天気予報でよく使われる予報用語をおさらい!
西から続々と平年より大幅に早く梅雨入りをしており、まだ5月ですが大雨への備えが求められています。
そこで、天気予報でよく使われる予報用語をおさらいしておきましょう!
皆さんはどのくらい理解できていますか?
“激しい雨”は1時間に何ミリ?
気象予報士が何気なく使っている“強い雨” “激しい雨”など雨を表現する言葉。これは明確に気象庁で定義されています。
▲気象庁HPより
1時間に20ミリ以上の強い雨が降ると、傘をさしていてもぬれてしまうくらいで、30ミリ以上の激しい雨が降ると、道路が川のようになってしまうおそれがあります。激しい雨が降ると予想されている時は、屋外へ出るのは極力避けた方がよいでしょう。
50ミリ以上の激しい雨が降ると車の運転は危険で、傘は全く役に立たなくなります。
“夕方”は何時から何時まで?
では、時間の定義はどうでしょうか。天気予報で“夕方まで雨“と聞くと、皆さんは何時までを思い浮かべますか? 季節によって異なるでしょうか。
実は、天気予報では時間の定義は明確に決まっているのです。
▲気象庁HPより
時間の定義を知るまで、私にとっては午後7時までが夕方という認識でしたが、夕方は午後3時から午後6時まで。
一般の方になじみが薄いのではと感じるのは、“未明”や“明け方”。なんとなく寝ている時間帯というイメージはあるかもしれませんが、未明は午前0時から午前3時まで、明け方は午前3時から午前6時までと決まっています。
また、昼前というと午前11時ごろからかと思いきや、午前9時から含まれます。改めて一つずつ確認すると、皆さんの認識と少し異なる部分もあるのではないでしょうか。
気象庁や気象予報士は、時間はこの区分でお伝えしています。
いざというときに大切な情報を取り違えることのないよう、覚えておいてくださいね!
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。