの仕事論まで広がった対談インタビュー。一部、作品のネタバレに気をつけつつ、お楽しみください!

アニメ『REVENGER』で、えも言われぬ情念とともに生きる〝殺し屋〟を演じたおふたり。お互いのキャラクターをどう捉えていらっしゃったのでしょうか?

笠間さん(以下、敬称略):幽烟って、血も涙もない人なのかと思いきや、最後まで〝優しさの人〟だった気がするんだよね。

梅原さん(以下、敬称略):現実主義的な冷たさはあるんだけど、基本的には優しい人でしたね。視聴者の皆さんの中には、「幽烟が黒幕なんじゃないの?」と予想しながら観ていた方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですけど…(笑)。

まさに〝幽烟黒幕説〟を唱えながら鑑賞しておりました(苦笑)。

笠間:(笑)。裏でものすごく残酷なことを考えているんじゃないか、と。

梅原:雷蔵との出会い方もあいまって、得体の知れないミステリアスさがありましたよね。

笠間:最後まで〝優しさの人〟ではあったんだけど、いち視聴者として幽烟をみていると、作品内で彼がとり続けた選択に対しては腑に落ちない部分もあって。梅原くん自身は、幽烟と雷蔵の関係性をどう見ていた?

梅原:〝普通の道〟を外れてしまった雷蔵が、果たして違う生き方を見つけることができるのか。もし見つけられたなら、邪教を信仰している自分も、そして〝利便事屋〟の仲間も、救済される新しい生き方が拓けるんじゃないだろうか…そんな目論見があって、幽烟は雷蔵に近づいたのではと思うんです。

笠間:この作品は身分や生まれによって人生が決まってしまいがちな時代を舞台にしているけど、そこで〝新しい生き方〟を探す幽烟って、すごく現代的な感覚の持ち主だよね。ある意味とても違和感のある存在なんだけど、現代を生きる僕たちに近しい視点をもっている幽烟がいることが作品の大きな魅力になっているなと。

梅原:ふたりのキャラクターって真逆ですよね。先進的な考えをもつ幽烟に対して、雷蔵はすごく古風な人。だけど、その古い考えが興味深いというか…すぐに切腹しようとするところとか、許嫁との関係性とか、現代を生きる我々からすると少しズレていて不器用なんだけど、その不器用さに魅力を感じるんじゃないかなと思います。

普通には生きられない、という共通点がありながらも、キャラクターは正反対。そんな雷蔵と幽烟を演じられたおふたりも、〝美しく響く低音ボイス〟の持ち主ながら、それぞれ異なる魅力を放っていらっしゃいますよね。お互いの演技や声について、どう感じていらっしゃいますか?

梅原:実は、僕もテープオーディションで雷蔵役も受けていたんです。でもどうしても雷蔵の朴訥さが出せなくて。「あぁ、これはダメだな」と思ってしまうくらい。ですが、笠間さんが演じる雷蔵はそういった素朴さとか不器用さがしっかりと表現されていて、1話で聴いたときから「これが正解だ」って思いました。笠間さんってすごく色気のある声をもっているのに、それを断ち切って雷蔵になりきっているというか…。

笠間:これ、梅原くんは理解してくれると思うんですけど、雷蔵って〝何もやらない〟ことが正解だったりするんですよね。

梅原:(深く頷きながら)…〝何もやらない〟って難しいですよね。

笠間:僕は、梅原くんを職人タイプの人だと思っているんですよ。要求されていることに対して、針の穴を通すように繊細で寸分違わぬ芝居ができるんだなぁ、と。そんな職人気質なところが、幽烟にすごくマッチしているように感じましたね。それと、幽烟って腹の探りあいをしなきゃいけないシーンがすごく多かったので、あれはしんどかっただろうな(笑)。

梅原:ものすごい先輩方を相手に探りあいをしなきゃいけなかったですからね…(笑)。

梅原さんが職人気質であるなど、おふたりの声優としての魅力が見えてきたところで、少し作品から離れた質問を。Oggiは働く女性をターゲットにしたメディアなのですが、声優として働く上でおふたりが大切にされていることとは?

笠間:梅原くんの答え、めちゃくちゃ聞きたい!

