インスタ映えが流行した2018年、Oggiではジェニックをキーワードにスタイル提案
SNS全盛期だった2018年の「Oggi」では“ジェニック”がキーワード! 適度に着映えることができる“ジェニック”な要素のあるものを、シンプルなスタイルに合わせることがトレンドになっていました。
また、“ソロライフ=ひとりの時間を過ごす”という価値観を打ち出し、ひとりでいることは決して寂しいことではなくて、むしろ自分と対話するための大切な時間だということも、さまざまなアプローチで提案。
10月号の大特集「働くあなたの『意志のある顔をつくるメイク』」では、メイクだけ昔のままに陥りがちなOggi世代に、少し角度を変えるだけでおしゃれの可能性は広がることを伝えていきました。
泉 里香さん、朝比奈彩さん、飯豊まりえさんがOggi初登場!
そして、2月号で泉 里香さんと朝比奈彩 さん、3月号で飯豊まりえさんがOggiに初登場。それまでの雰囲気とは異なる、凛とした表情が「新鮮」と話題に!
3人の初登場ページをどうぞ!
2018年の注目記事をピックアップ!
3月号「リモートワーク女子の1か月コーディネート」
限られた業種でしか浸透していなかったリモートワークにいち早く注目していたOggi。会社以外の場所でもPCさえあれば仕事ができて、場所に縛られない新しい働き方として注目されていました。
そんなリモートワーカーを主人公にした1ヵ月コーディネートの主人公は、安座間美優さん演じるIT系ベンチャー企業で働く32歳。
ドレスコードのない仕事とはいえ好感度の高いスタイルで年相応のおしゃれを楽しみ、女性らしさとキレを備えた大人のカジュアル通勤が得意。
特集の中には巷で話題になっているコミュニティスペース「Cift」が紹介され、そこで働くリアルリモートワーカーも登場。
当時のリモートワーカーといえば、まだクリエイティブな人たちのものと思われていましたが、数年後にパラダイムシフトが起こるとは、この時はだれも知りません。
5月号「シンプル×ジェニックを磨く 1か月コーディネート」
制服のように着られるシンプル服と適度に着映えするジェニック服を組み合わせることで、きちんとしていても地味じゃなく、カジュアルだけどキレのいい通勤スタイルが完成!
1ヵ月コーディネートに登場した15着と小物の詳細解説ページもセットになって、買いそろえたい服が一目瞭然に。
また、大特集内にあるエディター三尋木奈保さんの「着回しって、幅が狭くていいんです」では、あえて同じような印象に着回すことを説きます。
自分をよりよく見せてくれる服なら、幅の広さより自分らしさを優先するという三尋木さんのマイルールに共感する人が多数!
既成概念にとらわれずに、自分らしいファッションを楽しめた人からおしゃれになっていくヒントが満載でした。
5月号「ポジティブ『ソロ充』ライフのススメ」
寂しさが漂う「ぼっち」とは違って、積極的にひとりの時間を楽しむ「ソロ充」ライフを送る女性が注目されていたときで、改めて「ひとりの時間」について多方面から掘り下げた企画。
ひとりでも食を堪能しやすいコの字カウンターに出かけたり、学びや出会いの質が高まるネットワーキングに参加したり、ひとりで海外旅行を楽しむといった提案も。
また結婚にこだわらずにソロライフを送る先輩女性のインタビューも掲載。結婚するかどうかは相手ができてから考えるという、至極まっとうな意見にはっとさせられます。
ひとりの時間だからこそ深く味わうことができる世界観に、Oggi読者も興味津々!
6月号「靴選びの新基準は『1cm』ヒール!」
ハイヒール全盛期が過ぎて、通勤でもスニーカーやフラットシューズを選ぶことが多くなった‘18年。
ラクだからという理由だけではなく、もはやデザインのバリエーションも増えて、カジュアルからハレの日まで振り幅の広いフラットシューズはマストな存在に。
そこでOggiは「1cm」ヒールの提案をします。働く女性のモチベーションを上げてくれる&おしゃれ心を刺激してくれる1cmヒールとして、足の指がのぞく甲浅タイプ、名品レペット、シースルー素材、スリッパローファー、ビジューパンプスなどを紹介。
ラクなのにおしゃれは働く女性のミカタです!
