異彩を放つ福祉実験ユニット【HERAL BONY(ヘラルボニー)】にわくわくしっぱなし!
先日放送された「報道ステーション」の特集でたまたま知ったのがこのヘラルボニーという会社。その視点とコンセプトに痺れちゃいまして、放送当時開催されていた渋谷スクランブルスクエアのPOP UPに即、足を運んだ次第。どんな会社かは、公式HPに掲載されているMISSONを読んでいただくのがいちばん手っ取り早いのでどうぞ。
知的障害。その、ひとくくりの言葉の中にも、無数の個性がある。豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力…
“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。
僕らは、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。そして、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。
具体的には、知的障害のあるアーティストの方々の作品をさまざまな形で世の中に送り出し“ビジネスとして成立させている”会社なのです。
で、私が購入したのはこちらです!
FANOコラボの扇子!
ちなみにFANO(ファーノ)は、広島に贈られた折り鶴の再生紙を利用してデザインした扇子。複雑な直線が織りなす幾何学と配色の妙に惹かれ、アーティストMichiyo Yaegashi氏の「おりがみ」という作品を選んで購入。
クーラーの設定温度を17度くらいに設定しておきたい重度の暑がりのため、夏場のオフィスは扇子などの自衛策が必須でして。この夏は職場の夏をこの「おりがみ」で乗り切りたいと思います。
▲逆側のデザイン
▲ちなみに折りたたむとこんな感じ。開いてよし、閉じてよしのグッドルッキンなアイテムですよね。涼しげな名前もツボ。
福祉をチャリティ以外で捉えるクールな視座!
もともとアウトサイダーアートなどに興味のあった私ですが、この「ヘラルボニー」という会社は、知的障害を“障害”ではなく“個性”と捉え(私的には才能と自動変換)、さらにその発想をビジネスとして成立させている、というところにとにかく感動。
日本全国の福祉施設に所属しているアーティストの作品の販売はもちろん、その意匠から派生したグッズやイベント、ギャラリーの開催など多角的に展開しており、下記にほんの一例を。
・成田空港のオープンスペースでのミュージアム
・ネクタイやハンカチ、スカーフ、エコバッグなどの小物類
・日本橋コレドの期間限定POP-UP
ちなみに社名の「ヘラルボニー」とは、創業者の松田崇弥CEOと松田文登COO両氏(おふたりは双子!)の、自閉症と知的障害がある兄、松田翔太氏が7歳の頃に自由帳に記した謎の言葉とのこと。
どおりで耳馴染みのないはずですが、声に出してみるとリズムや響きがなんとも心地よく、口の中で何度も転がしたくなる名前です。
というわけで、「先入観や常識という名のボーダーを超える」と宣言している、このアートライフブランド【HERAL BONY(ヘラルボニー)】これからも注目していきたいと思います!
エキスパートエディター 岩﨑僚一
Oggi・Domaniブランド室エキスパートエディター。20年近く、雑誌、ウェブ、写真集、書籍など数々の編集を経てきましたが、エキスパートになったのは二日酔いだけ。ちなみに今年に入ってふと一週間ほど断酒をしたら(成人以降初めての経験、、、、)体重は落ちるわ体調は抜群だわで良いことしかないです。で、そのままなんとなく飲酒量は激減。もはや二日酔いも卒業の勢いで、私は一体、何のエキスパートなのでしょうか、、、。あ、ちょっと前ですが美容鍼打ちました。