アラサーOL【婚活のリアル#140】「鷺娘」とわたし
こんにちは、アラサー受付嬢つかさです♪ 上京して今年で6年目。これまで出会った男性を振り返りながら、婚活のあれこれをお届けしているこのブログ。この前は、「真夏の夜の悪夢 〜その4〜 完」をお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ♡
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恵比寿のサイテー男との“真夏の夜の悪夢”から少し時間が経ったけど、仕事中もこのことは誰にも話せなかった。
あのあと冬眠するかのようにベッドから出られず、そのおかげか一時的に失っていた声も出るように…。
2020年9月。私は夜の銀座、「歌舞伎座」にいた。
ソーシャルディスタンスで客席を間引きし、興行を再開した歌舞伎を見にきていた。たった1人で。
9月のある日。私は以前から見たかった人間国宝である坂東玉三郎さんの「鷺娘」のチケットを購入していた。夜の回だ。
その日は仕事が終わった後、丸の内から日比谷まで歩き、時間があったのでお気に入りの「椿屋珈琲店」で夕食をとった。
食事をすませ、その足で歌舞伎座へと向かう。歩ける距離ながら、仕事終わりにヒールでの移動は少し疲れた。
いよいよ歌舞伎座に入ると、心なしか背筋が伸びる。
2階席、最前列に座った私。口上を述べる坂東玉三郎さんの表情がよく見てとれる。
玉三郎さんが得意とされるこの「鷺娘」。
鷺の精が人間の女性に姿を変え、恋をし、思い悩み最後は絶命する悲しくも美しい演目。
衣装が次々に変わる華やかな舞は歌舞伎通ではない私でも楽しむことができました。
楽しむ…。いや、正直自分と重ねてしまい苦しかった。
鷺娘のように悩み苦しむ私の恋はこの先も叶わない物なのかも。
この演目のように恋する喜びの先には悲しい結果が待っているの?
残暑厳しい9月初旬の夜。
夜風もまた湿気で苦しく、銀座の夜も華やぎを忘れたように静かな時間が流れているように感じる。
駅まで歩いて帰っていると意外な人物から連絡が入った。かつて不倫の恋が始まりそうと悩んだ既婚者男のカズキからだった。
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つかさ
昭和最後の生まれで、現在32歳。東京・丸の内にある会社にて受付勤務。素敵なお嫁さんになるべく、2015年関西から上京し、絶賛婚活中でございます♪