アート×グルメ【メズム東京】新感覚のアフタヌーンティー
こんにちは、手土産姉ちゃんこと大雄寺幹子です。今回は、浜離宮恩賜庭園の近くにある「メズム東京」から、芸術の秋にピッタリな個性的なアフタヌーンティーを紹介します!
天井が高く、スカイツリーや東京湾も一望できる最高のシチュエーション。
そんな「メズム東京」の16階にあるバー&ラウンジ「Whisk」でいただけるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「最後の晩餐」の世界観を表現したアフタヌーンティー『サパー(Supper)』。
イエス・キリストが12人の弟子と共に食卓を囲み、弟子の1人による裏切りを静かに予言する情景を、登場人物の生い立ちや縁のある地などにちなんだバラエティ豊かなスイーツ&セイボリー13種類とペアリングモクテルで表現。
目でも楽しい! 味も美味しい!
こちらはダ・ヴィンチのつかの間の休息をテーマにした「洋梨のモクテル&グリッシーニの生ハム巻き」。パレット形のお皿の上には、洋梨の優しい甘さが広がるジャスミンティーとレモンが効いた爽やかな味わいのモクテル、絵筆に見立てた「グリッシーニ」に生ハムを巻き付けたおつまみが。アーティスト気分を盛り上げてくれます!
左右には、ペアリングモクテルも!「白ワインのモクテル」はマスカットジュースとほろ苦いさのあるカカオニブを使った、ほんのりカモミールのさっぱりとした味。
「赤ワインのモクテル」はぶどうジュース、ラズベリージュース、アールグレイとイングリッシュブレックファスト茶葉、ジンジャーコーディアルなどを使った赤ワインの渋みも感じられる爽やかな味です。
そして「最後の晩餐」の絵画とともに登場したのが、13人の登場人物を表現したスイーツとセイボリー13種類。
(左から順に)
◆ハマンの耳/バルトロマイ
バルトロマイの故郷、イスラエルの伝統菓子のクッキー。イスラエルの祭日「プリム」には欠かせない代表的なお菓子で、旧約聖書のエステル記に登場する悪役ハマンにちなんで、「オズネイ・ハマン(ハマンの耳)」と呼ばれ古くから親しまれているものだそう。甘さ控えめのさっくり食感のクッキーと、イチジクジャムとの相性も抜群です。
◆シチリア産レモンのシャーベット/小ヤコブ(アルファイの子ヤコブ)
小ヤコブは、イスラエル北部ナザレ出身で、初代エルサレム司教。イタリアのサンティ・ドーディチ・アポストリ聖堂(十二使徒聖堂)に遺骨が安置されていると言われていることから、イタリアのシチリア産レモンを使ったシャーベットに。爽やかでさっぱりとした味わいが口の中に広がります。周りのゼラチンはプルプル!
◆魚の形のミートパイ/アンデレ
セイボリーは、ペトロの弟、洗礼者ヨハネの弟子でもある元漁師のアンデレにちなんだ魚の形をしたミートパイ。アンデレが漁師であったことと、アンデレが連れてきた少年が持っていた5つのパンと2匹の魚を前にイエスが感謝の祈りを唱えると、不思議なことに5000人の群衆を満腹にしたという奇跡「5つのパンと2匹の魚」からの着想だとか。サクサクのパイ生地とジューシーなお肉がおかわりしたいほどの美味しさ。
◆チョコサンド/ユダ(イスカリオテのユダ)
銀貨30枚でイエスを売り渡し、最後の晩餐の翌日にイエスが十字架に磔にされたため「裏切り者」の代名詞的存在とされているユダ。銀貨を連想させる丸い形のクッキーに、濃厚なチョコレートがぎっしりとサンドされたクッキーサンドは甘すぎずアフタヌーンティーの中でもアクセントになっています。
◆マリトッツォ/ペテロ
12使徒の最年老ペテロ縁の地であるイタリア・ローマの伝統菓子で今話題のマリトッツォ。バターの香りが漂うふわふわなブリオッシュ生地に、カスタードと泡立てた生クリームを合わせたクリームと苺をが優しい甘さです。
◆レバニ/ヨハネ
イエスの死後、聖母マリアのお世話をするため、マリアと共に古代都市エフェソス(現トルコ)へ移住したヨハネ。レバニとはトルコ風スポンジケーキのこと。黄色の柔らかなスポンジ生地にはしっとりとシロップが染み込んでいて、口の中にじゅわ〜っと広がり懐かしさを感じる伝統菓子です。
◆パン・ド・カンパーニュ(チーズ入り)/イエス・キリスト
「最後の晩餐」にて、イエスはパンを取り「これがわたしのからだである」と言い、杯を取り「これがわたしの血である」と言って弟子たちに与えたという有名な話からインスピレーションを受けた一品。パンは外はカリカリで中はもっちりとした食感で一緒に入っている濃厚チーズがたまりません!