8月号「『こんなご飯デート、どうですか?』ジャニーズWEST7人がエスコート!」
ジャニーズWESTの大人気連載のきっかけとなった企画。メンバー7人が理想の上司、同僚、後輩などを演じ分け、「もしも彼らがあなたの身近で働く男子だったら…」と読者の妄想をかきたてる構成で展開。
それぞれのキャラクターが生かされた設定&まるで一緒にデートをしているかのような写真にファンならずとも、思わず魅入ってしまいます。
メンバーのひとり、中間淳太さんの連載「The Numbers of Junta 01 “中間地点”」が9月号からスタート。OggiとジャニーズWESTがコラボレートした記念すべき号でした。
10月号「働くあなたの『意志のある顔をつくるメイク』」
メイクが苦手というエディターが責任編集をして、だれでも再現できる「意思のある顔をつくるメイク」に迫った77ページ!
洋服はトレンドについていけても、なぜか顔だけ昔の自分のまま… という悩みを抱えた読者は多く、反響を呼んだ企画でした。
気合の入るプレゼンの朝は「+1mmの眉頭」でキリっとした表情をつくる、仕事で疲れが溜まりそうな日は「頬下に入れるシェーディングチーク」で疲れ知らず、先輩感を出したい社内研修では「5%の前髪」に頼るなど、メイクのコツを数値化&可視化で見せつつ、ファッション提案もする立体的な構成がヒットしました。
11月号「そのこだわりを徹底取材!『日本発のブランド』ってやっぱりスゴい!」
日本人ディレクターが手がける話題のブランドは、私たちのリアルクローズを深く理解しているから上質で、気がきいていて、シルエットが美しいと評判に。
そこで、Oggiが信頼を置く2大ブランド“スローン”と“エイトン”のディレクターを迎え、そのこだわりについて対談していただきました。
両者ともユニセックスのサイズ感が人気で、ベーシックなアイテムだからこそ素材にとことんこだわるブランド。
対談内では、ニットの袖をたくし上げた後にダラっと伸びてしまうことを避けるために、そで口のリブのテンションや素材を調整したり、何度洗濯してもクタっとならない素材を確かめるために数年様子を見るなど、一切妥協しないこだわりぶりを披露。
他にも、イレーヴやカレンソロジーなど、現在でもOggiのファッションページに欠かせないブランドディレクターのインタビューも掲載。
12月号「泉里香、30歳の告白」
30歳を迎えた泉さんが、12月号で表紙に初登場。イタリア・ミラノで撮影された写真とロングインタビューが掲載され、その等身大の素顔にOggi読者からの熱い視線が集まったのでした。
12月号「なれるものなら“フェルメール肌”」
当時、日本美術展史上最多の9作品が上野に来日することで話題となった「フェルメール展」。その展覧会と絡めた、一見ユニークな美容ページかと思いきや、実に理論に基づいたメイクテクニックが展開されます。
普通の暮らしを送る女性を魅力的に描いたフェルメール。そこに描かれる女性たちの肌はキメが細かく、光を集めて発光するような美しさです。
上品で、透明感があって、しっとり潤い感のある肌を、ヘア&メイクアップアーティストの佐伯エミーさんが再現。
名画から美を盗むなんて、知的で遊び心のあるページでした。
平成で迎える最後の年末年始。時代の移り変わりを実感した2018年
6月28日から7月8日かけて、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨が降り、死者200人以上を出す大惨事となった西日本豪雨。全国的に地震や記録的猛暑など自然災害が目立ち、防災の意識が高まった年でもありました。
そして、前年に自身のオフィシャルサイトで芸能界引退を発表していた歌手の安室奈美恵さんが、9月に故郷の沖縄で行ったコンサートを最後に、25年間の活動に幕を下ろしたのでした。
続く10月には、世界最大級の魚市場で「日本の台所」と呼ばれてきた東京都の築地市場が1935年から83年間続いた営業を終了し、市場は豊洲へと移転。
米津玄師やあいみょんなどの新世代も登場し、平成で迎える最後の年末年始に時代の移り変わりを身をもって実感したのでした。
2018年の時事トピックまとめ
将棋・藤井聡太さんが、史上最年少で七段昇段/「18歳成人」改正民法成立/競泳・池江璃花子選手、アジア大会6冠/西日本豪雨/平昌・冬季オリンピック開催(日本勢が活躍し、過去最高となる13個のメダルを獲得)/テニスの大坂なおみ選手、全米オープン優勝/史上初の米朝首脳会談/安室奈美恵さんが引退/築地市場が83年の歴史に幕/英国ヘンリー王子&メーガン妃、挙式/米津玄師『Lemon』、DA PUMP『U.S.A』、あいみょん『マリーゴールド』などがヒット/ドラマ『アンナチュラル』『今日から俺は!!』『おっさんずラブ』『義母と娘のブルース』放送/映画『ボヘミアン・ラプソディ』『万引き家族』『カメラを止めるな!』公開
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文/HATSU