専門家に聞く「美肌」と「性」の関係
セックスやマスターベーションをすると一体どんな変化が体に起きているのでしょうか。
今回、婦人科医の池下育子先生に医学的な観点から「性」と「美肌」の関係について伺いました。
「満たされる性行為」は、血色の良さと保湿効果をもたらす
先生曰く、男女ともに、好きな相手とセックスをしたり、マスターベーションをしたりすることで「幸せだな」と感じ、「セロトニン」や「ドーパミン」などの“幸せホルモン”と言われるホルモンの分泌量が増えるそう。
“幸せホルモン”が増えると、自律神経系が活発になり、肌のターンオーバーが活性化。さらに、血流や血色が良くなり、保湿効果も高まる、と池下先生は話します。
続けて、男性は性行為により、“男性ホルモン”と言われる「テストステロン」が活発に分泌。この“男性ホルモン”は、筋肉・骨を作るだけでなく、前向きな気持ちも作り、それにより自信がつくため、見た目にも影響すると教えていただきました。
「アグレッシブ」と「リラックス」のバランスが「美肌」への鍵
普段の生活は、交感神経(アグレッシブ)/副交感神経(リラックス)の両方をうまく使いこなしてバランス良く使うことで、心の状態が良くなり、「ホメオスタシス(恒常性)」が保たれるそう。
例えば、パートナーとのセックスでは、大人しくするだけよりも、時にはアグレッシブにすることで、交感神経を優位になるそうですよ。
いつもと違うシチュエーションなどで、刺激を与えてドキドキしたセックスをした後に、リラックスした状態をつくると、バランスが保たれ、美肌につながると言います。
ということは、性行為をすると美肌になる、はあながち間違っていないということでしょうか。もう少し詳しくみていきます。
適度なリラックスは、「体の濡れやすさ」にもつながる
緊張しすぎると唾液や涙などの、体液が少なくなってしまいますよね。唾液に含まれる「パロチン」というホルモンは、皮膚の新陳代謝を促し美肌をつくると言われているそう。
「新陳代謝が促進されると、なんと“体の濡れやすさ”にも直結すると医学的にも証明されています。これによって、適度なリラックス状態が作られ、唾液の分泌が促されると、美肌作りにつながるのです」(池下先生)
セルフプレジャーは、コロナ禍のストレスを解消し、「心を満たす」行為
新型コロナウイルスの影響で、パートナーと会えないストレスをリモートでのセックスやセルフプレジャーをすることで発散する人がいたり、職場や学校など日々の生活で積み重なったストレスを、「セルフプレジャーをすることで満たそう」と考えたりしている人もいるのではないでしょうか。
セルフプレジャーをして「性的快楽(オーガズム)」を感じると、「セロトニン」や「ドーパミン」などの“幸せホルモン”の分泌量が増えると言います。
先生曰く、セルフプレジャーをすることは、美肌につながるだけでなく、心が満ち足りることで、ストレスの解消にもつながるため、いま不安を抱えている人にもおすすめだと教えてくれました。
性行為には、美肌に限らず、様々な効果があるのですね。自分を労る行為として、やってみても良さそうです。
出典:月刊TENGA 第37号
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TOP画像/(c)Shutterstock.com
教えていただいたのは… 婦人科医 池下育子(いけした・いくこ)先生
東峯ラウンジクリニック院長。婦人科診療はもとより、性の悩みにも本音でアドバイス。心身のトラブル全般について積極的に取り組んでいる。