徹底した役作りで鶴見中尉のカリスマを体現
3月13日公開の映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』で、圧倒的なカリスマ性と狂気を孕んだ鶴見篤四郎を怪演し、俳優としてさらなる深化を見せる玉木宏さん。本作への期待が高まるなか、『Oggi』の人気連載「この人に今、これが聞きたい!」に満を持して登場します。
劇中では緻密な特殊メイクによって、自身の素顔を封印し、化け物級の存在感を放つ鶴見を怪演していますが、誌面で見せるのはその対極にある洗練された佇まい。ソファーに身を預け、ジャケットにニットを合わせたシックな装いで、落ち着いた大人の色気を漂わせます。
俳優としてさらなる深みを醸し出す彼が、今この難役に注いだ情熱と、キャリアの礎となった30代の転換期について語りました。
「自分の内から出せるものがなくなってしまう危機感を感じた」

2001年の映画『ウォーターボーイズ』で注目を集め、数々のヒット作を経てスターダムを駆け上がった玉木さん。しかし、多忙を極める日々の裏側で、30歳という節目を迎え大きな決断を下します。
それが、1か月間のヨーロッパひとり旅。当時の心境について玉木さんは、「20代のころは、次々とくる新しい仕事にのめり込み、とにかく突っ走っていました」と振り返ります。大事な時期だと自覚しながらも、ふと立ち止まった彼は、表現者として自分自身の内側と向き合ったそう。
「自分の内から出せるものがなくなってしまう危機感を感じ、1か月の休みをもらってひとり旅に出たのが、30歳になったときでした」。
現地の人々と触れ合い、趣味の写真に没頭したこの経験は、大きな転換点に。30代は「刺激的であること」を指針に、果敢に未知の領域へ挑む礎の時期になったと回想します。
飽くなき向上心と没入。しなやかに自分を更新する秘訣
仕事も趣味もとことん極める玉木さんが、今、夢中になっているのがブラジリアン柔術。ロケ先の北海道でも、1時間の練習のために車で往復7時間をかけて道場へ通ったという驚きの没頭ぶりを明かします。
そこまで彼を突き動かすのは、いつ、どんな役が来ても応えられる自分でいたいという、プロフェッショナルとしての徹底した準備の精神。たとえ熱量が揺らぐ時期があっても、継続することの先に新たな光を見出す。そんな彼ならではのしなやかな仕事論が、趣味での鍛錬を通じて俳優としてのパフォーマンスにも結実しています。
揺るぎない信頼で結ばれた家族や仲間、スタッフに支えられ、やりたいことを軸に自分を更新し続けるその生き方は、キャリアの壁に直面することも多い『Oggi』世代に、一歩踏み出すためのしなやかな強さを与えてくれるはず。圧倒的なビジュアルと知性に裏打ちされた言葉が詰まった特集の全貌は、発売中の『Oggi』4月号でぜひお確かめください。