◆クルフィ/トマス
トマスは、イエス亡き後インド方面で宣教活動に励みました。インドの伝統的アイス、クルフィをイメージした濃厚でクリーミーなトウモロコシのアイスは、カルダモンのエキゾチックで爽やかな香りが大人っぽい味。
◆タルタ・デ・サンティアゴ/大ヤコブ(ゼベダイの子ヤコブ)
スペインの地方都市、サンティアゴ・デ・コンポステーラの伝統菓子。布教活動を行っていた大ヤコブ(聖ヤコブ:スペイン語ではサンティアゴ)の遺骨がまつられており、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地となっています。「聖ヤコブのケーキ」という意味の、シンプルな味わいのアーモンドケーキは上品で軽い口当たり。
◆キュネフェ/フィリポ
フィリポは現在のトルコ西部で布教活動していました。キネフェはトルコや中東一帯で親しまれている伝統的菓子で、カダイフという小麦粉で作られる細い麺状のパリパリの生地を焼き上げ、仕上げにローズの香りの自家製シロップやナッツをトッピング。しっとりサクサクの不思議な食感がやみつきに!
◆ピッザ・マルゲリータ/マタイ
マタイはローマ帝国の微税人であったことから、ローマ名物のひとつローマ風ピッザに。生地は、薄くてパリパリ食感! 上のチーズとのバランスも絶妙です。形が四角いのはローマのピザが量り売りスタイルなのを踏襲しているんだそう。
◆ティラミス/タダイ(聖ユダ)
タダイが眠る地・イタリアを代表するドルチェと言えば、ティラミス。エスプレッソとリキュールを染み込ませたスポンジと、イタリア産のマスカルポーネチーズで作ったやわらかいケーキは口の中に入れると幸せな気分に♡
◆マハラベイヤ/シモン(熱心党のシモン)
シモンはエジプトにキリスト教を伝えました。エジプト風のやわらかいミルクプリンであるマハラベイヤからインスピレーションを受けたミルクプリンは、ミルクの風味にカルダモンと黒コショウの新鮮な組み合わせが新しい大人のミルクプリンになっています。
どれも甘さ控えめで、1口〜2口で食べやすいサイズのものばかりなのも嬉しいところ♡
芸術の秋はアート気分に浸りつつのヌン活も新鮮でオススメ。こちらのアフタヌーンティー、平日15食限定なので、行かれる際は必ず予約をお忘れなく!
【詳細】
場所:メズム東京 16F バー&ラウンジ「Whisk」
期間:10月29日(金)までの平日限定
時間:14:00〜/15:00〜
価格:4,950円(消費税、サービス料込)1日15食限定
手土産姉ちゃん 大雄寺幹子
女性誌の制作に15年以上携わり、常に情報のシャワーを浴び続けるデザイナー。
職業柄見た目も重要だけど、味が一番大切。「手土産はコミュニケーション」を信条としている。学生時代にデパート地下のお菓子売り場でアルバイトをしたのをきっかけにデパ地下の魅力に取りつかれる。
以来、20年以上最低でも週に3回以上(多いときは週5日)はデパ地下に通うマニア。今までに手土産、お土産、自分へのご褒美に費やした総額は高級外車が買えるほど。(現在も金額は日々更新中!)
365日手土産、お土産、お取り寄せ、自分へのご褒美情報を仕入れ、デザイナーとしての仕事の他、手土産の相談を受ける日々。手土産は貰うのもあげるのも大好きで365日、何かしら甘いものを食べるスイーツマニアでもある。