大八木 京子さんってどんな人?
100年の歴史を持つ冬の風物詩「箱根駅伝」。今年、駒澤大学は最終 10区で3分以上の差を覆し、歴史に残る大逆転勝利で駅伝ファンを沸かせた。
今回ご紹介するのは、そんな駒澤大学陸上競技部の寮母・大八木 京子さん。
快挙を成し遂げた選手を含め、50人を超える部員たちは皆、親元を離れ陸上競技部の寮で共同生活を送っているが、彼女は寮母として27年にわたり、食生活を中心にサポート。
夫は、名将と呼ばれる大八木弘明監督。選手への熱血指導で、駒澤大学の栄光を築いてきたが、「女房の食事がなかったら駒大陸上部はない」と彼女の作る食事に太鼓判を押す。
箱根駅伝で2区を走った田澤廉選手も「裏でのサポートがあるから自分たちがしっかり走れている」と感謝を忘れない。
ーー駒澤大学陸上競技部の寮母になった理由とは…?
学生時代、駒大陸上競技部のマネージャーだった彼女は、5歳年上の同期で選手だった夫と出会い、29歳で結婚。その後、「母校を立て直してほしい」と夫にコーチの依頼がきた。
「箱根で優勝するんだという思いで引き受けた」夫が出した改善策のひとつが、「食生活の見直し」。当時は長女が生まれたばかりで「料理にまったく自信はなかった」が、寮母になることを決意。
夫の指導と彼女の食事で、徐々に箱根で上位に食い込むようになった駒大は、寮母となって5年目に初の総合優勝を飾り、強豪校の仲間入りを果たした。
大八木京子さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. メニューのカロリー計算はしない
強豪校では、徹底されたカロリー計算のもと食事管理を行うことも多いなか、彼女は細かいカロリー計算はしない。「食事のときくらいは陸上のことを忘れリラックスしてほしい」という思いから。
■2. インスタグラムに差し入れと選手の姿をアップする
OBや後援会はもちろん、全国各地のファンからも差し入れが届くことも。その際、彼女はインスタグラムに差し入れと選手の写真をアップし、感謝の思いを伝えている。
■3. 箱根駅伝は現地観戦しない
実は箱根駅伝当日は、現地で観戦したことがないという彼女。スタート時間にあわせて選手ごとにリクエストされた朝食を作り、寮から送り出すのが彼女の役目。
■4. 月に1回 地域のゴミ拾いをする
月に一度、寮周辺のゴミ拾いをするのがルール。部の活動を理解してくれている地域の方へのせめてもの恩返しだという。
■5. 箱根の景色を見て充電する
旅行好きの彼女が頻繁に足を運ぶのが、駅伝の折り返しでもある、箱根町。普段は都会で過ごしているからこそ、箱根の景色を見て定期的に充電している。
■6. 誕生日ケーキは学年ごとに変える
陸上競技部は、50人を超す大所帯。週に一度は誕生日の選手がいるというが、彼女は手書きの手紙とスイーツを渡すことを欠かさない。その際、ケーキの種類は学年ごとに平等に。
■7. 選手を主役にする
卒業生が口々に言う感謝の言葉。それでも、とことん裏方に徹する彼女。〝主役は選手〟という思いを常に忘れず、これからもすべての選手を支え続ける。
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次回の「7ルール」の放送は、5月18日(火)よる11時00分~。主人公は、わずか1年で累計30万部を突破し大ヒットとなった『パンどろぼう』シリーズの絵本作家・柴田ケイコさん。
憧れの絵本の世界に身を投じ、自由な発想で絵に命を吹き込んでいく彼女の7つのルールとは…?
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