意外と知らない紫陽花(アジサイ)の真実!
西から続々と梅雨入りし、街中をあじさいが彩る季節になってきました。可愛らしい毬のような姿を見ると雨の日でもほっと癒されますよね。
ところで皆さんはあじさいの花を見たことがありますか?
当然!! と思われた皆さん、上の写真には実はあじさいの花は写っていないんです。
4つの花びらが集まった、花のように見えるものは、花ではなく“装飾花”。つまり、本当の花ではありません!
あじさいの真花はこの部分!
ではあじさいの花はどこにあるのかというと… こちらのわずか7ミリほどしかない小さな花!
真花といって、装飾花をかきわけるとその根元にあります。
各地方気象台ではあじさいの開花を観測しているのですが、それはこの真花が標本木で2~3輪咲いた状態となった最初の日をさしています。
あじさいの開花時期は?
あじさいの開花は、平年だと6月のはじめに九州地方南部で始まり、6月30日には関東地方北部に、8月中旬には北海道日本海側北部に達します。
▲気象庁ホームページより
今年は平年より早く開花している所が多いので、皆さんのお住まいの地域でもすでにあじさいの“真花”が咲いているかもしれませんよ。
あじさいを見かけたら、小さくて可憐な真花にもぜひ注目してみてください!
TOP画像/(c)Shutterstock.com
気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。