不自由さがあったからこそ、結婚式はもっと楽しく、多彩に
大人数で集まることへの意識も変化しつつある今、結婚式の開催が増えています。コロナ禍を経て、結婚式のトレンドには変化があったのか。ウエディング事情に詳しい方々に、結婚式のトピックやニュースを教えていただきます!
〈POINT〉
・一時は大幅に減った披露宴も、現在はコロナ前とほぼ同水準に回復しつつある
・規模や予算、内容など選択肢が広がった
・“自分らしさをどう表現するか”にお金と時間をかける傾向が強まっている
結婚式の最新トレンド
◆ウエディングフォトは「ナチュラル」と「韓流」が2大トレンド
「結婚にまつわる新たなイベントとして楽しむ人が増えているウエディングフォト。婚約時に撮るエンゲージフォトや、友達と一緒になど、シチュエーションもさまざま」(リクルート「ゼクシィ」ブライダル総研研究員・金井良子さん)
「最近は街中や公園で普段着のまま撮影したり、韓流ドラマのような世界観で映すスタイルが特に人気です」(エニマリ ウェディングプランナー・小池優歌さん)
大自然をバックにありのままのふたりを映す
公園や海辺など自然の風景に溶け込みながら、ラフな服装で自然体のまま撮るのが今の気分。わざとらしさがなくておしゃれ!
まるで映画みたい! ドラマティックな韓国風フォト
つくり込まれた世界観ながら、ふたりの自然な表情を引き出す“エモい”写真が特徴的。今では韓国風専門のフォトスタジオがあるほど。
思い出の場所でふたりの出会いを再現⁉
ふたりが生まれ育った地元の街や、通っていた学校など、思い出の場所を写真に残す人も。
ドローンを駆使した空撮フォト
ビーチリゾートなど、壮大な自然の風景ごと映すフォトが話題に。写真はもちろん、ムービーで残す本格派も。披露宴の動画演出などに使えば話題になること間違いナシ⁉
人気急上昇中! セルフ写真館
韓国で人気の“無人写真館”が日本にも急増中。カメラマン不在で自らシャッターを押すスタイルで、モノクロやコマ撮りショットなど、SNS映えする写真を低予算で撮影できる。
◆情報収集はインスタが常識!
「結婚式が決まったら専用のアカウントを立ち上げ、ドレスや演出のアイディアなど、理想のイメージをハッシュタグで検索するのが今どきのプレ花嫁。海外の事例なども見つけやすく、最旬の情報を効率的に集めています。プレ花嫁同士の交流もさかんです」(小池さん)
「#結婚式 #披露宴 #引き出物 #ブライダルヘア #テーブルウェア などのハッシュタグで検索。ブライダル雑誌やヘア&メイクアーティスト、韓国の撮影スタジオのアカウントもフォロー。前撮りサービスもインスタで見つけました」(Oggi専属読者モデル・オッジェンヌ 原 舞香さん)
◆今後ブームになりそうなのは… “エシカル”と“何度も楽しむ”結婚式
「結婚証明書にサインする代わりに植樹したり、装花をゲストに持ち帰ってもらったりなど、地球に優しい結婚式に注目が」(小池さん)
「今後は、結婚式を1日だけで終わらせず、地元でパーティをしたり、子供と一緒に家族婚をしたりと、場所や時間を変えながら何度も楽しむ人が増えていくはず」(金井さん)
教えてくれたのはこちらの2人
▲リクルート「ゼクシィ」ブライダル総研 研究員・金井良子さん
かない・よしこ/『じゃらんnet』『ゼクシィnet』などの編集長を経て、ブライダルマーケットにてさまざまな調査・企画を担当。テレビ番組のアドバイザーなどとしても幅広く活躍中。zexy.net
▲エニマリ ウェディングプランナー・小池優歌さん
こいけ・ゆうか/’15年、エニマリ前身のウェディングベンチャーに入社。プランナーとして東京、大阪にて多数の結婚式をプロデュース。現在はプランナーの教育・育成にも力を注いでいる。anymarry.mwed.jp
2023年Oggi8月号「知っておきたい! 結婚式の最新キーワード」より
イラスト/藤原琴美 構成/大椙麻未、佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部