金融関連会社勤務 T子さん(31歳)の場合
T子さんDATA
職歴:現在の会社に就職して9年目。そのうち1年は夫の地方転勤にともない休職、復職の後、今年8月から産休・育休取得。2023年4月復職予定。
手取り給与:約48万円
住まい:東京郊外の実家滞在(産休中)
預金総額
普通預金:約320万円
定期預金:約1,000万円
ドル預金:約94万円
TOTAL:約1,414万円
T子さんの通帳は、こんな感じ!
1|給料
この月は産休・育休前最後のお給料。交通費精算も加わって入金は多め。出費はクレジットカードがメインだが、出産前の通院では現金で支払い。
2|定期預金
社会人になってからコツコツ貯めた1,000万円を、新生銀行の3ヶ月定期(年利0.5%)に預け中。9月の満期後はあおぞら銀行BANKの定期預金(年利0.2%)に移す予定。
3|ドル預金
3年前に購入したアメリカ株を売った際に得た100万円を、そのまま保有。さて、これからこのドルをどう活かそうか。投資の勉強をしながら、育休中に考えるつもり。
「しっかり準備、度胸、楽観」の賢く生きる知恵
「投資経験者の父にすすめられ、アメリカ株投資を始めたのが3年前。転勤を機に売却しましたが、何か次の挑戦がしたくてうずうずしているところです。〝長期で〟〝着実に〟貯めるのが王道だけど、私ならリスクを見極め短期集中で投資する。そのために勉強を始めたところです」
一方で、定期預金の1千万円は〝ゆっくりと〟増やしていく。10年後、マンションの頭金にする計画だ。もちろん、仕事のほうも先のイメージはできている。
「育休明け、時短勤務しながら副業で週末にヨガを教えたい。教室が忙しくなったら、週休日の職場を探して転職して副業を増やすのも、いいかもしれません」息抜きや自分の時間が減りそうだけど、「それなら子育てを楽しめばいい」。T子さんの計画は、準備・度胸・楽観という最強の布陣でできている。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
10年後に使うお金なら一部投資でも
金利が高めの定期預金を上手に選んでいますね。10年後に使う1千万円なら、まだ時間があるので全部定期預金ではなく、つみたてNISAで世界中の株に投資するインデックス型の投資信託を積み立てていくのも一案。貯蓄力があるT子さんは、つみたてNISA上限額の40年万円投資してみても◎。
また、教育費を高3夏までに300万円以上(私立大学なら500万円以上)を目標に、今から準備を始めましょう。夫のつみたてNISAと併用するのも手。投資は高額で一括ではなく、積み立てていくと時期が分散され、リスクを抑えられます。
また、ヨガを週末副業から増やしていくイメージもいいですね。不安定な時代、収入の柱が増えると安心感があります。最近はオンライン講座も人気ですし、育休中から試してみてもいいと思います!
2021年Oggi11月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com