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LOVE

2022.07.21

マッチングアプリで出会い47歳で結婚。PR会社役員が「大人婚」で得た、癒やしの時間

簡単に人と会えなかったこの2年で、「結婚」のスタイルにも変化が。結婚への意識や価値観、出会いから結婚までの道のりに、決まった形は今まで以上になくなりました。移りゆく社会の変化にしなやかに対応しながら自分らしい幸せをつかんだご夫婦に、結婚への道のりをお聞きました。今回は、マッチングアプリで出会い40代半ばで結婚した「大人婚」ストーリーを紹介します。

30代は仕事に打ち込み、40代半ばでの「大人婚」

自分の牙城に入ってこられたくなかった30代。今はふたりで笑いながら話す時間が何よりの癒やし

▲エンゲージ&マリッジリングは知人のデザイナーにオーダー。『パーセル ジュエリー』の洗練リング。

妻・千田尚美さん(47歳)

PR会社・プレッセ取締役。経営に携わりながら、オーガニックコスメやドクターズコスメなど、数々の人気ビューティブランドのPRとして活躍。

夫・Tさん(48歳・出版社勤務)

出会いはマッチングアプリ。誠実さにグッときた初対面

千田さんが初めてマッチングアプリに登録したのは2020年、最初の緊急事態宣言が明けたころ。45歳だった。

「『真剣に出会うならコレだよ』って、友達がすすめてくれたんですよ。

特に抵抗もなく、とにかく出会いがなかったので、新しい人と出会うなら、むしろアプリだろう! と。そのうちAIがプロフィールでおすすめの人を教えてくれたり、自分でいいなと思う人を探したり。

始めてから2ヶ月くらいのころにTさんとメッセージのやりとりをするように。楽しい人だなと思って、まずは食事に行くことになりました」

▲毎日使うARABIAのマグはいとこからの結婚祝い

結婚=子供のプレッシャーを解き放ってくれた

場所は、渋谷スクランブルスクエアのレストラン。初対面のその日、Tさんのある行動が千田さんの心をつかむ。

「名刺を渡してくれたんです。アプリ上ではニックネーム。素性がわからないと最初はちょっと怖いですよね。彼の誠実さを感じてグッときました。

その場の会話も本当に楽しくて、次の約束は自然にできましたね。

仕事終わりにごはんを3回食べに行って、4回目の帰りに彼から『真剣におつきあいしませんか?』と。ちゃんと言葉にしてくれるところもいいなって。

彼とは同い年ですが、私は一度も結婚したことがなく、彼はバツイチなんですよね。もうお子さんがいるので、今から子供を望むでもなく『ふたりで楽しく過ごせたらいいね』というような話もしてくれて。

パートナーを真剣に探そうと思いながらも、正直『歳も歳だし、相手がどう思うかな?』という不安がどこかにあったんです。そういうプレッシャーをふっと取り払ってもらえた気がしました」

その後、約1年の交際を経て、晴れて千田さんの47歳の誕生日に結婚。

「一緒に住もうかという話をしていたら、『それなら籍を入れようか』と彼が言ってくれて。うれしかったですね。実質それがプロポーズなのかな?

私は、ひざまずいて〝箱パカ〟とか、シャンパンの中に指輪が… とか、妄想してたんですけど、なかったな~(笑)」

▲彼のふるさと福島で幸せを呼ぶ、赤べこGET

30代までは仕事中心の生活。でも、結婚願望は20代のときからずっとあった

「占い師さんのところにしょっちゅう行って、『私が結婚できるのはいつですか!?』って迫ってましたね。

毎回『この時期にこんな人と出会うよ』なんて言われて、その都度期待するんですけど、『あれ? だれも現れずに過ぎちゃったな』みたいな(笑)」

美容関連会社の広報を経て、28歳のときに、社長と一緒に今のPR会社を立ち上げ、今年で20年目。最初の5年ぐらいは私を含めて3人体制。とにかく仕事を頑張るモードで、恋愛したくてもその余裕がなかった。

