法律事務所勤務 O子さん(31歳)の場合
O子さんDATA
職歴:銀行に8年勤務した後、結婚を機に退職。1年前に法律事務所に転職。
手取り給与:約19万円
住まい:都内で夫とふたり住まい(賃貸マンション)
預金総額
普通預金:約12万円
定期預金:約200万円
投資信託など:約300万円
TOTAL:約512万円
O子さんの通帳は、こんな感じ!
1|夫からの入金
食費や日用品代の月額5万円に、O子さんが立替えた夫の買い物代金を加え、夫から入金。月5万円の予算内でのやり繰りは得意で、赤字になることはない。
2|給料
時給1500円で週4日フルタイム勤務。金額には満足しているし、緊急事態宣言中に2ヶ月間職場が休業になったときも、雇用調整助成金の支給でずいぶん助かった。
3|クレジットカード支払い
セゾンカードは日用品代など、ビューカードは服購入代。この月は春服を買って気分転換。携帯代やネットショッピング代は別口座のデビットカードから引き落とし。
貯蓄と並行して未来の自分に勉強で投資中
「銀行勤めのときは、寮生活だったし、残業もたくさんやって貯蓄を頑張った時代でした。転職してから、収入と貯蓄ペースは落ちたけれど、使うほうも減ったので貯蓄総額は維持。さて、この先の計画、どう立てようかしら…」
同時に、夫は独立して個人事業主に。昇給や退職金を見込んだ将来計画から方向転換し、「我が家なりの」「無理のない」プランを考えるときにきている。
「夫にiDeCo、NISAを始めてもらい、私も少しずつ投資を増やしていって。増えた時間で勉強して、宅建士に続き、今年は社労士の資格取得を目指します」将来の家や子供のことなど、考えるべきことは山積みだが、どれも夏の試験が終わってから。資格が収入アップに直結するわけではないけれど、お金以外の準備も案外時間がかかるものだから。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
着実な歩みを続けた先に、きっと実がなる
予算を決めてのやりくり、すばらしいですね。ただし生活費を振り込んでもらう場合、夫の貯蓄が曖昧になりがちな点に注意。iDeCoなどを含めて、毎月手取りの2、3割以上を貯められるよう、自動積立定期預金の設定をおすすめします。
さらに、夫には個人事業主の退職金制度ともいえる〝小規模企業共済〟に入ってもらうのも手。全額所得控除になる節税効果があり、月1000円から7万円まで金額を決められますよ。
貯蓄も大切ですが、自分への投資はもっと大切。O子さんは資格取得に向けて頑張っていますね。住宅購入を考えるなら、念のため双方が将来、在宅勤務になる可能性も考えて検討を。仕事スペースや日当たり、昼間の静けさも要チェックです。これからもご夫婦で相談して進んでいけば、道は開けると思います!
2021年Oggi6月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com