山本久美さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、居酒屋「世界の山ちゃん」代表取締役・山本久美さん。全国に60店舗以上、台湾やタイなど海外にも展開する外食チェーンで、味噌カツやどて煮などの名古屋めしを低価格で提供する。
看板メニューは、秘伝のコショウとタレでスパイシーに仕上げた「幻の手羽先」。コロナ禍でも1日に全店舗合計で2万本売れる日がある人気ぶりだ。
ーー「世界の山ちゃん」の代表取締役になった理由は…?
子どもの頃からスポーツ好きだった彼女。中学時代にはバスケットボールに打ち込み、キャプテンとしてチームをまとめ、全国優勝を達成。大学卒業後は小学校の教員としてクラブチームを指導し、結成1年目で全国優勝を果たした。
その後、知人の紹介で出会った重雄さんと結婚し、専業主婦の道へ。「世界の山ちゃん」看板のモデルとして知られ、カリスマ経営者として一代で全国展開を果たした夫を支え、3人の子どもを育てる。
しかし5年前の夏、夫がこの世を去った。
突然の事態に家庭も会社も混乱したが、「いまは私がやるしかない」と一念発起。亡き夫の跡を継いで会社の代表に就任。
経営に関してはまったくの素人だったが、異色の経歴から生まれる手腕で業績を伸ばし、2019年には過去最高となる年商81億円を記録。その背景には、現場の意見を大事にする姿勢、メニューの改良、新たな託児サービスなど、カリスマだった夫とは異なる女性ならではのアイデアがあった。
山本久美さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 手羽先は二度揚げする
看板メニューでもある手羽先の人気の秘密は、二度揚げすること。まず一度揚げでお肉の中に旨味を閉じ込め、その後二度揚げすることで、カリッとした食感に仕上げる。
■2. 季節のデザートは5種類以上作る
デザートの種類を増やすことで、ターゲット層をこれまでのサラリーマンだけでなく、女性客や家族連れにも拡大。いまでは先代を超える売り上げを達成。
■3. 毎朝、会社の外を掃除する
代表取締役として、スタッフをまとめる立場の彼女が欠かさずにしているのが、会社の外の掃除。チームを引っ張っていくため、率先垂範がモットー。
■4. 日曜日は息子とキャッチボールをする
お父さん子だった息子のために、日曜日は息子とキャッチボールをするのがルール。この時間が、息子と楽しくコミュニケーションをとれる貴重なひととき。
■5. 給与明細は手渡しする
夫の時代から受け継ぎ、いまも続けているのが、給与明細を手渡しすること。従業員一人ひとりの顔を直接見て、感謝の思いを伝えたいという。
■6. 朝に3食作る
帰宅時間が遅いこともあるため、朝食作りと並行して夕食の準備もするのがお決まり。子どもたちに、専業主婦の頃と同じような生活を送らせてあげたいという思いから。
■7. 「てばさ記」を書き続ける
お客さんが料理を待つ間に楽しめるようにと、夫の発案で始めた“てばさ記”。彼女は現在まで一度たりとも休まず、お店のさまざまな情報を書き続けてきた。夫が遺してくれたものを守り続け、変化を恐れずに挑戦し続けたいという。
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次回の「7ルール」の放送は、8月10日(火)よる11時00分〜(8月3日はOA休止)。東京・自由が丘にある行列が絶えないジェラート店「AmiCono(アミコーノ)」店主・井上舞子さんをご紹介!
ジェラートの本場・フィレンツェで学び、瞬く間に行列店を作り上げた彼女の7つのルールとは…?
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