30代半ばぐらいから社員が増え、毎日23時まで働いて、会社近くのバーミヤンでスタッフとごはんを食べ、ちょっとビールを飲んで寝る… という日々。当時の仲間とは『面白かったね』と語り合えますが、しゃかりきな時代でした」

結婚した今も、メディア関係者やクライアントとの会食コミュニケーションは欠かせない。コロナ禍の自粛期間以外は、週2~3回は外食なのだとか。

「大丈夫かな? と心配になったけど『いいよ! それが尚さんの仕事だから』って。

彼は編集という仕事柄、PRの立場をわかってくれる。遠慮なく仕事の相談ができるし、ときにはグチも言えて。以前は相手に『私の牙城に入ってこないで』と思っていたんです。

話してみたら理解してくれた人もいたかもしれないけど、自分が伝えてこなかったんだなと気づきましたね。

もし30代に出会っていたら、お互いとんがっていたかも? 本当に余裕がなかった時期は、会社で部下を詰めてしまうことがあり、よく社長に怒られていまして。

30代までは私が現場を引っ張ればよかったけれど、後輩たちを育てないと会社が継続していかないなと。

ここからはチームワークで層を厚くしようと意識が切り替わったタイミングで、彼と出会えたんです。ちょうど公私の流れが変わったのかな」

▲結婚式は今のところ予定なし。ふたりで海外旅行が可能になったら現地でのドレス撮影を夢見ているとか。

生きてきた領域を大切に、ふたりだから自由になれる

ひとり暮らしが長かった千田さん。結婚生活は、自身のマンションにTさんが引っ越してくる形でスタート。40代でのライフスタイルの変化に戸惑いはなかったのか、本音を聞くと…。

「過去の恋愛で一瞬同棲したときは、息苦しくなって続かなくて。

でも、Tさんに対しては一緒にいるほうが心地いい。それに彼はミニマリストと言えるくらい荷物が少ないから、私の部屋に特に変化もなく。

変化といえば、彼がすごく料理上手でお弁当や夕食をつくってくれるので、コンビニごはんが減って健康的になりました(笑)。結婚したら料理は妻がするものなのかな? というイメージだったので新鮮。

あとは何より会話が癒やしですね。ケンカもしますが、翌日に持ち越さないよう向き合ってくれてありがたいです。

あえて変えないスタイルは… 土日は勝手にジムかエステに行くこと?」

笑いかけた千田さんの隣でTさんがうなずく。

「そうそう、最初は僕が『同じ時間を共有するんだから、予定は教えてよね』と言ってたんです。でも、いざ報告し合ってみると、窮屈に感じて。

そのとき思ったのは、それぞれ生きてきた領域があるから、好きなようにしたほうがお互いストレスがないんだなということ。

お弁当だって自分は元々つくるのが習慣だから、持っていくならつくるよと。『やってあげている』という感覚はないですね」

結婚から半年、ふたり暮らしに2匹の保護猫という新しい家族が

「毎日、猫ちゃんたちに起こされる至福の朝です!」と喜ぶ千田さん。

Tさんは「猫との暮らしもそうですが、小上がりのある蕎麦屋さんで昼間から飲んでみるとか、いつかポルトガルに住んでみたいなとか、彼女といると新しい世界が想像できて、人生の楽しみが増えるんです」と語る。

「キャンピングカーでスキーも行ったね。40代後半で自分の枠が広がって、まだまだ夢が描けるなんて思わなかった。これからも一緒に笑顔を増やしていけたら」そうほほ笑み合うふたりの間には、優しい時間が流れていた。

【結婚までのStory】2020年9月交際開始・2021年10月結婚

2022年Oggi8月号「Oggi Wedding2022 コロナ禍の結婚、3つのSTORY」より
撮影/須藤敬一 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)、佐藤久美子
再構成/Oggi.jp編集部

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