カレー好きなら一度は食べたい♡ 新名店のカレー
2021年がまもなく終わろうとしています。今年もコロナ禍により、飲食店の営業がままならない時期がほとんどでしたが、10月頃からようやく通常営業に戻ったお店も多く、外食もしやすくなってきました。もちろんまだまだ予断を許さない状況ではありますが、正しく自衛しつつも、新しい生活の仕方を考えて実行に移すべき段階なのかもしれません。
そんな状況の1年でも、新しいカレーの名店はたくさん生まれています。今年のしめくくりに、2021年に開店(ニューオープンのみならず地方からの移転、間借りからの独立含む)したお店の中から、特に僕がおすすめするお店を前編・後編に分けて紹介したいと思います。
全国に注目の新店はあるのですが、今回は東京都内ということで。では前編からどうぞ!
◆タリカロ(西荻窪)
1月に開店したお店ですが、こちらは奈良から移転してきました。奈良を代表するカレーの名店で、ミシュランビブグルマンにも選出されていたほど。辛口カレーが有名かつ人気。激辛と言って差し支えないレベルの辛さですが、辛いだけではなく、その奥に確かな美味しさが強く存在し、汗だくになって食べ終わった後は爽快な気分。思い出すとまた食べたくなるクセになる辛さなのです。
南インド料理をベースとしつつオリジナルな工夫が加わっているからこそ、ここにしかない美味しさとなっています。飲み物も充実しているので昼はカレー、夜は飲み利用と、様々なシーンで使える便利なお店です。
▲タリカロカリープレート
◆ラナンクルス(東新宿)
2月に歌舞伎町の奥にあるバーで間借りカレー店として誕生したラナンクルス。紫の照明、シャンデリアの下とカレーのお店としては独特な雰囲気の中、スリランカカレーと大阪カレーの融合したカレーが楽しめるということで既にマニアの間でも常連が多数生まれているお店です。
しかもスリランカカレーは埼玉大宮の名店「紅茶屋さん」で、大阪カレーは大阪四天王寺の名店「虹の仏」で学んできたというのですからその腕は間違いありません! さらに最近は注目の名店とのコラボを繰り返したため、良い部分を吸収して新たなラナンクルスとして進化しているのが素晴らしい! 間借り先の店舗事情で12月で一時閉店となるそうですが、今後の動向にも要注目です。
▲Curryプレート+気まぐれ
◆チーナテリアハナヤ(吉祥寺)
3月に吉祥寺駅すぐ近くで開店したチーナテリアハナヤ。西武新宿駅近くにある「ハナヤ」の姉妹店です。ハナヤと言えば中華料理のバーでありながらカレーが充実していてどれも美味しい知る人ぞ知る名店。こちらチーナテリアは、ハナヤのカレーや中華だけでなく独自の料理も出しているんです。バーというよりはカフェバーという雰囲気で明るく入りやすい印象。
名物の麻婆カレーに角煮カレーをドッキングさせた、麻婆カレーに角煮トッピングという楽しみ方も可能です。吉祥寺周辺もカレーフェスが行われるなど、ここ数年でカレー店が増えてきています。吉祥寺代表中華カレーと言えるでしょう。
▲四川麻婆豆腐カレー+角煮ハーフ
◆カリーザハードコア(雑司が谷)
大久保の間借りカレー店を経て、4月に雑司が谷に移転し、実店舗開店となったカリーザハードコア。肉と油にこだわったオリジナリティ溢れる創作カレーのお店です。カレーのベースはパキスタン。これにドイツ料理の具材が加わるという面白さ。
仕上がりはパキスタンでもドイツでもなく、オンリーワンのカレー。肉と油というとしつこく感じるかもしれませんが、不思議と重すぎず、食べ応えは十分にありますが女性でもペロっといけてしまう美味しさです。レギュラーメニューもありつつ、限定メニューもどんどん変わっていくので通い甲斐のあるお店でもあります。
▲あいがけハードコア、ナスのマッシュ
◆デビルカレー(北千住)
北千住でカレーと言えばタンブリン。そこが手掛けるビリヤニ食堂も人気ですが、3店舗目の姉妹店として5月に誕生したのがデビルカレーです。タンブリンのマスターはカレーの名店である柏のボンベイと、モダンインディアンも手掛ける押上のスパイスカフェで修業した本格派。
だからこそボンベイ的カレーとスパイスカフェ的ビリヤニにスリランカ料理なども楽しめるのがタンブリンであり、ビリヤニに特化したのがビリヤニ食堂なのですが、デビルカレーはマスターご自身が「原点に立ち返った」と語るようにボンベイ的カレーライスの独自進化版でシンプルながら最高のカレーです。ぜひ北千住で3店舗食べ比べをして欲しいですね。
▲デビルカレースペシャル
まだまだ沢山ありますが前編はここまで。後編もご期待ください!
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/