梅原:う〜ん、なんでしょう…。〝欲張らないこと〟ですかね。今、声優の仕事ってすごく幅が広がっているんですけど、むしろ僕は狭めるタイプというか(苦笑)。仕事の内容や芝居スタイル、そのどれにも当てはまることなんですけど、僕はなんでも器用にできる人間じゃない。だからこそ、自分ができることに集中して、ブレずに〝欲張らない〟。そんな気持ちをもっていますね。

笠間:なるほど…。僕は、芝居においてどれだけ自分を消すことができるか、ですね。間の取り方とか喋り方とか、つい自分がラクなやり方に寄っていってしまいがちだけど、演じているのは〝自分ではないもの〟。無意識に出てくる自分らしさは許容すべきだと思うけど、あくまでも自分は消して、〝自分ではないもの〟になっている感覚を忘れないようにしたいと思っています。…〝自分を消す〟とか〝欲張らない〟とか、こういう答えで大丈夫ですか? 働く女性の心に響きます?(笑)

梅原:(笑)

頑張りすぎずにバランスよく働く、仕事をする上での自分の役割を見極める…といった視点ですごくいいヒントになりそう、と思いながらお話を伺っていました。

笠間:自分の働き方や仕事を客観的に見ることで、上手に〝欲張らない〟方法がわかってきたり、〝自分を消す〟ことの面白さや醍醐味を感じられたりするのかも。読者の皆さんには「こういう生き方もあるんだ」と思っていただけたら(笑)。

「こんな生き方もあるのか」と人生における〝気づき〟を与えてくれる、まさに『REVENGER』ってそういう作品ですよね。ずっしりと重くて深い人間ドラマではありますが、それゆえに視聴者ひとりひとりが、自身の人生に重ねられる部分があるな…と。

笠間:主人公である雷蔵は、多くの視聴者の方が「やっぱりそうだよね、結局そうなっちゃうよね」と思うであろうラストを迎えてしまう。でも、アニメを通してそんな雷蔵の生き方を追体験してもらい、人が等身大で生きることのリアルさを感じてもらうことに作品の意義があるんじゃないかと思うんです。

梅原:結果として自分が変われずに終わってしまっても、「変わってみよう」と思いながら生きるか、そうでないかでその先の人生は大きく異なってくると思うんですよね。現状に満足していない人、変わりたいと思いながらも諦めてしまっている人に『REVENGER』を観ていただきたいですね。そして最後まで観たら、もう一度はじめから観返してみることをおすすめします。細かな表情や言葉にまで多くの伏線が散りばめられているので、繰り返し鑑賞して伏線を拾い上げていただけたら!

配信で一周、二周…と繰り返し楽しみながら、そして先日発売されたノベライズでも『REVENGER』の世界を深掘りしてみようと思います! ありがとうございました!

◆TVアニメ『REVENGER』公式ノベライズ、好評発売中!

儚くも美しい人間の生き様をドラマティックに描いたアニメ『REVENGER』。その全12話が〝小説〟として登場! アニメの場面カットを収録した16ページの口絵もついている豪華な一冊に。文字の世界でも『REVENGER』の魅力を堪能して。

小説『REVENGER』
定価:¥2,200(税込)
監修:REVENGER製作委員会 著:時海結以
発行:小学館

購入はこちら

◆TVアニメ『REVENGER』Blu-ray全3巻、4月26日より続々発売!


※画像は上巻のものです。

アニメ本編を収録したBlu-rayが、上・中・下巻にわかれて発売! 各巻、書き下ろしオリジナル小説や、映像特典(※上巻のみの特典)、サントラCD(※中巻のみの特典)など多彩な特典つきで、アニメを振り返るのがより楽しくなりそう。

『REVENGER』Blu-ray上巻(4月26日発売)・中巻(6月7日発売)・下巻(7月5日発売)
定価:各¥13,200(税込)
発売・販売元:松竹

詳細はこちら

撮影/谷口 巧(Pygmy Company) 構成/旧井菜月

笠間 淳

かさま・じゅん/声優。広島県出身。新聞社勤務を経て、声優業に転身。『アイドルマスター SideM』、『あんさんぶるスターズ!!』、『THE FIRST SLAM DUNK』など、人気作品のキャラクターを数多く演じるほか、ナレーションや吹き替え、朗読劇、舞台など、幅広く活躍中。

梅原裕一郎

うめはら・ゆういちろう/声優。静岡県出身。2013年に声優デビュー。2016年には、第10回声優アワード新人男優賞を受賞。『美男高校地球防衛部LOVE!』や『フルーツバスケット』など人気アニメに多数出演。ナレーションや朗読劇、CMまで、多方面で活躍している。


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