部屋を効率的に暖めるには? 家電のプロが伝授!
いよいよ寒さが身に堪える本格的な冬が到来! 布団から出るのも辛くなってきた… という人も多いはず。
そこで今回は、延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパンで働く、家電のスペシャリスト・本多宏行さんに、暖房で効率的に部屋を暖める方法について教えていただきました!
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最もシンプルな方法ですが、部屋を暖めておくことで「布団から出られない…」という辛さを緩和できるかもしれません。
目覚まし時計が鳴りひびく30分ほど前の時間帯にタイマー設定しておけば、その時間帯にエアコンが起動して暖房運転を開始してくれます。わずか30分でも部屋は暖まるので、通勤や通学前の準備を快適に行えるのではないでしょうか。
また日中の時間帯は、できるだけカーテンを開けて陽光を充分に取り込みましょう! 冬本番であっても、その日の気温やお部屋の環境によっては暖房運転を行わずに過ごすことができるかもしれません。
陽光を望めない天候の日や日没後には、エアコンの暖房運転と空気清浄機あるいはサーキュレーターを併用して、お部屋の空気を循環させながら暖房効率を向上させるとベター!
また、エアコンで暖房運転を行うと、室内の空気に含まれる水分が減少して湿度が低下します。空気清浄機に加湿機能が備わっている場合は、加湿機能を大いに活用してくださいね。
空気清浄機に加湿機能がない場合やサーキュレーターを活用する場合は、洗濯物を部屋干しすると、加湿効果を得ることがでます。一方で湿度が高すぎると不快指数は増加してしまうので、換気に注意しながら効率よく部屋を暖めましょう。
灯油やガスを熱源とした暖房機器を用いると、燃焼の際に水分を放出しますが、電気を熱源とする暖房機器は水分放出するものが極端に少なく、暖房時に室内の過剰な湿度上昇を抑制することができます。
1リットルの灯油を燃焼させると約1リットルの水蒸気が発生します。結露対策も合わせて考えれば、電気を熱源とするエアコンでの暖房がオススメです。
教えてくださったのは… テックマークジャパン株式会社 本多宏行(ほんだ・ひろゆき)さん
1999年テックマーク入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証の対象製品の修理精査業務を行いながら、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説するなどの活動も展開している。