【働く私にMusik】木村カエラ登場! 3年ぶりのニューアルバムに特別な思い
素敵な音楽を奏でるアーティストたちから生き方のヒントをもらう、Oggiの音楽連載「働く私にMusik」(Musikはドイツ語で音楽の意)。インタビューの名手、ラジオDJのサッシャさんが創作活動のターニングポイントに迫ります。
2月号のゲストは、約3年ぶりのフルアルバム『MAGNETIC』をリリースした木村カエラさん。久々のアルバム制作には特別な思いがあったと言います。
「すごく楽しかった。やりたいことが次から次へと浮かんできて、30代前半に自分を取り戻すのに苦労していたのは何だったんだろう? と(笑)」
「このままやめてしまおうかとも…」
『Butterfly』『Ring a Ding Dong』など数々のヒット曲を世に送り出していた20代半ば。木村さんは結婚、出産を経て、2児の母となり、子育て中心の生活を送る中で、「自分を置いていかなきゃいけない時間が長く続いた」と話します。
「32歳〜33歳のころかな? アイデアもやりたいこともない。自分が空っぽになっていることに気づいて。私の中から溢れてくるものじゃなきゃ世の中に出す意味がない、“木村カエラ”として表に出すことが失礼だから『このままやめてしまおうか』とも思いました」
そんなとき、オファーが来たのが本の話だったそう。
2018年に初の絵本『ねむとココロ』、2020年に1年間の日記をまとめた初エッセイ本『NIKKI』を出版し、あらたな創作活動が自分を動かし始めます。
「音楽以外のところでも自分を表現する、自分と向き合う… 30代前半は、そんないただいたチャンスを生かして、周りの人たちに助けてもらいながら、自分を取り戻すことにも努力した時期でした」
コロナ禍の時間も“空っぽ”の心を埋める機会に。
「無理に動かず、のんびりと。子どもとたくさん遊んだり、いろんな映画を観たり… とにかく自分が楽しいと思うことをやっていて。すごくいい時間でした」
こうした休み中の“インプット”が、「また歌いたい」という気持ちを呼び戻し、音楽の世界に引き戻したと語ります。
やりたいことがぎっしり詰まった作品に
ニューアルバム『MAGNETIC』は、本人がコロナ禍に歌っていた鼻歌から生まれた楽曲や、豪華アーティストとのコラボなど、やりたいことがぎっしり詰まった作品を収録。もちろんチャーミングで聴く人を元気にしてくれる歌声は健在で、サッシャさんも「楽しく楽しく、自分の中から素直に音楽が出てる感じがする曲たちですね」と話します。
連載では、そんなアルバムの制作秘話や、デビューのきっかけになった20代のターニングポイントなど内容盛りだくさん。働くOggi世代にも多くの気づきを与えてくれる、インタビューはOggi2月号で。発売は12月26日です。